ディーン・フジオカさんが初めて自ら企画・プロデュース・主演を務めた映画「Pure Japanese」の公開御礼舞台挨拶が、2月6日に行われ、ディーンさん、蒔田彩珠さん、松永大司監督が登壇しました。

本作は、過去のトラウマを抱えながら生きるアクション俳優・立石(ディーン)が、孤独な少女・アユミ(蒔田)を守る王道クライム・サスペンス×ボーイミーツガールでありながら、次第に狂気を暴走させていくバイオレンス・アクション・ムービー。

ディーンさんは、先月、新型コロナウイルスに感染したことが発表され、1月28日に予定されていた本作の初日舞台あいさつの延期を余儀なくされていました。

元気な姿でステージに登場したディーンさんは、「私事ながらコロナに感染をして寝込んでおりました。今日、やっとこういう形でリベンジ舞台あいさつをします。3年半ほどかけて企画から公開までたどり着いた初日に、コロナで舞台あいさつをキャンセルしてしまい、ご迷惑をおかけしました」と謝罪。

また、「こういう形で、健康になって、公開にたどり着けたことを皆さんと分かち合えることが出来て、本当に幸せです」とあいさつすると、観客からは盛大な拍手が。

松永監督は、「初日にディーンさんがコロナにかかり、『どうなるのかな?』と思っていましたが、こういう形でリベンジ舞台あいさつが出来たことを嬉しく思います。実は…私事ながら、ディーンさんと同じタイミングで、私もコロナにかかっておりました。その間にこの映画の感想をSNSで見ていて、非常に賛否がいろいろとあって、作って本当によかったなと思いました」と告白しました。

本作で本格的なアクションシーンを披露しているディーンさんは、「とにかく負担が大きくて。アクションの映像を撮るというのは、時間がかかりますし、危険もともないます。夜の撮影だと、日が暮れてから、朝日が昇るまでという形になり、それを連日やっていました」と説明。

続けて、「その中で、血まみれになったり、泥まみれになったりと、いろいろなことがありました。撮影が終わっての達成感がありましたが、ひと言でまとめると、めちゃくちゃ大変でした」と振り返りました。

蒔田さんは、「私はアクション映画をあまりやったことがなかったので、アクションの撮影を初めて近くで見ました。皆さん全力で臨まれていて、本当にかっこいいなと思っていました」とコメント。

蒔田さんとの共演に対してディーンさんは、「彩珠は、プロでしたよ。メディアで最近答えるんですけど、彩珠のこの1年の変化が、僕の中で楽しみになっているんです。女優のお仕事の部分では、やるべきことをやっているのですけど、そうじゃない部分での子どもらしさや、無垢なあどけなさがどのように大人になっていくのかというのを、自分は楽しめるんです。親戚のお兄さんのような感覚でした」と目を細めました。

松永監督は、「僕から言わせると、(ディーンさんと蒔田さんは)タイプの違う天才なんです。彩珠に関しては、素晴らしい女優さんだなと思います。ただ、普通の子だなと思う部分もあって、本作の中で、ディーンさんが彩珠を抱きかかえるシーンがあるんですけど、『やった!お姫様抱っこをディーンさんにされた!』って喜んでいて、『こんなシリアスなシーンで、何がお姫様抱っこだよ!』っていうのを覚えています」と明かしました。

これに対し、蒔田さんは「嬉しかったです。お姫様抱っこは女の子の憧れなので」と元気よく答えて、観客の笑いを誘いました。

作品概要

日光大江戸村で働く立石大輔(ディーン・フジオカ)は抜群の身体能力の持ち主だが、社交性がなく、一方日本の文化に傾倒している変わった男で、周囲からは距離をおかれていた。

忍者ショーでも任されているのは、立ち回りではなく効果音担当。神社で人知れず、非科学的なトレーニングに勤しむのが日課だった。

同僚の送別会が行われたパブには高校生でありながら、年齢をごまかして働くアユミ(蒔田彩珠)、アユミが祖父・隆三(渡辺哲)と暮らしている土地一帯を県議・黒崎(別所哲也)と結託し、中国人ブローカーに売り払ってしまおうと画策している地元のヤクザ長山組・陣内(坂口征夫)、佐伯(二ノ宮隆太郎)らの姿も。

P(ure)J(apanese)キットという、日本人の純度を図る試薬が出回っていた。結果が50%と中途半端な数字だった佐伯は腹を立て、江戸村の忍者たちにも検査を強いる。その場での検査を拒否した立石だったが、自宅でPJキットを使用してみると、数値は100%。何故か湧き上がる高揚感。

立石はショーである役に参加することになるが、アユミたちが見に来ているとき、派手に失敗してしまう。立石が立ち回りをできないのは過去に参加していた撮影現場でおこった事故によるトラウマで暴力に対するリミットをかけているのであった。

アユミの家には相変わらず嫌がらせが続いていた。ある日、隆三が怪我をし、入院する。アユミと立石は黒崎の仕業だと思い込み、黒崎の事務所に乗り込むが、しらをきられ怒りを爆発させた立石は黒崎事務所を破壊する。立石は初めてアユミに己の暴力を肯定される。

アユミの家の敷地は重機が搬入され、強引に掘削が着手される。アユミは立石に助けをもとめ、立石は今まで封印してきた暴力衝動を爆発させるのだった。

映画「Pure Japanese」は全国公開中。
©️2021「Pure Japanese」製作委員会
配給:アミューズ

最新情報は、映画「Pure Japanese」公式サイトまで。