舞台「黄昏」の公開ゲネプロと取材会が6月3日(金)に行われ、主演の高橋惠子さん、瀬奈じゅんさん、松村雄基さんらキャスト陣が登場しました。

「黄昏」は、円熟の老夫婦エセル(高橋)とノーマン(石田圭祐)とその家族の、美しい湖畔でのひと夏の日々と心の交流を描いた戯曲。文学座の鵜山仁氏による新演出で2018年に初上演、2020年に高橋さん主演で再演、そして今回、再々演を迎えます。

<林蓮音(Jr.SP/ジャニーズJr.)自身の舞台出演を「先輩は知らないかも」>

高橋惠子 「顔が見えると全然違う」

今の心境と意気込みについて、高橋さんは「昨日までマスクをしてお稽古していて。今日、初めてマスクを取ってお芝居をさせていただいて、やっぱり顔が見えると全然違うと感じました。改めて、人と人の絆、つながりを大事にしている作品だなと思いました」と、しみじみとコメント。

瀬奈さんは「久しぶりにご一緒できる喜びにあふれています。お客様に『いま自分にとって何が一番大切か』を考えていただける時間になるように演じたい」とニッコリ。

松村さんは「生きていくことは苦しいけれど、まんざらでもない、というエールをお届けしたい」、石橋徹郎さんは「今日の今日まで安心しきっていましたが、ゲネプロが始まる前に(松村)雄基さんとお話ししていて、急に責任感が湧き上がってきました」と語りました。

今回唯一、初出演となる林蓮音さん(Jr.SP/ジャニーズJr.)は「不安だらけでしたが、先輩方が優しすぎて逆に心配になって、家族に報告してしまいました」と話し、笑いを誘いました。

石田圭祐さんは「故郷のお父さんとお母さんのことを考えてもらえたら。僕も、自分の父親と母親が晩年こんなだったなと思い出しながら演じています。みなさんも、お父さんとお母さんを大事にしてください」と、呼びかけました。

松村雄基 瀬奈じゅんの素顔を暴露

2年ぶりの再演ということで、心境の変化について高橋さんは「エセルの娘・チェルシー(瀬奈)は子どもを産まないわけですが、前回は、孫がいないことが自分の中であまり大きくなかった気がします。でも今回は、大事なポイントになっています。そこは新発見でした」と語りました。

チェルシーを演じる瀬奈さんが「プレッシャーはまったくありません。みなさんが何とか助けてくれるだろうと…」と言いかけると、松村さんが「覚えてないんです、あさちゃん(瀬奈さんの愛称)は」とツッコミを。

なんでも瀬奈さんは、松村さんの登場シーンが本来より多いと思い込んでいたそうで、瀬奈さんは「存在感が大きいので。ものは言いようです(笑)」と返して笑わせました。