役所広司さんが主演を務める、映画「ファミリア」の特報とティザービジュアルが公開されました。
この作品は、山里に暮らす陶器職人の父・誠治と海外で活躍する息子・学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に、国籍や育った環境、話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする人々を描いた物語。
主人公・神谷誠治(かみや・せいじ)役は、役所さん。約10年ぶりに成島出監督の作品に参加し、息子の幸せを願う不器用な陶器職人を演じます。
一流企業のプラントエンジニアとして海外赴任している誠治の息子・神谷学(かみや・まなぶ)を吉沢亮さん。
本作のキーとなる在日ブラジル人青年・マルコスと彼の恋人エリカを演じるのは、共にオーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカスさんとワケドファジレさん。
さらに、マルコスら在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダー・榎本海斗(えのもと・かいと)をMIYAVIさん、誠治が唯一心を許すことのできる友人の刑事・駒田隆(こまだ・たかし)を佐藤浩市さん、地元のヤクザ・青木(あおき)を松重豊さんが演じるほか、中原丈雄さん、室井滋さんも顔を揃えました。
今回解禁された、ティザービジュアルには、「その願い、絶望より深く、憎しみより強靭」とコピーが添えられ、大切な人々と共に生きることを強く願う父・誠治の表情が印象的なビジュアルとなっています。
役所&吉沢、国際的キャストの演技を絶賛「とてもフレッシュで魅力的」
解禁された特報は、誠治たちが一人息子・学と、赴任先のアルジェリアで出会った難民出身のナディアとの結婚を祝福する幸せなシーンからスタート。
久しぶりに焼き物の粘土を父子一緒にこねるなど、ささやかながら幸せな時間を過ごす家族のもとに、ケガを負った在日ブラジル人青年・マルコスが迷い込んできたところから物語が動き出します。
厳しい生活を送る中で半グレ集団にも目をつけられ追い詰められたマルコスは、亡き父の面影が重なる誠治に「日本人にもなれない!ブラジル人でもない」とやり場のない憤りをぶつけます。
そして、映像後半は壮大な音楽とともに、理不尽な出来事に慟哭する誠治の姿や、彼を慕うマルコスやエリカの姿を次々と捉え、「父さん!話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」という学の幸せそうな言葉と、それを噛みしめるかのような“父”誠治の姿が。
先日の公開決定ニュースに合わせて出されたコメント内で役所さんと吉沢さんは、演技初挑戦の国際的キャストについて「オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちが、とてもフレッシュで魅力的です」(役所)、「国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです」(吉沢)と絶賛。
演技初経験ながらその熱演は、当事者ならではの存在感を特報でも放っており、本作の物語の衝撃度と深い感動が期待できる映像となっています。
作品概要
山里に一人暮らす陶器職人の神谷誠治(役所広司)のもとに、アルジェリアに仕事で赴任している学(吉沢亮)が婚約者ナディアを連れて一時帰国。
結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言した学に誠治は反対する。
一方、誠治が住む隣町の団地に住む在日ブラジル人青年のマルコスは半グレに追われたときに助けてくれた誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持つ。
そんな中、アルジェリアに戻った学とナディアをある悲劇が襲い…。
映画「ファミリア」は、2023年1月6日(金)より、全国公開。
©2022「ファミリア」製作委員会
配給:キノフィルムズ