編集部おすすめの“麗しい男性”を紹介する「眼福♡男子」Vol.93は、古川毅(ふるかわ・つよし)さんが登場。

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2015年にダンスボーカルユニットSUPER★DRAGONのメンバーとしてデビュー。その後、俳優として『3年A組-今から皆さんは、人質です‐』(日本テレビ)、映画「犬鳴村」など、話題作に出演。アーティスト、俳優、モデルとして幅広い活躍を見せています。

現在出演している、土ドラ『僕の大好きな妻!』(フジテレビ系)の撮影エピソードの他、最近ハマっているという料理のこと、今夏狙っているというファッションアイテムのことなどを聞きました。

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河口の性格は「高校時代の僕に似ている」

──ドラマ『僕の大好きな妻!』で演じている河口たかひろは、どんな役ですか?

主人公・知花(百田夏菜子)の夫・悟(落合モトキ)がアシスタントとして働く萬坊漫画工房の最年少。空気が読めないのですが、憎めなくて、最後はなんだか許せてしまう、かわいげのある人です。

ドラマ自体のテーマに発達障害があるので(※)、シリアスになると思われるかもしれませんが、僕の役は作品の色を全体的に明るくしてくれるキャラクターだと思います。

※主人公の知花が、発達障害の特性を持つことが分かるところから物語が始まり、知花と悟や周りの人々が発達障害と向き合う姿を描く作品です。

──河口を演じるうえで意識していることはありますか?

たくさんありますが、特に意識しているのは声のトーン。しゃべり口調が普段の僕とまったく違うので、声のトーンはいつもより上にしてしゃべるようにしています。

撮影がちょっと空くと、河口の声のトーンを忘れてしまうこともあるので、「ここだったかな?あ、ここだ」と、調整していて。その声色を含めた表現で、河口の隙の多さを見せられたらと思っています。

──キャラ的にも、普段の古川さんと河口は違いますか?

そうですね…河口は、何も考えずにズバズバものを言ってしまう感じは、高校生時代の僕に似ているなと思います。

ただ、今の自分とは違うので、普段の僕を知ってくださっている方々には、河口役は新鮮に映っているんじゃないでしょうか。こんなに明るくて、ポジティブで、周りをかき乱す役を演じたことはなかったですし。

だからこそやりがいを感じていますし、特にファンの皆さんには今までとの違いを楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。

会うたび小倉久寛から言われる「身長高いね」

──萬坊漫画工房のキャストには、悟役の落合モトキさん、ベテラン漫画家・野村萬坊役の小倉久寛さんなど、個性的な方々が集まっていますが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?

漫画工房は、作品の中でもポップなシーンを担っているということもあって、とても明るくて、楽しい撮影です。

キャストに関しては、とにかく一人ひとりのキャラクターも濃いですし、演じる皆さんも魅力的な方々で。僕はキャラクター的にも、現場の中でも最年少という立ち位置だったので、身を任せて、皆さんを頼りながら、負けないように河口らしく頑張っています。

──撮影の合間はどんな話をしていますか?

小倉さんには、会うたびに「身長高いね」って言われますね(笑)。あとは、小倉さんが舞台に出演しながら撮影をされていたので、舞台の話をうかがったり、本当にたわいもない話をたくさんさせていただいています。

──河口は、萬坊漫画工房のアシスタントの中で、どんな作業を担当しているんですか?

デジタルで色付けをしていく作業を担当しています。悟たちはペンを持って、原稿に向かっていますが、河口だけは違う役目ですね。

──漫画を制作する作業を実際体験してみて、いかがですか?

現場に作業を指導してくださる方がいるので、いろいろ聞きながらやっていますが…難しいです。PCの操作が特に難しく、苦戦していて。でも、こういう経験ができるのは役者ならではのことなので、楽しみながら、萬坊先生をアシストしています(笑)。

大好きな人にハンデがあっても「大事な人なら、何も変わらない」

──本作は、発達障害とどう向き合うかなどが描かれていますが、古川さん自身は、ドラマ出演を機に発達障害について考えたこと、意識が変わったことはありますか?

