阿部寛さんが主演を務める映画「とんび」の完成披露舞台挨拶が2月17日に行われ、阿部さん、北村匠海さん、薬師丸ひろ子さん、杏さん、安田顕さん、麻生久美子さん、瀬々敬久監督が登壇しました。
この作品は、幾度途切れても必ずつながっていく家族の絆を描く、重松清さんの同名小説を初映画化したもの。
イベントでは、映画の内容にちなみ、家族写真をスクリーンに投影しながらトークを行いました。
北村匠海の名前のルーツは父親が釣り好きだから!?
阿部さんは、「(写真を)散々探したんですけど、これが一番人数が写っていたので持ってきました。親父が写真を撮っていて、僕が一番下の3人兄弟なんですけど、姉と兄と母です」とコメント。
また、「うちの親父は寡黙なエンジニアで、子どもの教育は母親に任せている人だったんですけど、今95歳で生きていてくれているんです。なので、子どもの頃の話とかを、親父に積極的に聞くようにしています。今も生きてくれていてうれしいですし、ありがたいです。本当だったら、舞台挨拶にはいつも来てくれているんですけど、こういう時期なので控えてもらいました」としみじみと語りました。
北村さんは、「(写真の)後ろにいるのが父ですね。父の趣味が釣りだったので、家族で釣りに行くことがよくあったんです。(写真の手に乗っているのは)ウニの上に乗っているカニです。当時、釣りに行っても磯遊びが好きで、磯で生き物を獲っている少年だったんです。僕の名前に“匠海”って“海”が入っているんですけど、父が釣り好きだったので、“海”なんです」と。
続けて、「一説によると、“匠海”という名前か“鯉太郎”という名前で迷っていたらしいです。なので、仲の良い人には、鯉太郎って呼ばれたりしていたんです」と笑い交じりで明かしました。
作品概要
日本一不器用な男・ヤス(阿部寛)は、愛する妻・美佐子(麻生久美子)の妊娠にも上手く喜びを表せない。幼い頃に両親と離別したヤスにとって、“家族”は何よりの憧れだった。
時は昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。アキラ(北村匠海)と名付けた息子のためにも、運送業者で懸命に働くヤスだったが、ようやく手にした幸せは、妻の事故死によって脆くも打ち砕かれる。
悲しみに沈むヤスだったが、人情に厚い町の人々に叱咤激励され、彼らの温かな手を借りてアキラを育ててゆく。
時は流れ、高校3年生になったアキラは、東京の大学を目指し合格を勝ち取る。だが、別居の寂しさを素直に伝えられないヤスは、「一人前になるまで帰って来るな!」とアキラを突き放す。
そして昭和63年、久々に再会したヤスと大人になったアキラだったが…。
映画「とんび」は、4月8日(金)より、全国公開。
©2022「とんび」製作委員会
配給:KADOKAWA イオンエンターテインメント
最新情報は、映画「とんび」の公式サイトまで。