2020年2月1日(土)より、フジテレビ系オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』を放送する。

主演は、小澤征悦。その妻役に“二人一役”で塚地武雅(ドランクドラゴン)と本上まなみ。ほか、福本莉子、塚本高史、麿赤兒が出演。

「土曜の夜は眠らせない」がキャッチコピーの「オトナの土ドラ」。シリーズ24作品目にして初のコメディとなる。

『パパがも一度恋をした』は、少しずつ再生されていく家族の絆をハートフルに描き、毎話、笑って泣ける、新時代のラブコメホームドラマ。

ある日死んだ妻がおっさんの姿で帰ってきた――人は見た目か、中身か。オトナが笑って泣ける究極のヒューマンコメディとなっている。

ドラマから、主要キャストの役どころ&コメントが到着した。

山下吾郎(小澤征悦)

山下家の大黒柱…のはずが、3年前に最愛の妻・多恵子を亡くして以来、引きこ もり生活を送っている。元々商社マンで仕事もでき、家族のことをこよなく愛するいかしたパパだったが、その愛が強すぎたためにショックも大きかった。 妻の死を受け止められておらず、墓参りもまだできていない。

<小澤征悦コメント>

オファーをいただいた時は「自分で大丈夫なのか?」という不安もありましたが、正直嬉しく、また高揚したのを覚えています。原作漫画も読み、涙が出るほど爆笑し、そして大きな家族愛を感じて、また涙しました。これは間違いなく面白いものになると 確信しました。

台本にも原作の面白さや疾走感が表現されていて、読んでいて楽しかったです。台本を読んだ後、原作との相違点や「ここはもっと膨らませよう」など意見交換を、監督や制作チームとさせていただいたことで、よりパワーアップした台本へと進化させることが出来たと自負しております。

我々の仕事は「始めに本ありき」と言われています。台本が良ければ良いほど、現場での撮影に深みが出て、またそこから良いアイデアも生まれていきます。はじめに話し合えたことによって、チームの一体感も深まり「良い台本」が「より良い台本」へとグレードアップしたのは大きな喜びです。それは逆に言えば、現場での芝居の難易度も上がったということで、俳優部は大変になるということですが(笑)。

自分は芝居する時、いつも映像作品を一つの「絵」として見る、ということを心がけています。映像作品がキャンバス、監督が絵描き、そして俳優は様々な色の絵具です。俳優一人ひとりに、その作品で与えられる「色」があって、監督が「筆」で、キャンバスに「絵」を描いていく。

今回は主演ということで、大きな絵の主題になるとは思いますが、でもどんな色も、例えば赤い点一つ でも、それが欠けたら絵は完成しません。なので自分は、どんな色も、どんな役も、大事に演じていきたいと思っています。

「人は見た目を愛するのか、それともその人の中身を愛するのか」というとても大きな、そして大切なメッセージを、笑いと涙と共に、この作品を通じて伝えていけたらと思っております。

素晴らしい原作や台本のもと、現場スタッフキャスト一丸となって、笑って 泣けてまた笑える、そんな「パパ恋」を目指します。 愛する人が全く違う姿で戻ってきたら…。そんな非日常が日常になっていく世界観を、真摯に、真面目に、一切の笑いを排除して(嘘です)演じていきたいと思っております!

おっさん多恵子(塚地武雅)

3年前にこの世を去った山下多恵子が、なぜか中年おっさんになってよみがえった姿。夫・吾郎がふらふらと車に身を投げ出した時、突如この世に舞い戻った。 不思議な境遇に戸惑いながらも、吾郎や娘と再び生活できることを心から喜んで いる。天然で優しくかわいらしい性格はおっさん姿になっても変わらず、料理の腕前も全く衰えていない。毛深いすね毛を気にして脱毛したりと、乙女ゴコロも忘れていない。

<塚地武雅コメント>

お話をいただいたときは「僕がヒロイン役!?何かの間違いでしょ?」と、ただただビックリしました。ですが、内容を聞いて納得しました。おっさんに生まれ変わったヒロインなんだなと。美女と野獣ではなく美女が野獣といった感じだなと(まぁ僕は野獣ほどカッコよくもないですが…)。面白いお話なのでぜひやりたいと思いました。

