映画「余命10年」の公開記念舞台挨拶が、3月5日に行われ、小松菜奈さん、坂口健太郎さん、山田裕貴さん、奈緒さん、藤井道人監督が登壇しました。
本作は、ヒロインと同じく難病を患い、余命10年を生きた小坂流加さんの同名小説が原作。自らの余命を知り、もう恋をしないと決めた高林茉莉(小松)と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った真部和人(坂口)のありふれた毎日が輝き出すという、切ないラブストーリー。
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坂口健太郎「皆さんの前に立ててよかった」
舞台挨拶では、サプライズで原作者・小坂さんのご家族よりキャスト・監督へ向けて手紙が届けられました。
「みなさま方の丁寧な映画作りを拝見させていただき、大変な大仕事だと驚くばかりでしたが、日に日に『余命10年』ができあがっていくことは、娘を失った私たち家族にとっては心救われるものでした。『家族の中で最後に生まれた私が、最初に死ぬなんて、なぜ』と言われ、返す言葉が見つからないまま、旅立たせてしまった娘の最期の姿が目に焼きついておりますが、この映画のおかげで、笑顔でいる姿に変わりました。ひとえに、みなさま方のおかげでございます。
藤井監督は心が深く、広い方で、いつも私たちに寄り添ってくださいました。菜奈さんはまるで娘のようにかわいくて、笑顔が素敵です。痩せたお体が心配です。どうかたくさん食べて、元気でいてください。背の高い坂口さんはお話しするとき、背を縮め、目線を同じ高さにしてくださり、優しい和人そのものでした。
このように、あたたかいみなさんに作られた作品ですので、多くの人の心に届くことと思います。そうなること、間違いありません。本当にみなさまお疲れさまでした。そして、ありがとうございました」
小松さんは「メッセージはダメです…手紙、コピーしてください。家宝にします」と涙。
そして、涙を拭いながら「小坂家の皆さんは本当に優しくて。いつもそばでそっと見守ってくれる姿に、いつも気にかけてくださる言葉に、背中を押してもらいました。かけがえのない時間を過ごさせてもらいました」と続け、「これからも末永くこの作品を愛してもらえるように、周りの人に感想を伝えてもらえたら」と、観客に呼びかけました。
坂口さんも「彼女は、和人として背中に手を置いてあげたくなるくらい、剥き出しで生き抜いた。その瞬間に立ち会えて本当に幸せです。皆さんの前に立てて、よかったなと思います」と、言葉を紡ぎました。
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<作品概要>
映画「余命10年」は、3月4日(金)より、全国公開。
©2022 映画「余命10年」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
最新情報は、映画「余命10年」の公式サイトまで。