2月22日(土)10時53分より、フジテレビでは『タイプライターズ~物書きの世界~』を放送する。

かたや芸人、かたやアイドルながら、ともに小説を創作し作家としての顔を持つ又吉直樹と加藤シゲアキの二人が、ゲストに同じく作家を招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していくという、これまで作られることのなかった、史上初の物書きの物書きによる物書きのためのバラエティだ。

今回は、先月の「第162回芥川賞・直木賞」発表を受けて、その知られざる舞台裏に迫る。さらには、芥川賞作家の中村文則&羽田圭介と、“エッセー”についてのトークが繰り広げられる。

まずは、85年の歴史を持つ日本を代表する文学賞の選考は、どのような過程で行われているのか。又吉と加藤が、その裏側に迫るべくこれまで10年にわたり芥川賞選考委員を務める作家・島田雅彦のもとを訪れる。

対面前、2015年に「火花」で芥川賞を受賞した又吉は、「あんまり自分のことは聞きたくない、怖いから知りたくないじゃないですか」と硬い表情。一方、島田と初対面となる加藤は「5年たって今だから聞けるみたいなことはないですか?その辺りも聞いてみたい」と、島田のもとへ向かった。

島田は、1983年のデビュー作をはじめ、6回芥川賞候補になるも全て落選し、芥川賞の最多落選者でもある。そんな事から、「(選考委員になる前は)芥川賞なんて滅びればいいってずっと思ってた」と語る島田。

ただ実は、落選した6回のうち5回は受賞作なしという結果で、選考委員がほとんど判断停止しているじゃないかとの憤りから、「自分が選考委員になったからには受賞作を必ず出すようにしたいと思った」と、選考委員を引き受けた時の気持ちを明かす。

終始緊張している又吉に、加藤が「今日、すごく小さくなってますね」といじると、「怖くて質問できない」と「火花」の選考委員の一人でもある島田を前に、恐縮。5年前の芥川賞受賞時、島田は「火花」のどんなところを評価したのか。

「若者の流行」をテーマに、4人の作家が本気のエッセーの書き出しに挑戦

次に、『タイプライターズ』ではおなじみの、芥川賞作家・中村文則と羽田圭介の2人も参加。又吉は、2013年発売の「東京百景」(ヨシモトブックス刊)が今春に文庫化、加藤も3月に初のエッセー集「できることならスティードで」(朝日新聞出版刊)を発売、中村と羽田も昨年エッセーを出版したことから、「小説とエッセー、書き分けている事は?」「エッセーを書く時間帯は?」などのエッセー論議が繰り広げられ、さらに、「エッセーは書き出しに悩む」という話題から、普段は絶対に経験しないであろうことを4人で経験し、エッセーの書き出しを考えることに挑戦。

しかも、テーマは「若者の流行」。4人で原宿&渋谷へ行き、“タピオカ”、“動物カフェ”、“最新プリントシール機”を体験する。中村は、タピオカ初体験。4人のリアクションはいかに。

若者の流行に触れた4人は、それを踏まえてエッセーの書き出しを考え、順に発表していくのだが…加藤が、3人の芥川賞作家を前に大照れ。4人それぞれが本気で考えた書き出しにも注目だ。