東急不動産
勝浦市と漁協、関係機関と連携し、藻場保全活動を開始

 新勝浦市漁業協同組合(千葉県勝浦市、代表理事組合長:野村 守)と千葉県勝浦市(市長:照川 由美子)、東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野 浩明、以下「東急不動産」)、東急リゾーツ&ステイ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:粟辻 稔泰、以下「東急リゾーツ&ステイ」)は、関係機関とともに「勝浦市藻場保全対策協議会」を設置し、藻場保全活動を開始したことをお知らせいたします。



■取り組み背景と目的
 千葉県勝浦市は、暖流と寒流の潮境に位置し、沿岸でも水深が深く海藻が根付いた岩礁が多いことから多種多様な海洋生物が存在しています。また、海風の影響により、陸地は夏涼しく、冬暖かい気候の地域で、観測開始以来、猛暑日のない快適な気候に恵まれています。このような気候や透明度高い海を背景に、漁業や430年以上続く朝市文化に加え、南房総国定公園の指定や、勝浦海中公園や千葉県立中央博物館分館海の博物館といった海を対象にした施設を有するなど、「海」を主軸に発展してまいりました。
 しかしながら、昨今の地球温暖化による海水温の上昇や、海水温上昇に伴う植食性魚類の増加により、良質な藻場が減少する磯焼けの深刻化が問題となっております。この度、勝浦市における藻場の保全・再生及び創出を図るため、2025年5月に本協議会を設置いたしました。東急不動産は、藻場保全に取り組む民間事業者として、藻場保全対策協議会に参画しております。
 東急不動産と東急リゾーツ&ステイは、千葉県勝浦市にホテル、ゴルフ場、別荘地を含む複合リゾートタウンである「東急リゾートタウン勝浦」を開発・運営しております。138 万平方メートル の広大な自然の中に位置しており、1976年の別荘地分譲開始以降、地元企業の皆様、地域にお住まいの皆様とも連携しながら事業を展開してまいりました。また、東急不動産ホールディングスグループでは、環境経営を全社方針としており、「脱炭素社会」「循環型社会」「生物多様性」を重点課題と設定し、事業を通した取り組みを進めてまいりました。東急不動産の今回の藻場保全対策協議会への参画は、これまでの“森”の取り組みに加え、“海”の保全という新たな領域の取り組みとなります。今回、地元漁業関係者や自治体、研究機関と連携しながら取り組みを推進することで、社会課題の解決を図るとともに、勝浦エリアの魅力・価値向上を検討してまいります。


■藻場保全対策協議会概要
【協議会 構成メンバー】
・勝浦漁業協同組合
・新勝浦市漁業協同組合
・新勝浦市漁協浜行川藻場保全グループ
・藻場保全に取り組む民間事業者(東急不動産株式会社)
・千葉県立中央博物館分館海の博物館
・千葉県水産総合研究センター
・千葉県勝浦水産事務所
・勝浦市

【協議会の役割】
・藻場の維持・回復
・植食性魚類の捕獲等
・海洋環境の把握
・ブルーカーボンのクレジット認証
・その他、藻場保全事業全般

【藻場保全活動内容】
2025年6月 浜行川海域・興津海域の藻場現状把握のための調査を実施。
・水中ドローンにより、藻場全体の位置・面積、海藻の種類・密度の概要の把握
・植食性魚類の駆除を行う活動区、駆除を行わない対照区の位置・面積を決定
・活動区・対照区の藻場面積・海藻密度を測定


2025年7月 植食性魚類の駆除活動を実施。
・浜行川海域・興津海域にて設定した活動区で実施。


2025年8月 駆除活動後の活動区・対照区の藻場面積・海藻密度を測定予定。


2025年9月 Jブルークレジット申請予定。
 
2025年10月以降 植食性魚類の駆除活動継続、藻場の新規造成取組検討予定。

2026年以降 藻場の新規造成取組開始予定。


(藻場調査イメージ)

■イベントでの取り組みPRについて
 本取り組みをお客様に知っていただくきっかけとして、東急リゾートタウン勝浦にて実施するイベント内で、藻場保全活動の紹介とともに、駆除した植食性魚類を活用したハンバーガーを提供いたします。勝浦の植食性魚類(未利用魚)を美味しくいただくことで、食を通じて勝浦の藻場保全にも貢献いただけます。


【開催日時】2025年9月20日(土) 
【開催場所】勝浦東急サニーパーク ふれあい広場(千葉県勝浦市鵜原2210-64)
【コンテンツ】
 ・藻場保全活動のパネル展示
 ・勝浦ブルーバーガー(植食性魚類を活用したフィッシュバーガー)の提供
 ・ポリネシアン&ファイヤーパフォーマンス(同日開催:夕涼みシアターイベント)
 ・外房チアリーディングクラブによるパフォーマンスショー(同日開催:夕涼みシアターイベント)
 ・キッズ向けプレーパーク(同日開催)
【参加方法】申し込み不要



■長期ビジョン「GROUP VISION 2030」でめざす、「環境経営」の取り組み
 東急不動産ホールディングスは 2021 年に長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を発表しました。多様なグリーンの力で 2030 年にありたい姿を実現していく私たちの姿勢を表現する「WE ARE GREEN」をスローガンに、「環境経営」「DX」を全社方針として取り組んでいます。
 中核企業である東急不動産では「環境先進企業」をめざして様々な取り組みを積極的に進めております。2022 年末には事業所及び保有施設※の 100%再生可能エネルギーへの切り替えを完了し、 2024 年3 月にはRE100 事務局より「RE100」の目標達成を、国内事業会社として初めて認定されました。
※一部の共同事業案件などを除く

■私たちが提供する「体感型サステナブルリゾート」
 東急不動産・東急リゾーツ&ステイ・東急リゾートの3社は「体感型サステナブルリゾート」として、3つのテーマ「体験」・「地域」・「環境」に基づいた、楽しみながら地球や地域に優しく過ごせるサステナブルな空間や体験・活動を、施設を訪れるお客様やステークホルダーの皆様へ提供していきます。
「体感型サステナブルリゾート」のコンセプトや、当社リゾート施設で提供している環境体験を紹介するWEB サイトはこちらから
ENJOY!GREEN GUIDE
URL|https://www.tokyu-green-resort.com/





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