吉岡里帆さんが主演を務める映画「ハケンアニメ!」の公開記念舞台挨拶が5月21日に行われ、吉岡さん、中村倫也さん、柄本佑さん、尾野真千子さん、高野麻里佳さん、吉野耕平監督が登壇しました。
イベントには、主題歌を担当したジェニーハイ(小籔千豊さん、川谷絵音さん、新垣隆さん、中嶋イッキュウさん)も出席しました。
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川谷絵音、主題歌制作に「かかった期間が最長」
主題歌「エクレール」について川谷さんは、「映画を見た人が曲を聴いて、もう一度感動できるようにしようと思って、歌詞にこだわり何回も書き直しました。いままで曲を作ってきた中で、(かかった期間が)最長だと思います。なので、思い出も強いです。エンドロールで曲が流れるとき、本当に泣きそうになるくらい、今までの自分の努力と、演者さんたちの気持ちが入ってきて、今めっちゃ嬉しいです」とコメント。
吉岡さんは、「『本当にいい曲だな』と…。クリエーターたちの思いを、歌詞で全部すくい取ってくれている。メロディラインも(映画を見終わった後に)楽しく劇場を出て行けます。『最高の主題歌だな』と、何度も聴いています」と感謝しました。
ゲストボーカルで参加した高野さんは、「すごく恐縮したのですが、レコーディングの時は、川谷さんにディレクションをしていただきました。『どうしたらその言葉が皆さんに届くのか』と、細かなディレクションのおかげで、私の歌うパートも、より魅力的になりました」と振り返りました。
本作について小籔さんは、「最初はジャニーハイが、『こんなビッグな映画で(主題歌を)やらせていただくなんて、売れるかも』という計算のみだったんです。でも、映画を拝見させていただいて、物語がすごく面白かったです。脚本をすごい原作、作家さんが書かれていると思うのですが『ゴーストライターがいるかも…』とよぎりました」とニヤリ。
中嶋さんは、好きなシーンについて、「アニメ監督役の吉岡さんが、声優役の高野さんにアフレコの時にダメ出しをするシーン」をあげ、「自分も絵音さんに、よくダメ出しをされるので共感しました」と紹介。
声優の高野さんは、「アフレコシーンは、リアルだと思うのですが、(あんなにダメだしされるのは)実際に起こらないです。『アフレコ現場は怖い』と、皆さんが思ったらマズいのですが(笑)。でも、瞳(吉岡の役名)さんの情熱や、思いがあるからこそ、『負けられない』という気持ちが伝わってきました」とほほ笑みました。
吉岡さんは、「あのシーンが、撮っていて一番つらかったです。それくらい高野さんの声が完ぺきだったんです。でも、本番中は心の中で、『ごめんね』という気持ちと、『もっといけるんだ!』という監督役の思いを体現しなくてはいけなくて、難しいシーンでした」と振り返りました。
また、「高野さんの声の演じ分けが絶妙でした。最後に『これだ!』という声が見つかった瞬間の、声の当たり方がすごかったです。あらためて、声優さんへのリスペクトが高まったシーンになりました」と語りました。
作品概要
連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳(吉岡里帆)。だが、気合いが空回りして制作現場には早くも暗雲が…。
瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理(柄本佑)は、ビジネス最優先で瞳にとって最大のストレスメーカー。「なんで分かってくれないの!」だけど日本中に最高のアニメを届けたい! そんなワケで目下大奮闘中。
最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴(中村倫也)監督の復帰作だ。王子復活に懸けるのはその才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科香屋子(尾野真千子)。
しかし、彼女も王子の超ワガママ、気まぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな!」と、悪戦苦闘中だった。
瞳は一筋縄じゃいかないスタッフや声優たちも巻き込んで、熱い“想い”をぶつけ合いながら “ハケン=覇権” を争う戦いを繰り広げる。
その勝負の行方は!? アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か? 果たして、瞳の想いは人々の胸に刺さるのか?
映画「ハケンアニメ!」は、全国公開中。
©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
配給:東映