4月スタートの木曜劇場は、主演・土屋太鳳、松下洸平が共演による『やんごとなき一族』に決定した。

土屋は、フジテレビ系連続ドラマ初出演となり、木曜劇場初出演にして初主演。また、松下と共演するのは今作が初めてとなる。

講談社「Kiss」で連載中の、こやまゆかり作の同名コミックが原作。庶民の家庭から上流社会の一族に嫁ぐことになった主人公が、理不尽な一族のしきたりや親族内の複雑な人間関係に翻弄(ほんろう)されながらも、夫とともに真正面から立ち向かい奮闘する“アフター・シンデレラ・ストーリー”。

下町育ちの主人公が嫁ぐことになったのは、江戸時代から400年以上続く名家で、不動産事業を手がけ莫大(ばくだい)な資産を有する一族。

一等地に建つ豪邸に住み、一流の品々に囲まれ、華やかな宴(うたげ)を楽しむ…。しかし、これはただの玉の輿(こし)ではない。

誰もがうらやむ豪華絢爛(けんらん)な一族の栄華の影にあるのは、“嫁VS姑(しゅうとめ)”、“本妻VS愛人”の戦いや後継者争い、いまだに残っている“男尊女卑”など、壮絶な試練の数々。

そんな魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく一族に、まっすぐに立ち向かう主人公によって、ワケあり一族の本当の姿が次々と暴かれていく。

土屋太鳳が演じるのは、庶民の家庭から上流社会の一族に嫁いだ女性

土屋演じる、今作の主人公・篠原佐都(しのはら・さと)は、母と二人で大衆食堂・まんぷく屋を営む下町育ちの女性。

芯が強く、明るい性格で、食堂の看板娘として常連客からかわいがられている。ある日、交際中の深山健太(みやま・けんた)からプロポーズされ、それを受け入れる。

身分の格差を理由に、深山家の親族からは結婚を猛反対されるが、純朴で庶民的な健太を信じ、駆け落ち同然に入籍。

はじめは深山家の旧態依然ともいえる上流社会ならではのしきたりの数々に納得できずにいたが、健太の心中に「深山家を普通の家族にしたい」という願いがあることを知り、深山家に入って戦うことを決意する。

松下洸平が演じるのは「普通の家族になりたい」と願っている名家の次男

松下が演じるのは、佐都の夫となる深山健太(みやま・けんた)。400年以上続く由緒正しき名家である深山家の次男でありながら、明るく気さくな性格で、教養もあるジェントルマン。

独裁的な父・圭一(けいいち)や深山家の慣習に対して幼いころから嫌悪感を抱いていたため、学生時代に家を出て一人暮らしを始め、深山家とは無関係の会社に就職した。

佐都と出会い、人情味あふれた彼女の家庭に憧れを抱いており、深山家のことも「家のために誰かが傷つき、犠牲になるようなしきたりや、親族同士の争いごとのない、普通の家族になりたい」と願っている。

佐都との結婚後、父・圭一の策略によって再び深山家での生活を始めることになる。

原作「やんごとなき一族」は、現在「Kiss」(講談社)で連載中の同名コミック。コミックスは9巻まで発刊している。

原作者のこやまゆかりは、女性の等身大の視点と、時代を切り取ったストーリー展開、リアルな心理描写が多くの女性読者に支持されている漫画家で、『バラ色の聖戦』(2011年/テレビ朝日)や『ホリデイラブ』(2018年/テレビ朝日)などの作品が映像化されている。

脚本を務めるのは、『相棒』シリーズ(テレビ朝日)や『この恋あたためますか』(2020年/TBS)を手がけた神森万里江。

演出は『コンフィデンスマンJP』シリーズや『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年/フジテレビ)、『イチケイのカラス』(2021年/フジテレビ)などを手がけた田中亮。

ハッピーエンドのその後を描く、新時代の“アフター・シンデレラ・ストーリー”、木曜劇場『やんごとなき一族』は、フジテレビで4月スタート!

<土屋太鳳 コメント>

——出演が決まったときはどう思いましたか?

子どものころに感動したドラマを改めて思い返すと、フジテレビさんのドラマが多いんです。

家にも父母が若いころから揃(そろ)えたフジテレビさんのドラマのDVDやビデオがあって、自分にとって“フジテレビのドラマ”は、まさに富士山のように“少し離れた場所から眺める存在”でした。

その存在の中に自分が入っていくのかと思うと不思議ですし、今の時代が求めている何かをリアルタイムで届ける使命があるようにも感じて、心が引き締まります。

——台本を読んだ印象は?

正直な気持ちを言葉にしますと、とても共感を覚える部分と、自分には共感が得にくい部分の両方を感じました。

でもそれは、この作品と佐都がそれだけ豊かな面を持っていて、かつパワフルで、しかも変化が多い存在だからだと思います。

クランクインまでに、機会があればディスカッションさせていただきつつ、素直に、そして、こやまゆかり先生が創り出してこられた原作コミックに敬意をこめて佐都を見つめ、健太と深山家を見つめ、心身共にスタートダッシュできる準備を整えたいと思います。

——佐都を演じる上で心がけたいことは?

