130年前にアメリカで創刊し、現在29の国と地域で発行されている、世界で最も影響力のあるファッション誌「VOGUE」。その日本版である「VOGUE JAPAN」で編集長を務める、ティファニー・ゴドイさんに密着しました。
ティファニーさんは、25年前に日本でファッション編集者として働き始めると、自身の媒体を立ち上げるなど、長きに渡り世界のファッションシーンを見つめてきました。彼女の先端メディアへの強さなどが評価されると、今年1月に「VOGUE JAPAN」の編集長に就任しました。
リニューアルした「VOGUE JAPAN」の最新号には、QRコードを読み取るとアバターが出てくるといった新たな仕掛けも掲載されました。
番組では、ティファニーさんの編集長としての習慣や、“京都愛”のある素顔にも迫りました。
「VOGUE JAPAN」編集長・ティファニー・ゴドイさんの“セブンルール”とは?
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ルール①:新作は見るだけでなく着る
新作をチェックするためティファニーさんは、ブランドの展示会を飛び回っており、この日はカルティエの新作発表イベントを訪れました。
他の来場者は服を見ているだけの中、ティファニーさんは「ハンガーで見るのと、体の上で見るのと全然違う」と言い、試着。
実際に着ることで、着たときにどう感じるかその服の魅力を見極めます。
ルール②:思い立ったら即オファー
この日は、全世界の「VOGUE」のトップに立つ、カリスマ編集長のアナ・ウィンターさんが11年ぶりに来日し、パーティーが開かれました。
そこでティファニーさんは、芥川賞作家の川上未映子さんと初対面。すると、会って数分後には、「日本の女性像を特集するページに登場してほしい」とオファーを始めました。
このように「思いついたらすぐ行動する」というのは、アナさんの「(人と)話すと、次の日には形になっている」という働き方から学んだルールだそうです。
ルール③:京都では鴨川を眺める
仕事で京都を訪れたティファニーさんが、オフタイムに立ち寄ったのは、京都に立ち寄るたびに顔を出すという、老舗の履き物店。職人の技が光る履き物の数々に、歓喜の声を上げました。
そして、考えごとをするときには鴨川を訪れ、頭の中を整理します。
ティファニーさんは、京都について「自分の中で大事なタイミングで行くクリエイティブな場所。前の人生では絶対に住んでいたと思う」と語りました。
ルール④:旅先にはスーツケースに入るだけ服を持ち込む
今回、京都に2泊したティファニーさんですが、スーツケースには10着の衣装に加え、履き物も6足持ち込みました。
「誰と会うか、夜は食事に行くか、イベントはあるか」といったことを考え、それに合わせて着替えることを楽しみにしているそうです。
スタジオでは、本谷有希子さんが「YOUさんも旅先には、いくつか洋服を持っていくんですか?」と聞くと、YOUさんは「持っていきますね。コレクションを見にいったりするときには、1日に2、3回着替えます」と回答。
「編集の方とかは、次のメゾン(会社や店)のために、車の中で着替えたりもしていますね」と明かしました。
ルール⑤:植物は名前で呼ぶ
締め切りが近付き、オフィスがピリついた空気になると、彼女は植物を持ち込み、配置しました。
それぞれの植物に性格があるため、自ら名前をつけて、かわいがります。
こういった編集長の遊び心が、職場の空気を和らげています。
これを受け、スタジオの本谷さんは「植物って話しかけるといいんですよね」と同調。続けて「稽古場で自分の演出席の前に花を置くと、あっという間にしおれる」と明かすと、YOUさんは「(植物も)つらいんですよ」と分析。
YOUさんが「(植物は)悪い気を吸って、(代わりに)枯れてくれたりしてくれる」と語ると、尾崎世界観さんが「そういう考え方もあるんですね。それはいいな」と反応しました。
ルール⑥:ブランドは偏らないように載せる
ファッションブランドをサポートすることも「VOGUE」の役割だと感じているティファニーさんは、毎月数100種類ものファッション小物を取り上げる中、権威ある有名ブランドだけでなく、若いブランドまで偏りなく扱います。
また、空き時間にはSNSを使い新しい才能をハンティングするなど、常に一緒に時代を作る相手を探しているそうです。
ルール⑦:洋服は分け隔てなく大事にする
ティファニーさんのクローゼットには、数10万円〜数100万円するハイブランドのものだけでなく、若いブランドのファッションアイテムも。
また、バッグは柔らかな袋に包んで保管したり、バッグの中には形崩れしないよう詰め物を入れたりと、彼女にとって、ファッションアイテムは「全部が子どもみたいな感じ」だそうで、すべてのアイテムを丁寧に扱います。
ティファニーさんは「キレイに持つと長く使える」と、物へのリスペクトを抱いており、ファッションの力について「みんなはファッションを軽いものだと思っているけど、それで人の人生が変わる」と語りました。
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“激辛界のパイオニア”に密着
9月27日(火)の放送では、東京・表参道にある、旨くて辛い唐辛子料理専門店「赤い壺」店主・大須賀友美さんに密着。
約200種類の国内産唐辛子を自らブレンドする“激辛界のパイオニア”が追求する、辛さと旨味のベストバランス。「辛い!」だけではない激辛料理は、夏フェス・フジロックにも参戦しました。
元銀座ホステスNo.1が生んだ激辛の聖地「赤い壺」店主・大須賀友美さんの7つのルールとは?