好評企画「眼福♡男子」第7弾には渡邊圭祐が登場。『仮面ライダージオウ』のウォズ役で、“妖艶系イケメン好き界隈”を一気に賑わせた26歳の素顔とは…?

そして、渡邊ら芸能事務所アミューズ所属の若手俳優たちが参加しリリース(11月30日)されたアルバム『15th Anniversary SUPER HANDSOME LIVE「JUMP↑with YOU」』の聴きどころや、2月に開催されるライブへの意気込みを聞いた。

待望の初参加…だけど最年長です(笑)

――アルバムが好評発売中ですが、参加が決まった時のことから聞かせてください。

ついに来てしまったな、と(苦笑)。『仮面ライダージオウ』に1年間出演させていただいたんですけど、イベントなどでファンの方から「( アミューズの若手俳優たちによるファン感謝祭)『ハンサム』に出ないんですか?」とよく聞かれていて。

ちょうど1年前、甲斐翔真くんのバースデーイベントにゲスト出演させてもらった時も「ハンサムに出てください」という声が多かったんです。そのたびに「ハンサムには出ません」って頑なに拒否してきました。

それは、本心ではなく、ある種ポーズみたいなものだったんですけどね。初参加なのに最年長という複雑な立場です(笑)。

――そんなやりとりを経て、ファンの皆さんのリアクションは?

喜んでくれていると思います。役者が歌って踊るのを見ることってなかなかない機会ですし、しかも、今回のライブ会場は両国国技館。どの席が見やすいなど、僕たちもまったく分からないので、ちょっぴり不安でもあり、楽しみでもあります。

――360°客席だったり、ひょっとしたら相撲大会が行われる……なんてことも?

ハンサムはなんでもやりますからね(笑)。その時は十両か小結あたりを目指しますよ。

――レコーディングはスムーズにいったんですか?

レコーディング自体は「仮面ライダー」のキャラクターソング以来2度目だったんですが、自分が歌いやすいキーに合わせて作っていただいた前回と違って、今回のレコーディングは想像以上に難しかったです。

直前に甲斐くんと会ったんですけど、すごく脅してきたんですよ(笑)。最初に録ったのが『Beautiful Stranger』という曲で、「(キーが)高い!あの曲、難しい!気をつけたほうがいいぞ」ってやたら僕にプレッシャーをかけてきました(笑)。

――歌を得意とする甲斐さんがそう感じるぐらい、難易度の高い曲だったんですね。それまで歌に対する意識は?

以前、歌のレッスンで先生からNGを出されたことがあって。その時に「歌やお芝居の世界で生きていくには、もっと技量が必要なんだ」と思い知らされました。それ以来、歌に対してはどこか苦手意識を持っていました。

――今回のレコーディングのために、特訓などしましたか?

練習をする時間があまりなかったんですけど、レコーディング中はのど飴を舐めたり、常温の水を飲んだり、喉によさそうなことをひとしきりやっていました。

神木隆之介監督と、次回は映画でタッグを組んでみたい

歌うことに対して苦手意識があると言いながらも、渡邊の落ち着いた低音は、独特の魅力を醸し出す。そして、収録曲のMV撮影では、メガホンをとった同い年の俳優・神木隆之介から多くの刺激を受けたのだそう。

――完成したアルバムには豪華メンバーが勢ぞろい。なかでも、レジェンド(神木、佐藤健、三浦春馬など)の皆さんは圧倒的な存在感を放ってますね。

皆さん、忙しい合間を縫って参加してくださいました。今回は新人も多く、まさに“新生ハンサム”という感じでした。2月のライブには先輩方も参加されますが、先輩たちに頼りつつ、自分たちの色も出さなきゃならないというプレッシャーを感じています。先輩がいるからと安心せず、しっかり努めたいです。

――そういえば、ライブにもゲストで参加することになっている神木さんと渡邊さんは同い年なんですよね。

僕と神木くんが同い年だと言うと、みんなビックリするんです。神木くんは僕も小さい頃からテレビで見ていた人だったので、まさかもう26歳だなんて思ってもいませんでした。本来なら「神木さん」って呼ぶべきでしょうが、どうしても「神木くん」と呼んじゃう。

今回、アルバム曲『I Treasure You』のMVで監督もしてくださったんですけど、まわりへの気遣いが素晴らしく、かつ可愛らしいって、もうズルい人ですよね(笑)。

――よく分かります(笑)。そんな“神木くん”の監督ぶりはどうでしたか?

もともとは僕らサイドの方というか、プレイヤーじゃないですか。だからこその言葉で指示してくださるので、アドバイスがストンと入ってきました。そして、空気感をつくるのがとても上手な方だなって。あれが映画だったら、もう一度神木監督と組んでみたい、そう思わせてくれる魅力の持ち主でした。

――神木監督の映画もいつか観てみたいですね。では、ライブへの意気込みを!

