間宮祥太朗さんが、仕事にかける思いを明かしました。
7月3日(日)の『ボクらの時代』は、間宮祥太朗さん、矢本悠馬さん、千葉雄大さんが登場しました。
3人は、ドラマ『水球ヤンキース』(2014年/フジテレビ)や、映画「帝一の國」で共演、仲を深めてきました。
千葉雄大「読者モデルから、スカウト」経歴のジレンマ
3人の出会いは、ドラマ『水球ヤンキース』。
間宮:『水球』のときなんてさ、こいつ(矢本さん)はさ、「は?イケメン俳優?ゴラァ!」みたいな感じで来てるじゃん。
千葉:(笑)。
矢本:あはは。あのときは俺、ほぼ、デビューだから。
間宮:でも、子役はやってたんでしょ?
矢本:やってた、やってた。やってたけど、俺の中では21歳からがデビューって感じ。俺らの上の世代が、イケメンのドラマとかいっぱいやっていて。イケメン戦国時代の…。
間宮:一番そのブームが、ドーンと。
矢本:その次の時代が、たぶんここ(自分たち)の世代で。俺が俳優になり始めのときも、そういう人たちしかテレビに出てへんから。「どうやって爪痕(つめあと)残せばええねん?」みたいな。オーディションすら来うへんかったから。書類で落ちる、みたいな。「顔が良くないから」みたいな感じだったから。で、なんかたまたま、奇跡的に『水球ヤンキース』呼ばれて。初めて同世代のイケメンたちとやるから、(腕をぶん回して)「かかってこいや!」って感じで。
間宮&千葉:うはははは!
矢本:で、とげとげしかったっていうのはあるね(笑)。
その話の流れで、千葉さんが「イケメンというか、ギラギラしてる人がいっぱいいると、マジで‟怖い“ってなっちゃうんだよね」と告白。
以前、間宮さんと共演した映画「帝一の國」の現場では、間宮さんの陰に隠れていたといいます。
千葉:たぶん、学生のころの感覚が抜けないんだよね。
間宮:クラスで、ギラギラ…。
千葉:してる人、ちょっと怖いみたいな。
間宮:ああー。
千葉:高校とかは、本当に一言もしゃべらないで学校から帰るみたいな生活で、ほとんど学校も行ってなかったから。それが、学生役になると、ハッと戻っちゃう自分がいたりして。
矢本:そうか、人ってそんなに変わらんか。
千葉:高校生のころ、勉強もしてなくて、学校も行かなくて。でも(親から)「大学には行ってほしい」みたいなことを言われて。それこそ映画とか好きだったから、そういう大学だったら目指せるなって思って。
間宮:大学が、こっち(東京)だったの?
千葉:そう、こっちだったの。そこからちょっといろいろ変わって。読者モデルみたいなことをやるようになって。で、「事務所入りませんか?」みたいな話が。結構、「読者モデルから始めて、スカウトされて…」って、軟派な人みたいに思われるのが、すごい癪(しゃく)なんだけど(笑)。
間宮:それは、あるよね。
矢本:偏見だねぇ。
間宮:それで、悔しい思いとかもした?
千葉:下積みって言われる下積みはないから。その、「ご飯が食べられなかった、みたいなのはない」って言うと、またそうなってくる。
矢本:飯食えててもな、つらいときはつらいんだよな。
間宮:(笑)。
千葉さんは「そこのジレンマはあった。下積みがない、みたいな」と打ち明けると、矢本さんは「貧乏だけが、下積みじゃないもんな」と共感した様子でした。
間宮祥太朗「何となく一緒にいるやつらと、一緒にいない」と決めたら…
千葉さんは、「面白そうだなとか、自分が興味がある物とか人に対して、積極的になったかもしれない」と発言。
すると、間宮さんも「別の業種の人と仲良くなることが、ちょこちょこ増えてきた。すごく興味あるな、好きだなって思うと早いから、俺」と、お互い友人関係にも変化が出てきたと明かしました。
千葉:昔からそうだったの?学生のころとかも。
間宮:学生のころは、それこそたぶん、千葉が一番苦手な…。(矢本さんに)俺らはさ、たぶん同じクラスにいたら、同じグループになりそうな。
千葉:(笑)。
間宮:ギラギラしてて、「オイー」みたいな感じではあったんだけど。
千葉:うん、うん。
間宮:中学生のときに、カーストじゃないけどさ。
千葉:ある。
間宮:「目立ってるから、俺と一緒にいるんだろう」みたいなの、何か、うすうす気づくじゃん。
矢本:ああ、自分がアクセサリーみたいな?
