3月10日(火)、東京・松屋銀座にて展覧会「傘寿記念 デヴィ・スカルノ展 わたくしが歩んだ80年」がスタート。会場前にプレス内覧会が行われ、デヴィ・スカルノ夫人と神田うのが出席した。
同展覧会は、2020年、80歳を迎えるデヴィ夫人の激動の80年に焦点をあてた初の大規模なもの。社交界で優雅に着こなしたファッション、デヴィ夫人の感性で蒐集されたオブジェや絵画の数々(デヴィ・コレクション)、さらに趣味の絵画約20点も一堂に展観。
若くして自らの人生を切り開き、築き上げていったその屈強な魂はどこから生まれてきたのか、デヴィ夫人のその全ての魅力を解き明かしていく。
登場早々、記者に「傘寿(さんじゅ)おめでとうございます」と拍手され、「ありがとうございます」と笑顔を見せたデヴィ夫人。
お祝いにかけつけた神田は「見た目だけじゃなくて、肉体年齢もとても若くてビックリしますよ。若いマネジャーさんたちがついていけなくて。(デヴィ夫人のほうが)体力があるって、いつもおっしゃってます」とその若さに太鼓判を。
デヴィ夫人は美の秘訣を聞かれ、「絶えず挑戦することを欠かさず、楽しくさせていただいてるから」と答え、「ずっとダンスや日舞、冬はスキー、夏はスキューバダイビングをしてます」と80歳とは思えないアクティブな習慣を明かした。
また、「恋も大事だと思います」とニヤリ顔で明かし、「ほのかに心を浮き立たせてくる人が絶えずいることはいいことだと思います」とニッコリ。
これまでを振り返って一番ステキだった恋を問われると、「初恋もステキでしたし、パリに行ってからのうたかたの恋、ちょっとした旅行の恋、いろいろありますわよ」と笑いつつも、インドネシアのスカルノ大統領との関係性を「恋というより、命をかけた愛でした。この方に全身全霊でお尽くししょうと思っていました」と感慨深い様子で打ち明けた。
同展覧会では、デヴィ夫人の80年人生が詰まったさまざまなものが展示されているが、「セレクトするのは大変でした」と振り返り、「いつかこういうことが起きると想像していたのか、茶箱5つに子供の頃からいろんなものを大事にとっていたんです」と告白。
数万枚の写真、1000通は超える手紙など全部取っていたそうで、「ここに展示されたのはほんの一部」と言い、「小さい頃に満点の星空を見ながら、私はいつか歴史に残る今までになかった存在になりたいと思っていたんですよ」と自身の幼い頃の決意を打ち明けていた。
展示の中には大統領の直筆の手紙もあるらしく、「 なおちゃん(旧姓:根本七保子)からなおこ、デヴィになって。これ(手紙)を披露するのは初めてです」とほほ笑んだ。
今回、118カラットのエメラルドや、43カラットほどあるピンクダイヤモンドのリングなど、高額の宝石をはじめ、展示品の総額はかなり額になるという。
不安か、と聞かれたデヴィ夫人は「松屋さんは(万一の盗難に備えて)高い保険料を払っていると思います」と笑わせた。
宝石の総額を聞かれると、「そこはご想像にお任せします」とやんわりと拒否するも、神田は「ご想像以上だと思います。宝石一つで億を超えているので、億なんかじゃたりないと思います」と明かしていた。