KinKi Kidsの堂本光一が主演するミュージカル「Endless SHOCK」が2月4日(火)に初日を迎え、本番直前に光一のほか、KAT-TUNの上田竜也らキャストが意気込みを語った。
2000年に初めて上演された「SHOCK」は、3月30日(月)夜公演で前人未到のミュージカル単独主演1800回を達成。この記録は、日本国内では2012年に逝去した森光子さんが「放浪記」で実現しているのみで、当時の森さんは86歳。現在、41歳の光一が成し遂げる偉業は日本演劇界のみならず、世界的にも異例なものといえる。
ジャニーさんは「YOU、違うんだよ」って怒ってるかもしれない
20周年を機にクライマックスの演出が変わったり、作品をサポートするアンサンブルの半数近くが新メンバーになったりと大きくチェンジしたことに、光一は、「お客様は我々を見てくださっていると思うんですけど、僕らはアンサンブルも含めて全員でこの舞台を作っているので、そこが大きく変わることは僕らにとっても大きな変化。何より、上田くんがライバル役で入ってくれたことが一番大きい」とコメント。
どんな内容になっているかを問われると、「僕らとしては、根底にあるものを崩さずに、上田が持っているものをまわりがいい形で影響を受けながら、こういう方向でいこうと全員で作り上げているので、(内容は)見た方に預けたい」とアピールした。
そして、主人公・コウイチのライバル役に抜擢された上田について「一生懸命考えるタイプで、いい芝居をしてくれているなと稽古場で感じていました。作品への向き合い方が19年前とは全然違う」と、上田がかつてバックダンサーで出演していた時との変化に驚いたよう。
続けて「稽古場でカッコつけちゃうヤツって『うぃっす、わかりました』って、あまりやらない人がいるんですけど、上田は『もう1回お願いします。もう1回やらせてください』って常にそういうスタンスで、それができるのは素晴らしいこと」と上田のストイックさを絶賛した。
そんな先輩の声に上田は、「光一くんは質問をするととても丁寧に答えてくださいますし、僕が苦手なターンを直接教えていただきました」と明かし、「自分がやってきていないジャンルのダンスが多かったので、光一くんに細かく教えていただきながら、これが劇中のコウイチとタツヤの関係性でもあるのかな」とストーリーになぞらえて話した。
上田といえば、先輩グループ・嵐の櫻井翔を「アニキ」と慕い、「アニキのためなら鉄砲玉になる」などのやんちゃ発言でたびたび話題になるが、そんな上田についてスポーツ紙の記者から「上田さんは暴れてないですか?」と聞かれたヒロイン・リカ役の梅田彩佳は、「最初は怖いなって思いましたけど、めちゃめちゃ優しいです。『タツにぃ』って呼んでます」とスマイル。
さらに、「上田さんは製作発表で『暴れたい』と発言していましたが…」と、なんとかして上田のやんちゃエピソードを引き出そうとする記者に、光一は「暴れてることにしたいんですか?『上田、暴れる』という見出しがほしいんですね」とツッコみを。
すると、ジャニーズ内ユニット・ふぉ~ゆ~の松崎祐介が「『19年の時を経て、上田更生!』って書いてください」と提案し、笑いを誘っていた。
上演20周年への思いを改めて問われた光一は、「ジャニーさんがいなくなってから帝国劇場で上演するのは初めてになりますが、ジャニーさんが愛したこの劇場でやらせていただくのは身も心も引き締まる思い」といい、「こうやって会見をしていると、ジャニーさんはいつもあのあたり(劇場ロビーの片隅に視線を送り)で見ていたんですよ。今回、新しくなった演出に『YOU、違うんだよ』って怒ってると思います」と穏やかな笑みを浮かべながら、故・ジャニー喜多川社長へ思いを馳せていた。