Well-Being & Beauty Companyであり、女性社員が従業員の約7割であるにもかかわらず、役職者はほぼ全員男性―。そんな時代を経て、企業文化そのものをアップデートした結果、株式会社ウィルミナ(本社:東京都新宿区、代表取締役:幸村潮菜、以下ウィルミナ)は、今では女性リーダーが次々と育ち、誰もがキャリアを描ける風土が生まれています。
同社取締役・稲毛豊が同席のもと、現在管理職として活躍している女性社員に、企業文化のアップデートがもたらしたキャリアの変革について話を聞きました。
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(写真左から)
取締役 稲毛豊
サプライチェーン・マネジメント部購買課 課長 黒田未来
カスタマーサクセス部品質保証課 副課長 辻村彩理
管理職として女性の視点が入ることで、組織に生まれたメリット
――おふたりは、ウィルミナの旧社名時代(株式会社ウィルミナは2022年9月に社名変更)に入社されています。簡単に経歴をお願いします。
黒田:
私は、2010年に新卒で入社し、法務・リスク管理部門に5年間在籍、その後は営業部門に異動し、実績のとりまとめや予実管理の業務にあたっていました。2022年4月に現在のサプライチェーン・マネジメント部に異動し、現在まで業務にあたっています。入社時はいわゆる一般職でしたが、2020年に総合職になり、2022年7月に管理職になりました。
辻村:
私は、2019年に行政対応の専門家として入社しているので、ずっとその領域でキャリアを重ねています。2022年9月から産休・育休に入って、2023年11月に復帰。1年2ヶ月のブランクがありましたが、会社の制度をフル活用して業務にあたり、2025年7月に管理職になりました。
――現在は何名のマネジメントを担っていますか?男女比も教えてください。
黒田:
10名のマネジメントをしています。男性2名、女性8名です。
辻村:
派遣社員の方の比率が高い部署ではありますが、9名のマネジメントをしており、男性1名、女性8名です。
稲毛:
そういえば黒田さんは、サプライチェーン・マネジメント部の歴史において初の女性管理職でしたね。女性の視点が入ったことで部署内に何か変化はありましたか?
黒田:
ウィルミナは中小企業ではあるものの、約500SKUもの商品、容器も含めると約900SKUが常に回転しています。サプライチェーン・マネジメント部は、商品・資材の発注・出荷管理を行う重要な業務のため、ミスを発生させたくないと思ってのことか、「上司の言葉が正解」という空気をつくってしまうほど、強い指示命令型のマネジメントがされてきた部署でした。
そのため、自分から動くということがなく、同じチームでも、自分の業務以外のことはわからない、というような状態が当たり前になっていて。誰かが休むと、わかりません、となっちゃうので、「それってダメじゃない?同じチームとしてダメじゃない?」という話になり。チーム内でフォローしあえる体制に変更して、お互い信頼をし、安心して休むときは休み、稼働したらパフォーマンスをちゃんと発揮できるような環境にできたかなと思います。
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「女性だから」の無意識の思い込みをなくしたらキャリアの道が開けた
――女性の視点を入れてチームをアップデートできた黒田さんですが、入社時はいわゆる一般職。キャリアに対する意識はどのように変化したのでしょうか。
黒田:
私が入社したのは総合商社の子会社だった時期で、新卒採用は原則なかったため、初の新卒採用として入社しました。でも、入社前にキャリアの意向を確認されることはなかったですね。今考えると、新卒で女の子だし、とりあえずアシスタントから、となったのかもしれないです。
自分でも明確な意思がなく働きはじめましたが、営業部門に異動した際に出会った上司が、男性でしたが、アシスタントの私にキャリアをどうしていきたいのか尋ねてくれて。アシスタント職群は成果や能力は関係なく、給与の上限が決まっていたんですよ。上司との対話を通じて「総合職になってもっと頑張りたい」という自分の気持ちに向き合うことができたし、上司と一緒にキャリアをどう築いていくかを考え、目標を立てて業務を担うことができました。
今、自分も管理職になりましたが、そのときの上司のやり方を見習って、実践しています。うまくできていないところもあると思いますが(笑)。
――女性だからこうあるべきだ、今までこれでOKだったから今後もこれでよい、というような「思い込み」の排除を狙い、2022年1月、現オフィス(新宿区飯田橋)へ引越しを皮切りにさまざまなアップデートが始まりました。思い込みの排除ができたという実感は、どんなところで感じましたか?
黒田:
紙文化から脱却し、DX化を進めたことは、思い込みの排除につながったと思います。今までの「当たり前なやり方」を「それって本当に正しいの?」と振り返ることは大切だという気づきがありました。私の部署は、発注書、発注書、出荷指示書など、本当に紙が多かったので。
辻村:
引っ越しをしてフリーアドレス導入や共有スペースが刷新され、部署への入電もスマホアプリで応答できるようになりましたよね。以前は固定席で、電話も固定器1人1台が「当たり前」。「自席にいないといけない」と思っていたのですが、その思い込みがなくなったので、例えば自分の業務に没頭したいときは集中スペースに移動して仕事するなど、パフォーマンスをあげる働き方ができるようになったと思います。
稲毛:
能力と役職は切り離してもよいという発想も生まれて、新しい評価制度も運用開始になったよね(男性取締役が語るジェンダーバイアス。「男性優位の企業文化」をどう変革する?企業成長ストーリー)。
――思い込みの排除・変革マインドの醸成を会社は推進し、みなさんも社員のお手本となるべく行動されていると思います。自分の行動の変化が、周囲に影響を与えることができたと感じた経験はありますか?