個人差はあることだと思いますが、発達障害やそのほかの病気や障害などに関して、理解をすることって当たり前だと思うんです。でも、知花と悟のように夫婦とか、関係が近くなるほど理解するのが難しいということもあるとも思っていて。

それでも、1人でも多くの人が思いやりを持っていれば、“理解”とかそういうことではなく、もっとクリアに見えてくるものがあるんじゃないかな、と感じました。

僕、小さい頃からこういうテーマに関しては結構考えることが多くて。というのも、耳の聞こえない障害の友だちがいたんです。その子はやっぱりちょっと周りとは違う日々の過ごし方だったし、歩み方も違ったし。でも、何か困ったことが起こっても、みんなで支えることでクリアしていました。

このドラマでは、そういうことも描かれているので、本当にステキな題材だなと思いましたし、携われることがうれしかったですね。

──もし古川さん自身の大好きな人が、知花のように発達障害や他のハンデがあったら、どうしますか?

その人が大事な人だったら、そこが揺るがなければ、何も変わらないかなと思います。

今の世の中、調べれば、たぶんみんなハンデというか…何かしらあると思うんです。例えば僕も、河口が高校時代の自分と似ているとお話しましたが、関係性が近づくほど隙を見せちゃうタイプで。悪気なくズバズバものを言っちゃうところがあったんです。でもそれって、発言の全部を肯定することはできないかもしれないけど、その人のペースであって、いわゆる“個性”だと思う。

そういう個性はきっとみんな持っているものですよね。それを「あいつなんだよ」と責めるのではなくて、「自分にもこういうところあるしな」と自分を見つめ直しながら、優しく支えあっていけるといいのかな、と思います。

──自分が許容することで相手も自分を許容してくれる、ということはありますよね。

そうですね。「この人のここ、直してほしいな」と思うことって、結局、自分勝手じゃないですか。変わってほしいと思ったら、まずは自分が変わればいい。それは、普段僕自身も気をつけて過ごしています。

──今後の河口的な見どころをお聞かせください。

河口は、若干ヒモ気質なところがあって、だらしがないんです。第2話では、しっかり者の彼女とすれ違いがあって、ちょっとケンカをしてしまって、悟の家に転がり込みます。

知花と悟にいろいろと問題があるところに、ポンッと河口が何食わぬ顔で入ってきて、しかも2人が気にしていることを平気で指摘して。見ている方は「え!?」と思うかもしれませんが、タフな河口を楽しんでいただけたらうれしいです。

第2話は、僕自身「なんてことを!」と思いながら台本を読みました。でも、そんなことは顔に出さずズバズバいったので、楽しんでください!

──作品全体の見どころは?

何よりも、知花と悟の関係性を見ていただきたいです。2人の関係性を見て、河口と彼女の関係も変化していきますし、ドラマを見てくださる皆さんにとっても、何か変化するきっかけになったらいいなと思っています。

ガーリック料理にハマり中!「ありものでチャチャッとが目標」

──古川さんが最近ハマっていることは?

たまに自炊をするのですが、僕の冷蔵庫にはニンニクが必ず2、3個入っているくらいニンニク料理が大好きで。ペペロンチーノをどれだけおいしく作れるか、ということにハマっています。

疲れているとやっぱりパワーが欲しくなるので、ニンニクがいいんですよね。ガーリックライスもよく作ります!レシピを動画で見て、マネして作ることから始めて、今はペペロンチーノとガーリックライスは何も見ずに作れるようになりました。

ニンニクは、皮を剥く作業がクセになるんですよね。あと、芽をとる瞬間も好きです(笑)。ただ、次の日に仕事があるとニンニク食べられないんですよね。

──そうすると、ニンニクを食べられる頻度も少なそうですね。

仕事のことを忘れてちゃって、食べているときに気づくこともあります…。「やばい!」って。気づいたら慌ててマウスウォッシュと歯磨きと、いろいろなものを駆使してにおいと戦います(笑)。

──「今までで一番よくできた」と思う料理は、やはりペペロンチーノ?

