フジテレビのBLアニメレーベル「BLUE LYNX(読み:ブルーリンクス)」新規事業として始動した、人気BLコミック『Kiss me crying』発のユニット「JiN(ジン)」1st singleリリースプロジェクト「JiN project」。

11月22日(土)、「JiN」1st singleのリリースを記念したキャスト登壇トークイベントが開催されました。

乃亜とJによるユニット「JiN」の1st singleリリース企画を中心としたマルチプロジェクト

『Kiss me crying』(Arinco著)は、『MAGAZINE BE×BOY』で連載中の人気BLコミック。11月10日(月)には、待望の最新刊『Kiss me crying 5』が発売されました。


日本の芸能事務所に在籍する乃亜(のあ)と、かつて“伝説”と呼ばれた韓国アイドル・J(ジェイ)が運命的に出会い、アイドルとしても、そして“ふたりの関係”としても深く結ばれていく姿が描かれています。

「JiN project」とは、乃亜とJの2人によるユニット「JiN」の1st singleリリース企画を中心としたマルチプロジェクトです。

リリース記念イベントは、阿久津みちほプロデューサー(企画・プロデュース)が司会を務めました。乃亜役の八代拓さんとJ役の佐藤拓也さんがステージに登壇すると、グッズの「Tシャツ」を身にまとった二人の姿に、会場から大きな拍手が。

左から)阿久津みちほ、佐藤拓也、八代拓

まずは、先日公開された『You’re only one』のMVを鑑賞。八代さんは「MVはビジュアルとしても映像としてもすごくきれいですし、二人の気持ちと思いが、ストーリー性を想像させるようなものになっていて、僕は個人的にすごく好きです」と語りました。

続いて、事前に募集した質問コーナーへ。演じるうえで意識した点を尋ねられた佐藤さんは「Jは韓国人ですし、もちろん韓国語ネイティブなので、『自分もちゃんと韓国語を喋れなきゃ』『発音をきちっと、間違えないようにしなきゃ』という気持ちがあって。今までこの仕事をやってきて、今回が一番神経を使いました(笑)」とコメント。

「収録時に苦労したことや意識したことなど、レコーディングの話を聞かせてほしい」という質問には、八代さんが「乃亜というキャラクターは、思いの強さ的にも、そして声の高さ的にも、自分にとってチャレンジングなところがあって。今回は楽曲をレコーディングするということもあって、とても緊張していたんですが、実は収録の前日くらいに喉の調子が少し怪しくなったんです。それですごく焦って、マスクをしたり蜂蜜をそのまま飲んだりして、大丈夫かなと心配していたんですが、この感じがちょっと乃亜っぽいかもと思って(笑)。だから、僕が乃亜に甘えさせてもらったというか、作品に助けられながらレコーディングっせていただいたのが忘れられないです」というエピソードを披露。

佐藤さんは「レコーディングは、Arinco先生も立ち会ってくださりましたが、やっぱり原作でどの段階の関係性かだったり、パフォーマンスする上で、K-POPのアイドルのみなさんってどこか発音のクセってあるけど、それをまったくなくして、なじんだ感じのJとして歌っていいのか、それとも発音のクセみたいなものは若干残した方がいいのか常に確認し合いながら収録しました」と、レコーディングでの苦労や手応えを明かしました。

中盤には、本作が「日韓アイドル」を題材にしていることにちなみ、韓国カルチャーに触れる「韓国語講座」も展開。

『You’re only one』の歌詞にも登場する「チンチャモッチダ(まじかっこいい)」をはじめ、K-POP文化ではおなじみの「チッケム(推しカメラ)」や、韓国で人気のストリートフードとして知られる「ティギム(てんぷら)」などの単語が紹介されました。

なかでも「ティギム」は、現在、お台場・アクアシティにあるノイタミナショップ&カフェシアターにて提供中のロゼトッポギとセットメニューで展開していると紹介され、佐藤さんは「おいしそう」「イラストもかわいい!」「そして現物がココに?」「今日は、ご用意がない?」と猛烈な勢いでリアクションし、会場から笑いが起きました。

また、グッズ紹介コーナーでは、二人が着用している「Tシャツ」をはじめ、色が切り替えられる「ミニペンライトキーホルダー」、細部まで再現された「CD型キーホルダー」、そして「手つなぎネコぬい」まで、ファン必携のアイテムが次々と登場。

特にネコぬいを手にした二人が楽しそうに盛り上がる姿には、客席からも笑みがこぼれました。

豪華景品が当たる抽選会も実施され、八代さんと佐藤さんが番号を読みあげるたびに歓声が起こるなど、ライブ感のある盛り上がりに。

サイン入りアイテムやグッズセットなどが次々と当選し、イベントならではの特別感満載なコーナーとなりました。

さらに、原作者・Arincoさんから来場者へ感謝の気持ちを込めたメッセージも寄せられ、会場が温かい空気に包まれました。

最後は、キャスト二人が観客へメッセージ。八代さんは「大好きな作品で、大好きな拓也さんと一緒に、みなさんと『好き』が詰まった空間を共有できたことが本当に楽しかったです。Arinco先生が描く作品は、人が生き生きとしている感じがして、そこにたくさんの方が関わってくれたおかげで、楽曲やMV、そして今日のようなイベントを設けていただけて。すごく幸せな作品に巡り会えて、自分は本当に幸せ者だなと感じました。ぜひ、みなさんにもこの作品を愛し続けていただけたらなと思います」とコメント。

佐藤さんは「Jが感じた人生を、僕の身体を通してどれくらい再現できるか不安でしたが、いざ八代くんに会って、マイクの前に立って二人の世界を作るとなった際に、不思議と怖さや考えていたことが杞憂だったなと感じました。彼らの人生の端っこで寄り添わせていただく者として、八代くんやスタッフのみなさまと力を合わせて、少しでも素敵な時間をみなさまにご提供てきたらと思います」と締めくくり、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。