飾らない人柄と確かな演奏で全国を駆け回る日々を送る、ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子さん。
連日テレビ出演をこなす一方、年間およそ100本ものステージに立っています。
今回カメラは、毒舌や破天荒とも称されるキャラクターで人々を楽しませる高嶋さんの舞台裏に密着。
高嶋さんの本番前の様子や、公演への思い、メンバーとの交流などに迫りました。
ヴァイオリニスト・高嶋ちさ子さんの“セブンルール”とは?
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ルール①:本番直前はふざける
この日は、軽部真一フジテレビアナウンサーと共に出演する「めざましクラシックス」の公演。
高嶋さんは開演直前まで、黙々と練習を繰り返し、ドレス姿で本番モード。
ステージ前の舞台袖では「だいたい4人に1人は社会の窓が開いてんのよ」、「前に出て行ったときにドレスがペロンって落ちて片っぽ出ちゃった」と演奏メンバーと笑い話。
「誰にでもクラシックを気軽に楽しんでほしい」という思いがあるため、自身も楽しい気持ちになってステージに上がるそうです。
ルール②:コンサートは「喜哀楽」を取り入れる
高嶋さんのコンサートでは、「怒」は入れず、「喜・哀・楽」を取り入れて構成。
特にコロナ禍以降は「楽しさ」を重視しており、二人羽織でのヴァイオリン演奏やCHAGE and ASKA「SAY YES」の演奏では、奏者の榎戸さんがASKAさんの声真似を入れるなど、ユニークなパフォーマンスで会場を盛り上げます。
スタジオでは、創作をする本谷有希子さんと尾崎さんが揃って「『怒』は大事」と発言。
「怒ったときに自分の輪郭が分かる気がして、そこを土台にして他の感情も乗っけていく」(尾崎)、「喜ぶ理由は似たような感じがするけど、怒りの感情は無限にバリエーションがある気がして面白いし、興味深い」(本谷)と、明かしました。
ルール③:ドレスはピンクか赤
ドレスの店を訪ねた高嶋さんは、花の刺繍がついたピンクのドレスを試着。
「ピンクが大っ嫌い」であるものの、ステージに出たときにお客さんに喜んでもらえるため、高嶋さんの衣装はピンクか赤ばかりだといいます。お客さんが喜ぶなら、好き嫌いは封印します。
ルール④:ゴルフは下手な人とは行かない
現在、15歳と13歳の息子はアメリカに留学中。そんな長男と「一緒にやりたくて」と、高嶋さんが始めたのはゴルフ。
高嶋さんにとって初めての趣味となったゴルフですが、打ちっぱなしでは上級者の友人に見てもらい、積極的に指導を受けるなどその姿勢は真剣。
高嶋さんは「練習しても本番で失敗するから、ちょっとヴァイオリンの練習に似てる」と、オフでも腕を振り続けます。
ルール⑤:思ったことは面と向かって言う
高嶋さんは、「嘘ついたり、ごまかそうとすると絶対に失敗する」ため、常日頃から思ったことを面と向かって言います。
そのことについて、演奏仲間の榎戸さんは「デブ、ハゲ、クソ、貧乏…。悪口しか言わない、あの野郎」とズバリ。しかし、高嶋さんからそこまで言われても、「なんとも思ってない。『また言ってるわ』と、風が吹いてるくらい(の感覚)」と受け入れています。
高嶋さんも「30年近く一緒にやってるから、言いたいこと言い合えるし、向こうも言う」と、“お互い様”の関係だそうです。
スタジオの青木崇高さんは「すごく気持ちいい方だなと思います。ズバッと言われても『すみません、馬鹿で』って返事しちゃいそう」とリアクション。
YOUさんが「でも、すごく気を遣われてる感じも伝わってくる」と話すと、長濱ねるさんも「お客さんのために赤いドレスを着たり、優しさが滲み出てました」と同意しました。
ルール⑥:ヴァイオリンの手入れは新幹線のおしぼりで
1年に40都市を回る高嶋さんのスーツケースの中には、お気に入りのピンヒールに首のマッサージ機。
そして欠かせないのが、東海道新幹線でもらえるお手拭き。「世界で1番好き」と絶賛するお手拭きで、ヴァイオリンを拭きます。
「(お手拭きの)厚みが好きで。乾燥する時期には、ちょっと切って楽器のケースの中に入れておくと、いい湿気具合にもなるからすごく好き」と気に入っています。
ルール⑦:大統領のように働き、王様のように遊ぶ
公演当日、全体での最終確認後や、公演の1部と2部の間にも1人で練習。そんな高嶋さんからは「(本番が)楽しいわけない。怖くて怖くて、めっちゃ怖い。本当やりたくない」と弱音が。
それでもステージに立ち続ける理由について「他に出来ることがないんですよ。(やるからには)中途半端にできないというか。(でも)やめると自分の人生を否定してるような気もする」と告白。
そんな中、3週間の休みを取った高嶋さんは、屋久島や竹富島を飛び回ったそうで「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」と、座右の銘を語りました。
これは、小学生の頃にCMで見たキャッチコピーだそうで「王様のように遊ぶために働く。とにかく稼ぐというのが1番」と、フル稼働する理由を明かしました。
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アドベンチャーワールドで7頭のパンダを飼育 吉田倫子の7つのルール
6月7日(火)放送の『セブンルール』は、アドベンチャーワールドでパンダチームのリーダーを務める吉田倫子さんに密着。
和歌山県にあるアドベンチャーワールドは、現在7頭のパンダを飼育しており、その数は中国を除くと世界最多。パンダ飼育の舞台裏や、親離れを控えた最年少パンダの楓浜(フーヒン)が独り立ちするまでを追った。飼育が難しいといわれるパンダと日々向き合い、飼育員として目いっぱいの愛情を注ぐ吉田倫子の7つのルールに迫る。