間宮さんは、「学校終わって、学食で駄弁(だべ)って、一緒にだらだら帰っていく。この時間って何の意味もないよな」と思いたち、「何となく一緒にいるやつらと、一緒にいない」と決めたといいます。
間宮:そしたら、それこそ、俺らのことや俺のこと「苦手」って思っていた、例えばクラスでいうと千葉みたいな存在の人と話すようになって。そしたら、同じ映画が好きだったり、めちゃくちゃ小説とか詳しくて。「うわ、面白い」って思って。それが、結構デカかった。
そのころ、野球部も辞めたという間宮さんは、その理由を「同じポジションの同期に野球への情熱で圧倒的に負けていると思った」と語り、自分が情熱を注げるものとして「音楽」と「映画」にのめり込む生活になっていったと明かしました。
矢本悠馬・家族を持って「人間性をもっと磨いて、より長く仕事を」
28歳で結婚し、一児の父でもある矢本さんは、自身の変化を語りました。
矢本:家庭を持ったことで、仕事に対する姿勢みたいなものが、だいぶ変わったかもね。今までは、一人で生きてて、一人分の飯代を稼げばいいから「まぁまぁ続けてれば…」って。
間宮:順当に行くだろうと。
矢本:「行くだろう」みたいな感じのスタンスで仕事してきたけど。やっぱ、家族ができると仕事を長期で考えて、長期戦に持ち込まなきゃいけないし…。
千葉:そっか。
矢本:コンスタントに家にもお金も入れていかなきゃいけないから。今までだったら「爪痕(つめあと)残して次の仕事に…」って、まぁみんなそう思うけど。「爪痕」だけじゃなくて、現場のスタッフさんに対する態度とか、人間性みたいなものをもっと磨いて、より長く仕事していかなくちゃいけないんだなってところでは、いろいろ成長させられたし、今もしてる。継続的にって感じかな。
矢本さんは『水球ヤンキース』のころは「サングラスかけて、机の上に足を置いてるくらいの人間でした」と振り返り、「今じゃ背筋伸ばして『おはようございます!』『よろしくお願いします!』」と現場入りしていると語り、笑わせました。
矢本さんの結婚前後の話を聞いていたという間宮さんは、「刺激になった」と語りました。
千葉:自分の中で、願望みたいなものが生まれたりするの?
間宮:願望っていうわけでもないけど、全然、リアリティのなかったものが…。
千葉:なるほど。近所で。
間宮:「近所」でね。
矢本:「近所」(笑)。
間宮:だから悠馬と、(菅田)将暉と。リアリティが自分の中で浮かび始めた。
と、仲間たちの結婚による心境の変化を明かしました。
責任を持たないとやってる意味がない
また、千葉さんは、自身がキャリアを重ねたことで「面倒臭くなってる気もする」と語りました。
千葉:今までだったら「あ、わかりました」ってやっていたものが、「でもこれ、何でこうなるんだろう?」とか、いろいろ考えるようになっちゃって。
矢本:それは、仕事に真面目になってるから、(そういうことが)増えてるんじゃない?
間宮:俺も「面倒臭いって思われてるかな?」って思いながら、進言したりもするけど。それはたぶん、責任…なのかなと思っていて。
矢本:うん。
千葉:ああ、なるほど。
間宮:元ミッシェル(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)のウエノコウジさんと飲んだのよ。
千葉:へぇー!
矢本:何それ!
間宮:2、3年前に飲む機会があって。もちろん初対面だったけど、(自分の)存在は知っていてくれて。それで、すごい感銘を受けたのが「ベースって単音じゃん。その単音の一音一音に魂込めないと、誰が弾いても一緒。上手い人なんていくらでもいるし、誰しもが弾けるようなベースラインかもしれないけど、その単音に自分の魂とか持ってる思いを込めないと、自分が弾いてる意味がないよね」って。
矢本:ああ。
間宮:「だから、間宮くんにもそうであってほしい。間宮祥太朗がこのセリフを吐くのにかける思いみたいなもの」と言われたときに、やっぱハッとしたというかさ。
千葉:すごい。素晴らしいね。
間宮:だからやっぱ、「面倒臭い」と思われるリスクとかよりも、その責任を持たないと、確かにやってる意味ってないな、みたいな。そのウエノさんの話聞いて思ったから、(千葉さんが「面倒臭くなっている」ことは)良いことなんじゃないかなとは思うけど。
間宮さんの思いを聞き、千葉さんは「すごく、グッときました」と噛みしめた様子でした。
こいつと芝居するのは嫌なのよ!
最後は、矢本さんから、何度も共演している間宮さんに意外な告白が…。
矢本:まず、こいつと芝居するのは嫌なのよ!
間宮:うはははは!
千葉:こんなにやってるのに?
矢本:嫌なのよ。やりたくないのよ、こいつと。
千葉:えー!何で?
矢本:やっぱり、仲が良すぎて。「現場に、友だちおんねんけど、キモ!」みたいな。
間宮:(笑)。
矢本:で、親友役多いやろ?だから、目を合わせてる時間も多いから。「何見てんねん!こいつ」って。
間宮&千葉:あははははは!
矢本:(笑)。「目の前で、友だちが芝居してるわー!」みたいな感じもあって。
間宮:ああ、近すぎて…ってことなのか。
矢本さんは「いつもより、集中できてないところがある。不純物が混ざって。苦手やなぁ」とぶっちゃけ、3人で笑い合いました。