辻村:
従来どおりのやり方を踏襲するのではなく、基本は抑えつつ個別最適で対応するようにしたことで、例えば売上改善に貢献できたりするケースはありますね。前例がないから全部ダメ、ではなく。こちらがそういう姿勢で臨むことで、相手が相談しやすくなり、それがよい流れを生むと思います。
黒田:
そうですよね、「従来どおりのやり方に合わないから、事業側のニーズに応えられない」ではなく、「どうやったら応えることができるのか」という視点を見せ続けることで、チームもその視点を持つようになってきたと思います。EC事業の拡大に伴い、出荷までのプロセスや出荷方法も、卸事業がメインだった以前とは大きく変化しています。受け身ではなく、自分たちから事業側と会話しにいき、ニーズに応えられる方法を考えてくれるようになったり。
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コミュニケーションが発生しやすいオフィスとなるように、現在のオフィスをDIYで構築。写真は新しく設置したラウンジエリア。
企業風土を根底から変革。働き方支援の制度がキャリアアップの支えに
――ウィルミナは産休・育休からの復職率は100%ですが、復職後に管理職となった事例は辻村さんが初めてでした。会社のどのような支援がキャリアアップに役立ちましたか?
辻村:
私は、キャリアをあきらめたくないから転職してきました。前職では、出産したら仕事が続けられないという感じだったので。出産・育児というライフステージの変化を今迎えていますが、フレックス制度とテレワーク制度は、やはり助かりますね。それらの制度があるのとないのとでは本当に違います。復帰してから半年間って、本当に週3日仕事に出れるかな、みたいな感じだったんですよ。
制度がなければ、他の方に自分がやるべき業務をお願いしてしまうということがかなり発生していたと思うのですが、自分で時間調整して「この時間だったら仕事できる」などやりくりできたので、そのような場面がかなり少なく済みました。
――テレビドラマでは、子育て中の女性社員が、周囲に恐縮しながら熱を出している子どものお迎えに向かう、というシーンがよくあります。
辻村:
自分の業務を他の方にお願いするということがないと、精神的な疲労感が違います。「またかよ」とか思われちゃっても嫌ですし。ウィルミナは時短制度もありますが、会社からは「フレックス制度を活用したほうが融通が利いて、時間調整しやすいんじゃない」と言ってもらい、キャリアもあきらめることなく働くことができています。フレックス制度とテレワーク制度は、旧社名時代に導入されていましたけど、無意識の思い込みが根づいている風土の中では活用しにくかったと思います。
稲毛:
以前は、固定席の島型レイアウトだったから、席にいないと逆に目立ったりしてね。フレックス制度があっても定時前に退勤するとなると、周囲の目が気になるよね。
――能力のある人が正しく評価され、活躍できる職場や社会になっていくために、まだ課題として感じていることがあれば教えてください。あるいは後に続く女性たちへのアドバイスでも。
辻村:
社内においても、キャリアを継続することに関する不安を抱えている女性はいまだにいます。今後ライフステージの変化が起きる可能性があることを考えると、キャリアアップを目指すのは無理かもしれないと。
不安を感じる方たちには、やっぱり対話を重ねるとか、社内の意識改革もまだもっと必要かな。無意識の偏見があることに気づき、それを乗り越えられるようにしてあげたいですね。
管理職は今、月に1回、思考やコーチングスキルアップデートのための研修を受けていますが、現場視点での研修に流用して開催する、その上で上司との対話、上司以外の人との対話をするとよさそう。
黒田:
自信がなかったり、不安に思うことがあった場合には、自分だけで抱え込まないで、周囲に相談しながら応援してくれる師や仲間をつくる、というのも大事かなと。その中で自分らしいやり方を見つけていければ成長していけると思います。失敗を恐れない、チャレンジすることに対して背中を押してくれる会社であればなおのこと。性別関係なく、そうあってほしいと思います。
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ウィルミナでは、2023年7月からオウンドメディア「ジャーナル」を開設。女性の活躍支援に関する啓蒙記事を中心に情報発信にも注力しています。
https://willumina.co.jp/journal/
【会社概要】
会 社 名 : 株式会社ウィルミナ
所 在 地 : 本社- 東京都新宿区新小川町 4-1 KDX飯田橋スクエア 3階
代 表 者 : 代表取締役 幸村 潮菜
事業内容 : 生協向け企画・開発事業、生協向け卸事業、ブランド事業、OEM事業
URL : https://www.willumina.co.jp/
【ブランドサイト】
かがやくコスメ:https://kagayaku-cosmetics.com/
Ibiza Beauty :https://ibizabeauty.net/
大人肌研究所 :https://otohadalabo.jp/
【ウィルミナのOEMサービス】
40年にわたる化粧品開発の歴史に裏打ちされたノウハウの蓄積と、幅広いパートナー企業との深いコネクションから、マーケティング~企画・製造・販売戦略までを一気通貫で行い、スピーディかつ最適な商品提案で、お客様のご要望を最大限に実現します。
サービスについてはこちら:https://willumina.co.jp/service/oem/
お問い合わせはこちら:wm_oem@willumina.co.jp
【ウィルミナ モニター募集】
ウィルミナでは新しい化粧品やサービスづくりにご参加いただける、〈モニター会員〉を募集中です。アンケート回答や座談会への参加を通じて、 商品づくりに欠かせない『リアルな声』をぜひお聞かせください。様々なプログラムをご用意しており、楽しみながら商品づくりの舞台裏に関われる特別な機会です。ウィルミナモニターに登録して、 『開発チームの一員』として一緒に新しい価値をつくりませんか?
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【問い合わせ先】
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