今回僕が演じるのは、小澤征悦さん演じる夫・山下吾郎を心配するあまりよみがえった妻・多恵子。おっさんになった姿の女性とはいえ、まさか自分がヒロイン役に選ばれる日がくるなんて想像したことも、「いつかはヒロイン役をやりたい」なんて思ったこともありませんでした。コントや YouTube で女性キャラを演じることはありますが、今回のドラマではこのままの姿で、扮装もメイクもせず、女性に見えないといけない。難しい役であるのは間違いないのですが、その反面やり甲斐も感じます。面白そうだし、楽しみの割合の方が大きいです。

主演の小澤征悦さんとは初共演です。バラエティで拝見していると、サービス精神もあってポーカーフェイスでひょうひょうとボケるイメージがあります。お芝居ではシリアスな演技からどんなクセのある役も演じる幅の広さも感じますので、とても頼もしいなと思っています。ドラマを通じて、人は見た目じゃないんだと…。心が大事だということが伝われば。

…ん?失礼だなっ!僕の役は「薄汚いおっさんが!」とかボロクソ言われるのですが、自分でも笑ってしまうぐらい面白いです。それでいて切ないラブストーリーの要素もあり、とても楽しめる作品です。この見た目のまま、ちゃんと多恵子に見えるよう、全力で演じてみせます。究極の愛の形を、ぜひ見届けてください。

山下多恵子(本上まなみ)

山下家の精神的支柱であり女神のような存在…のはずが、3年前に交通事故で死んでしまう。もともと若くて美人、そして人好きのする穏やかな性格で、とにかく家族にとって自慢の妻であり自慢の母だった。天国から残した家族のことを見守っていたが、吾郎が立ち直れない状態を見かねて現世に降りてくる。

<本上まなみコメント>

声を掛けていただいてとても嬉しかったです。原作コミックを読んで、なんて愛おしい家族なんだろうと感動しました。おっさんの姿になって戻ってきた亡き妻を戸惑いながらも受け入れる吾郎はもちろんですが、理解できずに苦しむ娘のトモも、意外とあっさり受け入れる吾郎の父のタロスケも、みんな心にぽっかりと大きな穴が空いたまま、埋められずにいた人たち。

周りからはヘンテコ で奇妙な家族に映るかもしれないけれど、不器用ながらも一生懸命おっさんの姿になった多恵子に向き合っていく姿は、この一家にとって彼女の存在がどれほど大きかったかということを示していると思うのです。多恵子役は責任重大。身が引き締まる思いで台本を読みました。今回、塚地武雅さんと「二人一役」を演じるのですが、2008 年の映画『ハンサムスーツ』以来の共演です。塚地さんとひとり の人を演じる体験ができるなんて、思ってもみなかったので、本当に嬉しいです。塚地さん、きっととびきり可愛い多恵子になるん だろうなあ…。私は素の状態は気質がかなりおっさん寄りなので、可愛さが霞まないようにがんばらないと!と思っています。

主演の小澤征悦さんとは 18 年ぶりの共演なのですが、大らかさを持ちつつも好奇心が旺盛で、なにか面白いことはないかな、もうちょっと面白くできないかなというようなことを常に考えている人、という印象があります。いつもドアは開けっ放し、という雰囲気でいてくださるので、ご一緒していて非常に居心地がよいです。

長い長い冬の夜、このドラマで、くくくと笑って少しでも温かい気持ちになっていただければ、と思っています。とにかく登場人物が個性的な面々ですので画面が暑苦し…いえ、見るだけで、良い具合にぽかぽかしてくるはずです。

山下トモ(福本莉子)

山下家の一人娘。高校2年生。 中学2年生の時に母・多恵子を亡くし、以来山下家の家事を取り仕切ってきた しっかり者。もともと両親のことを大好きな甘えん坊だったのだが、この3年しっかりせざるを得なかった事情(父の引きこもり)がある。動物好きで、将来は獣医になりたいと考えているが、父のこともあり、大学進学するか迷っている。

