2019年10月期のフジテレビのドラマ『モトカレマニア』で、浜野謙太演じる山下らと毎回オイシそ~なお料理に舌鼓を打っていた食べログ会メンバー・サダちゃんに扮していた永田崇人(ながた・たかと)・26歳。
ドラマ出演を終えた今、年末に開催される「C.I.A. presents『SUPER LIVE 2019』」に向けて全力投球中。ライブの見どころと、永田の素顔を探るべく、プライベートの質問も投げかけてみた。
ドラマは終わってしまったけど、食べログ会は継続中!
――まずは『モトカレマニア』への出演、お疲れさまでした!出演してみていかがでしたか?
僕は5年前、高良健吾さんに憧れ、大学を辞めて熊本から上京してこの世界に入ったんです。その時に思っていた一つの目標、高良さんとの共演が叶い、忘れられない作品になりました。
――食べログ会のシーンは毎回楽しそうでしたね。
撮影に入る前、メンバー間の親交を深めようとみんなで食事に行ったんです。それ以降も何度か開催していて、3、4回やったのかな。勝矢さんが“歩く食べログ”みたいな感じで、すっごく詳しいんですよ!
これまで食に対してあまり興味がなかったんですが、皆さんの影響で少しずつ興味を持ち始めたところです。ドラマは終わってしまいましたが、皆さんと「食べログ会は続けようね」と約束して解散したので、会はまだまだ続く予定です。
――MKM(もうすぐ来るメンズ)として、井上翔太さんや大倉空人さんと渋谷のタピオカ店で1日店長もやりましたね。
予想以上にお客様が来てくださってビックリしました。劇中では絡むことのない3人でしたが、比較的年齢の近いメンバーだったので和気あいあいと楽しく過ごすことができましたね。
――では、ドラマのタイトルにちなみ、永田さんは何のマニアですか?
水分マニアです。飲みものにこだわってるんじゃなく、常に何か飲んでないとダメで。多い時で1日に5、6本飲むので、自宅にストックしている2リットルペットボトルがなくなるペースが異常に早いです(笑)。
僕のソロ曲がSUPER LIVEの目玉になる…予定です(笑)
――ここからは年末に行われるSUPER LIVEについて聞かせてください。どんな内容になりそうですか?
僕個人としては、新曲が1曲増えました。最近、解散してしまったんですが、Shiggy Jr.というバンドの原田茂幸さんが作詞作曲をしてくださり、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼」で共演した福澤侑くんが振り付けをしてくれた「愛を確かめるキスをしようぜ…」という曲です。
とても素敵な曲で、振りもカッコいいし、タイトルも攻めている。今回のライブの目玉になるんじゃないでしょうか…って自分で言うか!って感じですけど(笑)、そうなれるように頑張って練習しているところです。
――それは楽しみ!ところで、C.I.A.とはどんなユニットなんでしょう?
キューブ・インフィニティ・アーティスツの略で、いわゆる“イケメン俳優の集まり”というものではなく、個性豊かな人たちの集まり。例えるなら…ヤミ鍋みたいな(笑)。ステージを観ていただけたら分かると思うんですが、何が出てくるか分からない人たちです。
――ヤミ鍋!?ちょっと怖いけど、ハマるとクセになりそう!
全体を引っ張っているのは演出を担当している川原一馬くんや、木戸邑弥くん。加藤諒くんもそうですし、先輩方が若手をリードしてくださっています。
去年と違うのは、若い子たちがとてもイキイキしているということ。去年がそうじゃなかったという意味ではなく、インフィニティチームと呼ばれる子たちがパワーアップしていて、頼もしくなってるんですよ。本番では彼らの姿にも注目してほしいです。
――期待が高まりますね。稽古は順調に進行していますか?
