志子田武四郎(吉沢亮)は北海道札幌にある丘珠病院に勤める小児科医。
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ある日、小児科科長の鈴木修(松尾諭)に呼び出され、新設されたPICU=小児集中治療室への異動を命じられる。
「栄転だよ!」とはやし立てられるがままに向かい、そこでPICU医の植野元(安田顕)と出会う。
植野は、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア。「日本一広大な自然を相手に、医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICUを作る」という“最後の大仕事”を成し遂げるため、東京からはるばるやってきた。
陸路での搬送が絶望的な北海道で、医療用ジェット機で雄々しい山を越えて1秒でも早く搬送すること。そして、どんな状況のどんな子どもであっても全員を受け入れられるPICUを作ること。そんな壮大な目標を掲げる植野だが、現状のPICUは圧倒的人材不足で急患を受け入れられる状況ではなかった。
そんなとき、稚内市の病院から「5歳の少女が転院先を探して4時間も待機している」という衝撃の電話が入る。「私たちまだ準備が…」と皆が困惑するなか「どんな状況のどんな子どもでも受け入れる」という植野の確固たる信念に従い、少女を受け入れることになるが…。