1月6日のスタートまであとわずかの月9『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ)。
あらゆるビッグデータから予測された犯罪を未然に阻止する「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)の活躍を描く刑事ドラマだ。
前作の放送から1年半、ミハンのリーダー・井沢範人(沢村一樹)を筆頭に、山内徹(横山裕)、小田切唯(本田翼)らの主要メンバーはそのままに、そこへ個性豊かな新メンバーが加わり、パワーアップして帰ってきた。
ドラマは、大規模なテロが起きようとしている数ヵ月後の未来から始まる。都内数ヵ所に爆発物が仕掛けられ、政府から非常事態が宣言される中、捜査中の小田切は、拳銃を手にした井沢と、銃殺された女性を発見する。
井沢が殺したのか?殺された女性は誰なのか?未来へリンクする驚愕のストーリー展開と、圧倒的スケールでおくるアクションサスペンス。
メインキャスト3人が作品にかける思いや、撮影のエピソードを語った。
<沢村一樹×横山裕×本田翼 インタビュー>
――前作から1年半。パワーアップした作品を視聴者は期待しています。
沢村一樹(以下、沢村):まず、キャストが変わっています。キャリア組からは、水野美紀さんや柄本明さん、森永悠希さんが入ってくるし、ミハンに予算もつくので、そこもパワーアップしているところです。
アクションも、前回同様、すごくかっこいい殺陣をつけてくれるので楽しみ。ただ、僕はもう52歳なので、ケガをしないように気をつけないと。今作では、「山内くん、よろしく!」っていえるような、チームワークで見せていかれたらいいなと思います(笑)。
横山裕(以下、横山):台本を読ませていただいたら、クライマックスにとんでもないことが起きているんですよ。海外ではミハンのような捜査が当たり前になっていると思うんですけど、2020年は東京オリンピックやし、日本もどんどんこうなっていくんやろなと思わせる展開になっています。ぜひ楽しみにしてもらいたいですね。
本田翼(以下、本田):台本の冒頭がクライマックスの一部から始まっていて、そこから過去にさかのぼって物語が展開していくんですけど、その始まり方がワクワクしました。脚本家さんの手中に、まんまとハマったと思います(笑)。ミステリーって、犯人が想像できることが多いけど、それがいっさいできない。そこが本当にすごいと思いました。
――ご自身が演じられるキャラクターで、今作は何を一番大事に演じたいですか?
沢村:ミハンメンバーは、みんな何かしら陰の部分を持っていますが、続編ではそこがもっと膨らんで描かれます。井沢もダークなところはドーンと入り込み、はじけた部分では思い切り楽しんで、緩急をつけることをいつも以上に意識して演じるようにしています。
横山:山内は、前作はミハンチームに新入りとして入りましたけど、今作は、逆に新入りが入ってきます。だから、潜入捜査も結構経験してきたという設定で、なかなか慣れた感じでこなすので、そういうのを楽しみたいですね。
あと、井沢さんがどんどん闇の部分に引き込まれそうになるのを全力で止めないといけないので、そこはしっかりやっていこうと思っています。
本田:小田切も引き続き潜入捜査が多いので、いろんな服装になります。この前、衣装合わせをしたんですけど、ホステスになっての潜入があるらしく、タイトな短いワンピースを着ました(笑)。体を張って潜入するところは、前作と変わらず引き続きがんばります。
それから、アクションもたくさんあるので、今体を鍛えていてジムに通っています。
ミハンメンバーそれぞれの正義にも変化が…
――前作のラストは、ミハンメンバーそれぞれの正義のあり方を問いかけるような終わり方でした。今作では、どのような正義感を感じますか?
沢村:この1年半の間に、“AI”という言葉がものすごく生活の中に浸透したと思います。このドラマは、AIが予測した未来犯罪を阻止するミッションを受けた捜査員たちの活躍を描きますが、だからこそ“人間の感情”を大事にしたいと思います。
井沢は、妻子を惨殺された過去を持ち、前作で収束したと思っていた感情がまだ体の中にくすぶっていて、あることをきっかけにポンと火がついてしまいます。いろいろなことがまだ許せていなかったんです。
だから、僕の中では、“許せるか許せないか”が大きなテーマ。AIと人間の感情という正反対のものの狭間で、前作よりももっと“許す”という行為の尊さを感じながら演じていきたいと思います。
横山:前作の初めは、山内は井沢さんに対してすごい嫌悪感や、自分とは全く違う考えをしていると思っていたんですけど、だんだん井沢さんがやっていることが正しいんじゃないか、正しいんだ、これが正義なんだと思えてきて、井沢さんの人間性にもひかれていきました。
その分、井沢さんを間違った方向に行かせてはいけないという思いがあるので、山内の信念でどうにかして向こうの世界にいかないように、がんばらないといけないなと思ってます。
本田:小田切は、アクションが増えています。ということは、それだけ正義感が増えているのかもしれません。
また、正義感ではないですけど、小田切は男性恐怖症というダークな部分があって、そのメンタルをケアする施設に行きます。そこである男性と出会いますが、その人とどうなっていくのか。女の子っぽい面が出るかもしれないので、小田切の変化も期待できそうです。
沢村:ラブもあるからね。キスシーンとかあるかもしれない(笑)。
本田:緊張するから、そんなこと言わないでください!(笑)。