東京・中目黒のカフェでオーナーを務め、ときには店頭にも立つ料理研究家のSHIORIさん。

22歳の時に企画した、料理本「作ってあげたい彼ごはん」で注目され、一躍人気料理家になりました。

SHIORIさんが月に1度行っている月額制のオンライン料理教室は、本格的な家庭料理が学べ、月額2970円ながら、生徒数は世界30ヵ国におよそ1万人。

「おうちごはんの『美味しさ』と『楽しさ』を、伝えたい」というSHIORIさんの、料理へのこだわり、家族との向き合い方などに迫りました。

料理研究家・SHIORIさんの“セブンルール”とは?

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ルール①:料理の行間を伝える

SHIORIさんのレッスンでは、レシピ本には「茹でたあと、水を切る」としか書かれていないチャプチェの春雨も、「切るだけでなく、味がボケないために絞るんです」と、テキスト以上のポイントを教えてもらえます。

ルール②:味は舌と脳で記憶する

5月のレッスン内容だった韓国料理は、SHIORIさんにとって専門外のため、4月中旬にはアシスタントを務める妹と新大久保へ。

実際に韓国料理店で料理を食べて、その味は舌と脳で記憶します。

また別の日には、赤坂の韓国料理店にも足を運ぶなど、数日かけて6軒を回りました。

ルール③:納得するまで試作する

SHIORIさんは、食べ歩きと並行して試作を作っていきます。

出汁からユッケジャンを作り試作が完成すると、「65点くらい」と評価。

続けて、「おいしいけど、いつも最終的に目指すのは、おいしさの中の針の穴みたいな一点」と表現し、それは試作を突き詰めていくと絶対に見つかるといい、納得いくまで試作を続けるそうです。

スタジオでは、「作るものによって作り方に違いはある?」という話題に。尾崎世界観さんは「小説はメモしたりしますけど、音楽の場合は(メモとかせずに)その場で作りますね」と明かしました。

青木崇高さんが「締め切りがある方がやりやすい?」と聞くと、尾崎さんは「そうですね。キリがなくて、あきらめる作業だと思ってるので」と答え、本谷有希子さんも「『ここまで』って決めないと、ずっといじっちゃう」と同意しました。

ルール④:苦手なことは家族に頼る

SHIORIさんが27歳のとき、同郷で美容師をしている諒さんと結婚。

レッスンの日は、諒さんがカメラマンとして仕事をサポートします。

自宅では、「洗濯物を干すとグチャグチャな感じになる」そうで、苦手な家事は几帳面な夫に。また「機械に疎いため」、動画の撮影・編集は、妹の萌さんに頼っています。

ルール⑤:子育ては人と比べない

現在2歳の長男は、生まれたときには耳が聞こえませんでした。

1歳のころ手術をし、週3回の療育に通うことで、少しずつ言葉を発するようになったそうです。

SHIORIさんは、1年間音を知らなかった息子について、周りの子たちと比べてしまい不安になったという過去も。そんなとき、療育先の先生から「周りと比べるんじゃなくて、昔の息子さんと比べてあげて」とアドバイスをもらいました。

その言葉をきっかけに、「人と比べない」ということを胸に刻んだそうです。

ルール⑥:新作レシピは時間をかけて届ける

19回の試作を重ね、迎えたオンライン・レッスン。

SHIORIさんは、味の決め手となる食材を選んだ理由、失敗しそうなポイントや、調味料のメーカーごとの味の違いなどを丁寧に紹介。途中5分の休憩を挟むも、約2時間半を費やしました。

時間をかける理由について、SHIORIさんは「対面のレッスンだと最終的な仕上がりの味をその場で食べて理解してもらえるんですが、それができないので。とにかく私が持つ情報すべてを生徒さんにシェアして、みんなが同じ美味しい味にたどりつけるように」と語りました。

スタジオの長濱ねるさんは、「料理がまったく分からない人は、料理をする上での“当たり前”が分からないので。1つ1つの調味料や使う順番を教えてくれるのは、いいなと思いました」と感想を。

ルール⑦:もう一度作りたくなる味を目指す

SHIORIさんが目指すのは「誰もがまた食べたくなる、唯一無二の味」だそうで、「(生徒が)今まで食べた中で、自分が作った中で1番美味しくできた。またこれは作りたいな、うちの定番にしたいな、という味を目指してます」と目標を掲げました。

さらに、「ごはんが美味しいと笑顔になるじゃないですか。それで機嫌が良くなって会話が弾んで、人間関係が良くなって。そうやって生活の土台が安定してくると、仕事が頑張れたり、新しいことにチャレンジしたり、暮らしがいい方向に向かっていくと思うんですよね。そんな風に少しづつでも“幸せの輪”を、食を通して広げていけたらいいなって思ってます」と語りました。

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