「くらしの法律事務所」を弁護士の村山権太(笹野高史)から引き継ぐことになった剣持麗子(綾瀬はるか)は、篠田敬太郎(大泉洋)を住み込みで働かせることに。

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そんなある日、“武田信玄”を名乗る男から弁護依頼の電話が入る。指定の場所へ向かった麗子を待ち受けていたのは、殺人現場の地べたに座り込んだまま、周囲に睨(にら)みを利かせているイケメンホスト・黒丑益也(望月歩)だった。

どうやらホストクラブでは“武田信玄”という源氏名で働いているらしい。死体の身元は進藤不動産社長の進藤昌夫。第一発見者は黒丑で、死体を発見するなり速攻で警察に通報したという。

3ヵ月前、黒丑は進藤から立ち退きの話を持ちかけられていた。そのときは穏便な雰囲気だったが、数週間前、再び訪ねてきた進藤は、まるで人が変わったように「1ヵ月以内に出て行け」と強引に迫ってきたという。

そのことに黒丑は憤慨しながらも、改めて交渉しようと進藤のオフィスを訪ねたところ、そこにはすでに絶命した進藤の姿があったという。

「自分は関与していない」と全否定する黒丑だが、殺す動機は十分だとして、黒丑は警察に任意同行を求められる。麗子はそんな黒丑の弁護に当たるが、彼の供述につじつまが合わない点が次々浮上して…。