味的には、そうかもしれません。チャーハンも好きで作るんですけど、満足いってるかと言うとそうでもなくて。もっと頑張れるな、と。

──チャーハンのこだわりは?

ネギは絶対に入れますが、基本的にはシンプルなものです。チャーハンはウェイパァー(中華調味料)があったら最強!でも、ウェイパァーなしでおいしいものを作らなきゃダメだなと思うんです。だって、ウェイパァーがあればおいしくなるのは当たり前じゃないですか(笑)。だから、チャーハンはまだまだ頑張ります。

ありものでチャチャッとクオリティの高いものが作れたらかっこいいですよね。最終的に僕は、そこを目指しています!

クローゼットの前に立つと、他のことが見えなくなる!?

──お気に入りの写真を見せてください。

SUPER★DRAGONのツアー中の一幕。とても気持ちよさそうな表情がいいですね!(本人提供写真)

これはたぶん、どこにも出していなかったと思うのですが…この間のツアー「SUPER★DRAGON LIVE TOUR 2022 -F2F-」中、マッサージを受けているときの僕の写真です。隙、ハンパないですよね(笑)。メンバーの誰かが撮ってくれたんだろうと思うのですが、なされるがままの感じがいいな、と思って、これを選びました!

──古川さんの今“眼福”なものは?

洋服です。自分のクローゼットを見てると、幸せです。毎シーズンめちゃめちゃ洋服を買っていますね。

去年くらいから、洋服に関してストイックに頑張ろうと思い、365日かぶらない服を着るようにしていて。だからクローゼットの前に立つと、他のことが見えなくなっちゃいます。

この日、私服で撮影に臨んでくれた古川さん。
グレーのセットアップに鮮やかな紫色のスニーカーとピンクのリストバンドがポイントとして効いています!

──今年の夏、チャレンジしたいファッション、狙ってる服はありますか?

Tシャツは、絶対たくさん買う!あとは…昨年、久しぶりにハーフパンツを履いたのですが、今年も履きたいなと思っています。

ハーフパンツは、カジュアルにスニーカーを合わせるのもいいですが、ボリューム感のあるブーツでガチッと男らしく合わせるのもいいなと思っていて。今、ハーフパンツに合わせるブーツを探しています。

「いつか大きな会場でライブを」SUPER★DRAGONとしての目標

──ボーカルダンスユニットSUPER★DRAGONとしての活動に加え、近年は俳優の活動も増えている古川さんですが、今、俳優業は楽しいですか?

楽しいです。キャスト、スタッフ、いろいろな方々との出会いが新鮮でうれしいですし、何より表現することが好きなので。グループ活動とはアウトプットの仕方が違うだけで“表現”ということに変わりはないですから。

とはいえ、お芝居は難しいので、今はとにかく現場でさまざまなことを学んでいる感じです。初心を忘れずに、なるべくいろいろな役にも挑戦していきたいなと思っています。

──メンバーから出演作に関する感想などをもらうことはありますか?

その時々によってですね。以前、(田中)洸希から「(古川さんが出演している映画)『犬鳴村』何回も見たよ」って言われて。映画館に行ってくれたのか、DVDで見てくれたのかは分からないですけど、すごくうれしかったです。普段そういうことを言ってこないから、照れくさかったですけど(笑)。

──俳優としての今後の目標はありますか?

どんな作品でも、どんな役でもやりたいです。

──「こんな人になりたい」という、ビジョンはありますか?

型破りな人でありたいなと思っています。「型破り」って、型という基礎がしっかりしていないとできないことだと思うんです。それはお芝居だけではなくて、何事もそう。自分の中でテーマにしています。

──では、グループとしての目標はありますか?

音楽に対してストイックにやっていきたいです。メンバーはみんな、いい意味で我が強くて、クリエイティブに対する意識が高くて、それぞれに武器を持っている人たち。もっと多くの人に僕たちの音楽を届けられるように基礎を日々磨いて頑張っていますし、いつか大きな会場でライブをやれるようになれたらいいですね。

撮影:山口真由子