BiSH解散から2年、元メンバーとの関係は“まろやかな戦友”に変化「今はモリモリ成長期」セントチヒロ・チッチの現在地 | めざましmedia

セントチヒロ・チッチさんが、現在の活躍を支える存在について明かしました。

BiSHの元メンバーであり、現在は「CENT」名義で音楽活動を、「加藤千尋」名義で俳優業を行うなど、多方面で活躍中のセントチヒロ・チッチさん。“二面性”をテーマにした初写真集『セントチヒロ・チッチ写真集　千尋』（講談社）では、新しい自分を表現して話題となっています。

「大満足」だという1冊を作り終えたセントチヒロ・チッチさんに、表現者としての思い、また、元メンバーとの関係性について聞きました。

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セントチヒロ・チッチ「自分を諦めないで突き進んでいきたい」

――二面性を表現した写真集では、自然体なランジェリー姿や美背中など、新しい姿を見せています。大満足の仕上がりだそうですが、ここからの自分に期待することは？

何かに向かって自分と向き合ったり、一生懸命に取り組んだりすることが好きなのだなと改めて思いました。写真も表現のひとつですが、決めつけたり枠にはめたりせず、自由な気持ちでいると、きらめく瞬間に出会えることがあります。そうした瞬間は何にも代えがたい大切なもので、だからこそ自分を諦めないで突き進んでいきたいなと思っています。

――2023年にBiSHを解散後、俳優や音楽活動など活躍の場を広げています。そういった活動は今のチッチさんにどのような影響をもたらしていますか？

私は、足を止めることが性に合わないタイプなので、解散後もずっと走り続けていて、今もなおダッシュしている最中です。それがとても自分らしい生き方だと思っていますし、「1人になってしまった」という感覚はまったくありません。

むしろ、新しく出会った方々と手を取り合いながら、セントチヒロ・チッチとしても加藤千尋としても、さまざまなお仕事ができていることに幸せを感じています。ものづくりやお芝居も、とても楽しい反面、今の自分にはまだまだ難しいことも多くて、人間として刺激を受ける貴重な時間だと実感しています。

――活動を広げる中で、ご自身に影響を与える存在はいますか？

私の中のスーパーヒーローが銀杏BOYZの峯田和伸さんなんです。峯田さんには、ソロプロジェクト「CENT」の1stアルバム『PER→CENT→AGE』に『決心』という曲を作っていただきました。

レコーディングの最後に、「ソロとして歩み出すチッチちゃんの決心を感じてこの曲を作ったよ。チッチちゃんの書いた歌詞を見てそう思ったよ」と言ってくださり、その言葉が自分の中ですごく大きなパワーになりました。

それ以来、「決心」という思いを胸に、それが頑張る原動力になっています。峯田さんは音楽だけでなくお芝居もされるので、先輩として本当に尊敬していて、とても大きな影響を与えてくれる存在です。

BiSH元メンバーたちは「実家のような感覚」

――BiSHの元メンバーのことは“戦友”と表現していますが、皆さんの活躍から刺激を受けることはありますか？

刺激はいつも受けています。私は頭が固いタイプだと感じるので、考えることをやめないようにしていますが、逆に考えすぎて「これは良くないことかも」「間違っているのかも」と、固まってしまう時があります。でも、そんな私の考えを、彼女たちはあっさりと乗り越えてしまうので、「それでいいんだ」「大丈夫なんだ」と気づかされることが多くて。彼女たちを見ていると、「考えすぎだったな。ちょっとダサかったかな」と思うことがあります。

彼女たちの活動を見たり、音楽を聴いたりすると、離れていても刺激を受けます。だからこそ、私はできるだけ皆の活動を見るようにしていて、それが自分にも良い影響を与えていると実感しています。皆それぞれ違う方向に、自分の道をしっかりと進んでいるので、「悔しいな」というネガティブな感情ではなく、「皆が頑張っているから、私ももっと頑張ろう」と、ポジティブな気持ちになれる関係だと思っています。

メンバーは私にとって「実家」のような感覚なんです。ロック姉妹がそれぞれの道を進みながらも、皆それぞれ頑張っている。もし誰かが「今、悩んでいるのかな？」と思った時にはすごく気にもなります。戦友ではありますが、今はもうちょっと「まろやかな戦友」という感じです。それに、意外と私の活動についても「知ってくれているんだ」と思うことも多くて嬉しいです（笑）。

――最後に、今のセントチヒロ・チッチと加藤千尋は、客観的に見てどんな時期だと思いますか？

うーん…（しばし悩んで）、モリモリ成長期です（笑）！