見てくださる方々が接する佐都の時間は、オンエアから後の時間ですが、その時間をどう生きるかを決めるのは、佐都の過去だと思います。ですので、まずは佐都の過去を探り、推察してみたいと思います。

たとえば私も庶民だからこそ感じますが、庶民にもさまざまな環境が存在します。

その中で健太が惹(ひ)かれた部分は何だったのか、それは佐都だけの個性ではなく過去から繋(つな)がっている部分だと思うので、まずは過去をしっかり考えたいと思います。

——初共演となる松下さんの印象は?

実は御一緒すると知ってから、あえて松下さんの作品や情報に接さないようにしていたんです。

先入観なく健太としてお会いしたかったからなのですが、実際にお会いした松下さんは、驚くほど、すでに健太でした!

上手く説明できないのですが、そう感じたんです。まるでさまざまな木が繁(しげ)る森のような方だと思います。

演技や音楽などさまざまな活動をなさっているからか、佇(たたず)まいは静かなのに経験の豊かさが滲(にじ)み出ていらっしゃって、驚きました。

——視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

佐都は、結婚を通してさまざまな出来事に出会いますが、もしかしたらこれって必ずしも佐都と深山家だけの姿ではなく、社会のいろいろな場所で、いろいろな人が出くわしている出来事と、とても近いのではないかと思います。

こういう人いるよね…とか、こういう空気あった!とか、共感しながら見てていただけると思いますし、未来における何かのヒントになるかもしれません。

新年度と同時にスタートする佐都たちの世界、ぜひ見守ってください!

<松下洸平 コメント>

——出演が決まったときはどう思いましたか?

とってもワクワクしました。新しい作品や役に出会って自分自身がどう変わっていくのかいつも楽しみで、またその機会をいただけたことに感謝です。

——台本を読んだ印象は?

“深山家、恐るべし”でしたね。深山家という恐ろしい一族の人間ながら、深山健太は人情にあふれた人物だと思います。

男としてのプライドもあって頑固なところもありますが、人をまっすぐ愛することができるし、不器用なところもあるけれど、憎めない人懐っこさもあるような…これまで自分がいただいた役柄を全部足したようなキャラクターではないかと思います。

——健太を演じる上で心がけたいことは?

本当に“やんごとない一族”です。これは只事(ただごと)ではないです!でも、そこに実際に立ち向かっていかなければいけないので、ぐっと背筋が伸びます。

——初共演となる土屋さんの印象は?

とても明るくて天真爛漫(らんまん)な雰囲気はあるのに、芯は強くて太い。そんな印象を受けました。

悩みながら演じることもあると思いますが、その都度、土屋さんとも話し合いながら作っていけたらなと思っています。現場で一緒に芝居するのがとても楽しみです。

——視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

やんごとない一族と立ち向かうこととなる二人の行く末を、どうか見届けてください。

毎話毎話、本当にいろいろなことが巻き起こります。木曜日の夜10時、ジェットコースターに乗っている気分でハラハラドキドキしながらご覧になっていただけるとうれしいです!

たくさん笑って、ときどき泣いて、みなさんが非日常に飛び込んで楽しんでもらえる1時間を作っていきます。

<こやまゆかり(原作者)コメント>

“知られざる日本の上流階級”を舞台に連載を始めたとき、取材をすればするほどあまりに一般の生活との違いに驚き、これをどうエンターテインメントとして作り込んでいくか頭を抱えたものでした。

けれど今回、ドラマ化のお話を頂いてその苦労も吹き飛びました。本当にうれしいです!

そして、なんと主演は土屋太鳳さん!実は、ドラマになるなら佐都役は土屋さんがいいな、とずっと思っていたので、編集部からお話を伺ったときは思わず叫んでしまいました。

また、健太役が今をときめく松下洸平さんとは!松下さんの、ユーモアがあり少しヤンチャっぽくて誠実な雰囲気が健太にピッタリで、素のままでいいんじゃないかと思ってしまったほどです。

これから、あの豪華絢爛(けんらん)で魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界を映像で見られるのは非常に楽しみですし、脚本も原作をとても大切にしてくださりつつドラマならではの華やかなアレンジも加わっていて非常に面白く、視聴者のみなさまが上流階級に嫁ぐハラハラドキドキのバーチャル体験ができることは間違いありません。

私もいち視聴者としてこれからテレビの前を陣取ります。幸せな春になりそうです。ありがとうございます!

視聴者のみなさまにもぜひワクワクの春を味わっていただけますように。

<番組概要>

木曜劇場 『やんごとなき一族』

放送日時:4月スタート!毎週木曜22時~

出演:土屋太鳳、松下洸平 ほか

原作:こやまゆかり「やんごとなき一族」(講談社「Kiss」連載)

脚本:神森万里江(『相棒』シリーズ、『この恋あたためますか』ほか)

音楽:木村秀彬

プロデュース:宋ハナ(『教場Ⅱ』『世界は3で出来ている』 ほか)

演出: 田中亮(『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『イチケイのカラス』『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』 ほか)

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/yangoto