ビートたけしが案内役となり、予測不可能な出来事に人生を左右された人々のアンビリバボーな話を紹介する、フジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』。
今回は真矢ミキ、今年の1月にCDデビューを果たしたSixTONESの髙地優吾が番組に初出演。収録後、真矢は「絶対的に信じていることが簡単に覆ってしまった」、髙地は「人生は何が起こるかわからないなと思った」と驚いた、恐怖の事件とは?
今回は“誰ひとり信じてくれない!現代日本で本当にあった恐怖2時間SP”と題し、恐怖エピソードを特集する。
小さな街で平穏に過ごしていた男性は、この日も変わらず勤務先に出社した。しかし突然、車で現れた刑事たちに取り囲まれ、何の事件かも知らされず容疑者として連行されてしまった。
取り調べを担当した刑事は詳細を明かさず「お前がやったんだろ!」と繰り返すだけで、男性はなぜ自分がこんな仕打ちに遭うのかまったくわからなかった。
罪を犯した覚えのない男性は無実を訴えたが、犯人に似ている、というだけでまったく取り合ってもらない。2回目の取り調べでようやく暴行事件の容疑者となっていることを知らされた。
もちろん男性はやっていないのだが、過酷な取り調べは朝から晩まで続き、肉体的にも精神的にも疲れ果て、耐えかねた男性は、ついに犯していない罪を自白してしまう。
事件現場の場所も、証拠となるものの所在も何も知らない。しかし、あれよあれよと言う間に男性は逮捕・起訴されてしまった。警察・検察はもちろん、実名報道され起訴されたことで、担当の弁護士、家族まで、誰ひとり自分の無実を信じてくれない。
絶望のあまり「自分は罪を犯したんだ」と思い込まなければ、生きることもできないほどの過酷な日々。
明日誰の身に起こるかもしれない、現代の日本で本当にあったフィクションよりも恐ろしい恐怖とは…。
<真矢ミキ、髙地優吾 インタビュー>
――初出演の感想は?
真矢:よく家で拝見させていただいている時からVTRに見入ってしまっていたのですが、今回はそれ以上に見入ってしまいました。とても見応えがある内容でした。“アンビリバボー”な出来事なんですが、でも“これが現実に起きたことなのか”と収録が終わって改めて悔しさを感じています
髙地:子どもの頃から見ていた番組に出させていただくというのはすごくうれしかったです。事件性の濃い内容に、とても引き込まれましたし、このような現実を知ることができて貴重な機会をいただきました
――VTRを見てどのように感じましたか?
真矢:これだけ大人になっても、絶対的に信じていることが、簡単に覆されてしまいました。えん罪事件とは知らずに、この事件を追っていたら、果たしてどう感じていたんだろう?と思います。どっちなんだろう?って、黒か白しかないはずなのに、グレーには見てしまうだろうなという自分の感覚も怖いなと思いました
髙地:こうして日常生活を送っていますけど、明日は我が身というか、人生何が起こるか分からないなと思いました。ある日、自分の人生が闇に閉ざされることもある。もしくは、人生の頂点に達することもある。一日一日の大切さがすごく身に染みました
――ご自身が“アンビリバボー”な体験をしたことはありますか?
真矢:すごくくだらないんですけどいいですか(笑)。家でアスパラと卵を炒めていたんですけど、ピョーンってアスパラが飛んで、パッて見たら床に立っていたんです(笑)。
髙地:それすごいですね!(笑)
真矢:思わず写真を撮っちゃいました(笑)。そういう自然現象は結構好きで、この間もギョーザを食べる時に、タレを入れる豆皿にラー油を垂らしたら、偶然ハートの形になっていたりとか(笑)。そういうささいなことに驚くことが多いです
髙地:僕の場合は、事務所に入ったことです。自分から入ろうと思ったわけではなくて、中学生の時に友達が勝手に応募して、オーディションに強引に連れて行かれたんです。最初はダンスも歌も嫌いで、家に帰ったら“いやだ!いやだ!いつ辞めていいの?”って駄々をこねていました。
でも今年デビューすることができたり、YouTubeで公開したMVが1000万回再生されたり、自分の思い描いていなかった人生を歩んでいることが自分の“アンビリバボー”ですね。そのきっかけを作ってくれた友達にも感謝しなきゃいけないし、自分の人生がそこから180度変わったというのが、今でも不思議です。
―― スタジオメンバーの剛力彩芽さん、バナナマンの印象は?
真矢:バナナマンさんとは初めてご一緒させていただいたのですが、器が広くて、温かい方たちだなぁと思いました。緊張がほぐれる空気をずっと出してくれている方たちなのでありがたかったです。テレビでずっと見ている方たちなので、本当に会ったのか、会っていないのか不思議な感覚です(笑)。剛力さんはベビーフェイスな部分と、凜(りん)としていて筋の通っている部分というのが両方あってというのを再確認して、すてきな方でした。
髙地:設楽さんは情報番組『ノンストップ!』もされていて、番組によって違う印象があります。“アンビリバボー”では事件について真剣に推察する真剣なバナナマンさんを見られて、新たな一面を発見できて新鮮でした。剛力さんは初めて共演させていただいて、同年代として、堂々とMCをされていて、尊敬しました。
――注目してほしいところは?
真矢:今回見たVTRも社会の一部分だとは思うんですけれども、事実なんですよね。普段、人と人が支え合って生きていますが、本当に大きな衝撃的な出来事が起こったときに、自分や身の回りにいる人達はどう変わっていくのか分からないということを感じました。
今回のえん罪事件はとてもまれなことですが、今回VTRに出てきた方の行動は自分たちの生活の中に、小さくても勃発しているものだと思います。それはいじめとかDVとか。その延長線上にあるもののように思えて、集団心理とか組織とか、全くひとごとではないことなので、現実社会でこういうことがあるということを知るだけでも明日からの生活は変わるのではないかと思いますね。私たちと一緒に“そこであなたは何をする?”まで考えていただけたらうれしいです
髙地:自分の身にも起こるかもしれないと、自分に置き換えることでVTRの見方が変わるのではないでしょうか。自分だったらこういうときどうするだろうって、一緒に考えながら見ていただけたらと思います