茨城県・つくば市にある、鶏白湯看板メニュー、行列のできるラーメン店「芛堂寺(いどうじ)」店主の伊堂寺まいさんに密着しました。

店主のアイデアも独創的で、鶏白湯以外に7種の替え玉や、多くの限定メニューがあるというこだわりの「芛堂寺」。

あるとき伊堂寺さんは、「自分に使う時間ってうれしくない」と気付いたそうで、定休日にも厨房に立つなど、人と会っている時間以外は常にラーメンのことを考えているといいます。

番組では、伊堂寺さんのラーメンへのこだわりのほか、”宇宙好き”の素顔にも迫りました。

型にはまらない味で、行列店を作り上げた若きラーメン職人、「芛堂寺」店主・伊堂寺まいさんの“セブンルール”とは?

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ルール①:替え玉は7種類用意する

「芛堂寺」には、まろやかで濃厚な「あん肝のソース」や、海の香りが食欲をそそる「牡蠣のソース」といった、7種類の替え玉メニューがあります。

伊堂寺さんは「お客さまが選んだスープと(別で)7種類あったら無限じゃないですか。唯一無二でありたい」と語り、替え玉の種類はお客さんの声や、食材の旬の時期によって変えているといいます。

このような“他にないラーメン”が評判を呼び、3年前にオープンすると、すぐに行列ができる人気店になりました。

ルール②:スープは一度凍らせる

開店時間の2時間半前の午前9時、伊堂寺さんは、開店前から並んでくれるお客さんのために、店先に蚊取り線香を置くと、すぐさまスープの準備にとりかかります。

通常の鶏白湯は、強火で短い時間炊き上げ、旨味を凝縮して作るのですが、「芛堂寺」ではここで一度冷凍します。

凍るまでに2〜3日かかるものの、冷凍することで、より深みが出るそうです。

ルール③:作る手元を見せる

口コミで評判が広がり、行列ができる店となった「芛堂寺」。

店内は、あえてカウンターを低くして、お客さんから手元が見えるようになっています。

そこには「所作を見られて成長しろ」という決意が込められているそうで、伊堂寺さんは「『初心を忘れないように』というのがモットーなので、忘れたら終わると思う」と語りました。

ルール④:料理に悩んだら父の店に行く

幼少期から料理人である父の背中を見て育ったという伊堂寺さん。

高校を卒業すると、アルバイト先だったドーナツチェーン店に就職。

「飲食店を持ちたい」という思いを持ったまま、25歳のときに知り合いのラーメン店店主に声をかけられたことををきっかけに「不安はあるけど、やるなら死ぬ気でやろう」と決心し、ラーメン店「鬼者語(おにものがたり)」に弟子入りしました。

そこでのひたむきな姿勢が認められ、わずか半年で「芛堂寺」を開店したといいます。

そんな彼女は、悩みが深くなると、父が営む居酒屋さんに向かいます。

料理を作る父の、手先の繊細さや包丁さばきといった職人技を身近で見ることで刺激を受けたり、質問をしたりします。

この日は、伊堂寺さんが「お父さんにとってお酒とは?」と聞くと、「生きがい」と返答され、笑い合いました。

スタジオでは、青木崇高さんが「お父さんのお店も心地良さそうでしたね」、長濱ねるさんが「職人である父の背中を見て(学んで)いるんだろうなというのを、節々で感じました」と感想を。

ルール⑤:家ではYouTubeで宇宙を学ぶ

1人暮らしの自宅では、TikTokやYouTubeを見て過ごしています。

中でもお気に入りは、宇宙のことが学べるという「宇宙ヤバイチャンネル」。

「もともと星を見るのが好きだった」という彼女は、宇宙にも興味があるそうで、この日は「ブラックホールの音」を人が聞こえるように調整したという音を聞いて、楽しみました。

ルール⑥:新作はまず頭の中で食べてみる 

伊堂寺さんの元に、実家から青唐辛子のおすそわけが届き、そこから限定メニューを考えることに。

メニューを考えるときには、必ず頭の中でイメージして試食をするといいます。

こういったメニューの開発法を使って、これまでにほうれん草が主役となった緑のラーメンや、地元のみかんを使った冷製麺など、自由な発想でラーメンを作ってきました。

ルール⑦:ラーメン以外も美味しい時間を提供する

伊堂寺さんは、取り入れられるものは何でも取り入れることで、オープンから3年、ラーメンの味を高めてきました。

そんな「芛堂寺」では、美味しいラーメンを提供するだけではなく、常連さんや初めてのお客さんにも話しかけるというこだわりが。

これについて、伊堂寺さんは「美味しいは大前提だと思うんですよ。人と人なので『芛堂寺』にしか出来ない接客や気配りを味わっていただいて、ラーメンも味わって『美味しい時間だったな』って、お店を出るときに思ってくれたらいいな」と説明しました。

そういった人と人とのつながりによって、(コロナ禍で延期になっていた)今年5月に行われた2周年を記念したイベントには、多くの常連客が集まってくれました。

涙まじりに伊堂寺さんは「本当に愛されてるなって実感しました。美味しくて楽しい時間を過ごして帰っていただけたら」と感謝しました。

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「ななつ星」リニューアル運航までの舞台裏に密着

11月8日(火)の放送では、豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」クルーズトレイン本部・小川聡子さんに密着。

2013年に日本初のクルーズトレインとして登場した「ななつ星」。

JR九州が社運をかけて投入した寝台列車は、博多から出発して九州を一周、客室に泊まりながら観光地を巡ります。今年10月、新たな交流サロンや茶室を新設してリニューアルしました。

1泊2日でひとり65万円から、3泊4日で最高170万円と高額コースながら、定員の数倍の申し込みがあり、世界中から応募が絶えません。走る伝統工芸とも呼ばれ、日本の豪華列車ブームの火付け役となった「ななつ星」。そのリニューアル運航までの舞台裏にカメラが密着しました。

人生最高のシーンを演出する「ななつ星in九州」小川聡子さんの7つのルールとは?

番組公式HP:https://www.ktv.jp/7rules/