当社は、創業以来「くつろぐ、いちばんいいところ」という理念のもと、地域とともに歩んでまいりました。コメダ珈琲店をはじめとする喫茶店という場所は、単に飲食を提供するだけでなく、訪れる方々が自然体で過ごせる時間と空間を提供する場です。 

社会や価値観が変化する中で、ただ変化を受け入れるだけではなく、積極的に時代のニーズに合わせてサービスを進化させていく。そのため、当社は未来を担う世代と様々な活動を行なってきました。 

今回、これらの活動を特設ページにまとめました。

<<URL:https://komedacomestrue.komeda.co.jp/future/ >>

このページに寄せた想いについて、担当の白野に話を訊きました。 

――まずは、この特設ページを立ち上げた背景を教えてください。 

白野: 

社会や人々の価値観が変わっていく中で、“くつろぎ”の意味も少しずつ変わってきています。だからこそ、「これからの時代にとってのくつろぎ」を、次の世代と一緒に考えてみたいと思ったんです。 

── 「次の世代と一緒に考えてみたい」と思ったきっかけは何だったんでしょうか。 

白野: 

はじめは、地域の子どもたちに向けた出張授業がきっかけでした。コメダ珈琲店を通して、社会を見るきっかけになれば、という先生の想いから生まれた授業です。 

そこで、環境保全のきっかけとしてコメダブレンドを抽出した後のコーヒー粉をアップサイクルできないか、おうちの方と一緒に考えてもらったんです。そのなかに、おうちの人にあげるアイマスクを作った子がいて。他の子どもたちの発想の中にも、身近な人に喜んでほしいという共通点が見られたりして。そこから、子どもたちにとってのくつろぎの欠片(かけら)を知ることができたというか。 

── くつろぎの欠片。 

白野:はい。クリームソーダだったり、シロノワールだったり、ご家族との日常だったり。身近な人の笑顔がたくさん詰まっていて。お店って“商品を提供する場”じゃなくて、“笑顔になれる場”なんだと、子どもたちに教えてもらった気がしました。 

── なるほど。そうやって始まった活動ですが、現在はどのくらい広がっているのでしょうか。 

白野: 

先ほどの出張授業や、こども食堂を通した小さなお子様向けのワークショップ、中高生や大学生と一緒に社会の課題を考えるようなビジネス研究など、多岐にわたります。 

――そういった活動は、どんな成果を生んでいるのでしょうか。 

白野:

たとえば、中高生との対話では、学生ならではの気づきとして「バイトはお金だけじゃない」や「バイト先も居場所だと感じた」という声があがりました。その気づきは、私たちにとっても大切な学びでした。お客様としてはもちろん、アルバイト先でも、“安心して話せる場”であることが一番重要なのだと。それこそがスタッフの質向上につながり、ひいてはくつろぎの拡大につながるんだと、ハッとさせられました。

こうした気づきが、社内での新しい取り組みにつながることもあるんです。若年層スタッフの定着にむけた「ガクチカ(学生時代に力を入れた経験)」づくりやインターンシップによる居場所体験など、意見が形になったりもしています。 

――“共創”という言葉が、単なる社会貢献ではなく、「気づきを共有する」活動になっているわけですね。 

白野:

そうなんです。大学との共創では、より一歩踏み込んだ販促アイデアや新しい店舗スペースのテストを行なっています。ジェリコ堂の販促企画では、自分らしさをオススメされる嬉しさを活かしたアイデアや、若い世代の一緒に作りたいを叶えるイベント。建築学専攻との学生さんからは、お客様が自分らしい使い方を選べるスペースデザインのアイデアがありました。どの発想にも人との関係が中心にあるのが印象的でした。 

内容は専門的ですが、メニューも販促も空間デザインも、“関係性のあたたかさ”があってこそくつろぎにつながるんだとの気づきもありました。 

── それらの活動を特設ページとしてまとめた意図は? 

白野: 

これまでは、それぞれが点で存在していたんです。でも、未来をつくる取り組みを通して見えてきた“つながり”を、ちゃんと形にしておきたいと思いました。 

今までお話した活動のほかにも、このWebページには、子ども食堂に参加した子どもたちの嬉しそうな表情や、学生さんたちの鋭いコメント、スタッフや地域の方の声が載っています。 

それらを並べてみると、笑顔になれるお店、安心できる居場所づくり、人と人との関係性など、時代が変わっても変わらない普遍的な価値が見えてくる気がするんです。 

──このWeb ページを通じて、どんなことを伝えたいですか。 

白野: 

まずは、子どもたちの楽しそうな様子をぜひ感じてほしいですね。子どもたちが元気であることって、未来が明るく見える気がするんです。このページを見てくださる方が、元気をもらってくれたら嬉しいです。 

そして、その上で、今のコメダがどんな想いで未来を見つめているのかを、感じ取ってもらえたら嬉しいですね。 

――コメダにとって、「未来のくつろぎ」とはどんなものでしょう? 

白野: 

くつろぎは、時代とともに変化する部分もあるのですが、時代が変わっても、“自分のままでいられる場所”が欲しい、という想いは変わらないと考えています。それがコメダの“くつろぎ”の原点であり、次世代と考える意味でもあるんです。 

――今後についてもし展望があれば。 

白野:

私たちはこれからも、このページを通してみなさんと“対話”を続けます。 新しい取り組みを紹介するだけでなく、そこから生まれた言葉や気づきを共有しながら、くつろぎの未来を一緒に描いていく。そんなページにしていきたいと考えています。 

―――――――――

子どもたちの笑顔や学生の声に耳を傾けながら、私たちは何度もくつろぎの力を再発見してきました。 

このWebページは、過去の記録ではありません。点として存在していた活動が線になり、ここからまた新たな対話が始まります。

未来を担う世代とのプロジェクトは、これからも続いていきます。社内の課題をともに考え、地域の方々と新しい場をつくる。その中で生まれる声や表情が、また新しいくつろぎのかたちを教えてくれると信じています。 


ページURL:https://komedacomestrue.komeda.co.jp/future/




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