先ほどもお話したように、歌とダンスは決して得意ではなく、しかもまわりは皆さん上手な方ばかりなので、その中で見劣りしないように頑張りたいと思います。

そして、年々受け継がれてきた“ハンサム魂”で、応援してくださる皆さんに感謝を伝えつつ、これまでのベストを更新できるようなステージをお届けします!

――ところで、ハンサムの条件って何だと思いますか?

やっぱり人として魅力があることじゃないですか。周りから憧れられる存在というか、役者にとってそういうものがすごく大切だと思います。

リフレッシュは、銭湯で近所のおじいちゃんたちと過ごす他愛のない時間

作品で見せる姿と同様、ミステリアスな雰囲気たっぷりの渡邊。この日の衣装について「ジャイアンツカラーですね」と声をかけると、「ソフトバンクファンなんですけどね」と見せた爽やかスマイルが印象的だった。後半は、そんな彼の素顔に迫る質問をぶつけてみた。

――ここからは、渡邊さんのプライベートについて聞かせてください。現在、ハマってることや夢中になっていることは?

少しでも男らしくなるために、筋トレを頑張っています。当たり前ですけど、年々、年齢を重ねていくわけじゃないですか。どうしても衰えを感じてしまうので、バスケットに熱中していた高校時代と同じくらい動けるように、あの頃の身体能力をとり戻すべく、体づくりをしています。

――オフの日はどんなふうに過ごしてるんですか?

日々、仕事や生活をしていて、何も考えない時間ってありませんよね。作品に携わっている時は、明日撮るシーンのことを考えたり、セリフのことを考えたりしている。

僕にとって、そういうものをすべてとり払えるのが浴槽につかってる時間なので、銭湯へ行ってすべてをオフにして、何も考えない。近所のおじいちゃんたちと他愛のない会話をして、適当に過ごすだけ。それぐらいダラーッと過ごすことが好きです。

――では、そんな渡邊さんにとっての“眼福”とは?

おいしい食事と、おいしいお酒がテーブルにある状況は、最高に“眼福”ですよね。こんな幸せはありません。

――普段、自炊はするんですか?

ほぼ外食で、自分でおいしいものは作れません。以前、お弁当をつくる番組に出演したことがあって、その時にとても料理ができる人のように思われてしまったのですが、実はそんなにできないんです(苦笑)。

――好物は何ですか?

イクラがめちゃくちゃ好きです。プライベートで北海道へ行った時に、スープカレーを食べて、ラーメンを食べて、ジンギスカンを食べて、そういえば海鮮を食べてないっていうことに気づいて、帰りの空港で立ち食いのお寿司屋さんに入ったんです。そしたら、そこのイクラがめちゃめちゃおいしくて、思わずスマホの待ち受け画像にしてしまいました(笑)。

――そんなに!?

(言葉をかみしめるように)北海道のイクラがね、本当においしかったんですよ。粒一つ一つに個性があって、「生きものだな」って感じました。食べものに対して、そんな感情を抱いたのは初めてです(笑)。

2019年は間違いなく今後の財産に。そして、新たな年に抱く野望とは…

今秋から中国語の勉強を始め、同時にweiboも開設。彼の目はすでに世界へと向かっているらしい。渡邊の人生にとって転機となった2019年を経て、新年はどんな野望を抱いているのだろう。

――今年も残りわずか。2019年はどんな年でしたか?

ありがたいことに仕事に追われる日々でした。『仮面ライダージオウ』という一つの作品で3役をやらせていただけるなんてなかなかできる経験じゃないですし、今後の自分の財産になるなって。

それと同時に、ここが自分のスタートでもあるなと思います。テレビをやりながらイベントもやって、バタバタと過ぎていきましたが、充実した濃い1年を過ごすことができました。

――『仮面ライダージオウ』ももちろんですが、台湾の人気バンド・MaydayのMV出演も話題になりました。

中国やタイ、フィリピンなどアジア圏では『仮面ライダー』がとても人気らしく、海外の方からSNSを通じてメッセージをいただくことも増えてきました。大学時代の先輩が今、バックパックの旅で中国にいるんですが、ゲストハウスで他の宿泊客から「今、ワタナベっていうホットな日本人がいる」って僕の画像を見せられたそうで。そんな声を聞くとすごくうれしいです。

――新年はさらにホットな話題で沸かせることを期待しています。最後に2020年の抱負を!

これまでは仮面ライダーウォズというキャラクターを通して見られることが多かったので、2020年は僕自身に注目していただけるような年にしたいです。一つ一つのお仕事に全力でぶつかり、皆さんの“眼福”になれるよう精進したいですね。