<福本莉子コメント>

初めてあらすじを読んだ時に、これはヒューマンドラマなのか、純愛モノなのか混乱したのをよく覚えています。ドラマでは、小澤征悦さん演じる山下吾郎の娘・山下トモ役ということで、素敵な物語のとても重要な役どころを任せていた だけてとても光栄に思っています。

台本を読んでみて、「なんて奇想天外な設定のお話なんだ」と改めて衝撃を受けました(笑)。ちょっと変わった奇跡から始ま る、1 つの家族のどこかおかしくて、あたたかくて、泣ける、今までにないホームドラマだと思いました。

塚地武雅さん演じるおっさん多恵子がどんな風になるのか、個人的にはとても楽しみにしています。ちなみに、私がおっさん多恵子のように生まれ変わるとし たら…。犬になって好きな時に食べて、寝て、遊びまわる生活をしてみたいです。実家で買っていた犬がいつも幸せそうでうらやま しかったので(笑)。

ドラマを通じて、姿かたちも、性別も関係ない、本当の愛の力強さを伝えたいと思います。大切な誰かを想って楽しんでいただける究極のヒューマンコメディです。深夜だからこそお見せできるシュールな笑いも…? 土曜の夜は一緒に夜更かししましょう!!

加藤英太(塚本高史)

吾郎の従兄弟。通称トカレフ。吾郎とは幼いころから親しく、しょっちゅう山下家にやってくる。その場で面白いことが全てに優先する行動を取り、その適当な発言が何かと吾郎を刺激するトラブルメーカー。トカレフに吾郎は振り回されるものの、何故か常に許してしまう不思議な関係である。いつも海外の怪しげな仕事で、世界を飛び回っていると吹聴しているが、その実態を見たものはいない。

<塚本高史コメント>

今回は、自分にとって久しぶりのコメディ作品なのでものすごく楽しみですし、台本を読ませていただき楽しい作品になりそうだなとワクワクしています。ストーリーはファンタジーなので基本はありえない設定なのですが、とても面白いなと思いました。

主演の小澤征悦さんとはこれまで何度か共演をさせていただいています。今までは真面目な役でご一緒しており、こうしたコ メディ作品での共演は初めてなので、笑顔の小澤さんが見られるのを楽しみにしています。

今回のドラマでは、小澤さん演じる山下吾郎の従兄弟・加藤英太を演じます。吾郎を振り回すトラブルメーカーで、役柄もコミカルなので、自分が演じるうえでも、少しやりすぎなぐらいがちょうどいいかな?オーバーに演じてみようかな?と意気込んでいます。

ドラマを通じて「人は見かけによらない!」ということを伝えられればと思います。楽しい現場になりそうで何よりですし、冬場の撮影となるので体調管理に気を付けながら、楽しんで演じます!

山下タロスケ(麿赤兒)

吾郎の父。山下家でのんびりと過ごしている。多恵子を亡くして失意の吾郎を心優しく見守っていたが、それがかえって引きこもりを悪化させてしまった。おっさん姿の多恵子を真っ先に多恵子自身と認識するなど、時に優れた直観を発揮することも。

<麿赤兒コメント>

今回のオファーをいただき、吾郎の父・タロスケは「骨董の置き物」のような役だと思いました。居ると邪魔だが居ないと淋しいような…。ドラマにおいても、そういう風に存在してみようと思っています。台本を読んでみて、かなりアクロバティックな設定でどうなることか、と楽しみにしています。

主演の小澤征悦さんとは一度、ご一緒させていただいた際、カッコ良い感性の人だと思いました。今回は私の息子役ということで、息子の複雑な悩める姿をゆっくりと拝見させてもらいます。

この作品にはありえない設定もありますが、「ありえないような事柄の中にリアルが生まれるぞ」ということを伝えられればと思います。もし多恵子のように自分以外の姿になるなら、犬になって家族を見守りたいですね。張り切ってやりますばい!