皆でああでもない、こうでもないと意見を出し合いながら稽古しています。これは去年のステージで得たことが大きかったんじゃないかな。
一度経験してるから頭の中でイメージができてるというか、“できること”が確実に増えてるんです。アーティストではないので苦戦する部分もありますが、比較的順調かも…しれま…せ…ん?どっちなんだって感じですね(笑)。
――そんなC.I.A.メンバーの中で、「これだけは自分が一番」と自信を持って言えるものは?
おじいちゃんが大好きということは誰にも負けないと思います。もう亡くなってしまっているんですが、育ててもらったようなところもあるので、おじいちゃんには感謝しています。
――どんなおじいちゃんだったんですか?
小学生の頃は、夏休みの1か月以上をおじいちゃん家で過ごしていました。起きたら朝ごはんを作ってくれて、食べ終わったら宿題の時間。それが終わったら、昼ごはんを食べてからプールか海へ連れて行ってくれるのが日課でしたね。
気が強い人で、ちょっとガラの悪そうなサングラスをかけていたなぁ。今、何かいいことがあると、おじいちゃんのおかげかなと思う自分がいますね。
ハマってるのは読書。村上春樹さんの作品のファンです
――では、現在、プライベートで夢中になってることはありますか?
読書かな。お風呂でも、寝る前も、電車の中でも読んでいます。村上春樹さんの作品が好きで、今は「騎士団長殺し」の4冊目。もうすぐ終わってしまうので寂しいです。
村上さんにハマったきっかけは、3年ぐらい前に「ノルウェイの森」を読んでいたら、あるカメラマンさんから「お前には村上作品の読み方を教えてくれる先輩はいなかったのか?かわいそうだな」って唐突に言われたんです。
そして、青春三部作「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」を読んでから「ノルウェイの森」を読まないといけないと、正しい順番をアドバイスしてもらいました。
――文学男子でもあるんですね。そんな永田さんが“眼福”と感じるものは?
洋服を見てる時が眼福です。テンダーロインっていうブランドが好きで、そこの服を見ると幸せな気持ちになります。
憧れの高良健吾さんとの共演で自分の甘さを再認識した
――2019年はどんな年でしたか?
ドラマに出演したり、新たなことにチャレンジできた1年でした。苦悩することも多く、決して楽しいことばかりではなかったけど、大事な1年になった気がします。
――楽しいだけの1年ではなかったと…。
いろんなことに対して、自分は甘いなと感じたんです。高良さんの作品と向き合う姿を間近で見て、気づかされることや学ぶことも多く、このままじゃいけないなって。
そして、これまで以上にファンの皆さんに感謝する1年にもなりました。具体的に何があったというわけじゃないんですが、僕は生かされていると感じて。皆さんの力なくしてはやれないことも多かったので、来年は感謝を返していきたいです!
――では、2020年の展望を聞かせてください。
ちゃんとやりたい、自分を超えたい…そんな年にしたいです。説明が難しいですが、身を削ってでもきちんと作品に向き合いたいなって。僕という人間が俳優であるべきなのかを確かめる、そんな機会がほしいです。
プライベートでは友達をつくりたいです。というと、「この人、友達いないの?」って思われそうだけど(笑)、心の友と呼べる存在がほしいですね。
――悩んだ時になんでも相談できる方はいますか?
悩みを誰にでも打ち明けてしまうので、それがよくないなと思っているんですよね。だから、新年は心から信頼できる人と出会いたいです。
ネガティブな発言が続いてしまっていますが、2019年は“ご縁”を感じる年でもありました。『モトカレマニア』の脚本家さんが、僕が初めてドラマに出演した時の脚本家さんだったり、以前、アルバイトで出会ったフジテレビの方と『ウマラテ』という番組で4年ぶりにお会いしたり。
最近は、ある現場で養成所時代の親友と再会しました!そんなことが続いた2019年だったので、2020年も引き続きご縁を大事に、仕事と丁寧に向き合いたいです。
撮影:今井裕治
ヘアメイク:真弓秀明
スタイリング:森宗大輔