株式会社MIRIDE
100年の歴史ある“お寺の園”で、STEAM教育が始動。「なぜ?」から始まる探究と創造の時間が、幼児の未来を拓く。

本取り組みは、2025年4月30日に発表した下記プレスリリースにて、川村康文氏(映画『ドラえもん のび太と空の理想郷』科学考証)・小林尚美氏(幼児STEAM専門家)の参画とともにスタートした、幼児×STEAMの標準化を目指すプロジェクトの一環です。
【前回プレスリリース】
1.『ドラえもん のび太と空の理想郷』科学考証・川村康文氏、幼児STEAM専門家・小林尚美氏が参画
2.MIRIDE実践レポート Vol.1 ── 富水幼稚園(神奈川県小田原市)




浄土真宗本願寺派(西本願寺)系列の幼稚園として100年以上の歴史を持つ江東学園幼稚園(東京都墨田区)は、2025年より株式会社MIRIDE(東京都 代表取締役/花松孝太朗)と共同し未来型のSTEAM教育を本格導入。実践授業では、雨はどうして降るの?という問いをきっかけに、実験とプログラミングを組み合わせた探究型のSTEAM授業を行いました。
伝統と革新が交差する現場で、“AI時代の学び”が動き出しています。

■教育導入の背景

未来を生き抜く力を育てるために、STEAM教育を導入。
近年、AIやテクノロジーの急速な進展により、正解を覚える教育から問いを立て、自ら探究する力が求められる時代に移行しています。
江東学園幼稚園では、浄土真宗本願寺派(西本願寺)系列として長く受け継がれてきた情操教育とともに、子どもたちが未来を主体的に生き抜くための“思考の土台”を育てるべく、株式会社MIRIDEと連携しSTEAM教育の導入に踏み切りました。

■今回のSTEAM授業の詳細

子どもたちの「なぜ?」を起点に、科学とプログラミングをつなげる実践。
紹介テーマ:「雨はどうして降るの?」-- 雲と水のふしぎを探ろう!


〈前半〉理科実験:身体で“しくみ”を体感する
●お湯と冷たい水を用いた混ざる・混ざらない実験を通じて、雲と雨の成り立ちを観察
●湯気=水蒸気が冷やされて水滴になる様子を、目の前で再現

〈後半〉プログラミング表現:頭の中で“しくみ”を再構成する
実験後、ビジュアルプログラミングツールを用いて「お湯 → ゆげ → 雲 → あめ」をプログラミング。
「雨がふるしくみ」を自分なりの視点で再現し、論理的思考や構造化する力を養いました。


■フィールドSTEAM(実験)“なんで? やってみたい!”──子どもたちの心が動く瞬間が、深い学びを生みました。
実験が始まるとすぐに、
『えー!なんで?』
『水とお湯、逆だったらどうなるの?』
と、子どもたちから次々と問いがありました。目の前で立ちのぼる湯気や、器の中で分かれていく水の様子に目を輝かせながら、じっと観察を続ける姿が印象的でした。








実験がうまくいかなかった班もありましたが、その子たちは失敗を責めたり、拗ねたりせずに、他の班の実験を食い入るように見つめ、

『どうしてだろう?』
『次はこうやってみたい!!』

と、前向きな声をあげていました。

うまくいかなかった結果よりも、
“もっと知りたい、どうなるんだろう”
という気持ちが勝っていたのです。



■デジタルSTEAM(プログラミング)後半のプログラミングでは、実験で体験した雲や雨のしくみを、自分なりに再現しようとする姿が見られました。

『雨がふるには、雲の中に何が必要なんだっけ?』
『こっちを動かすと、あめがふるようにできるかも!』

と、因果関係や構造を考える“論理的思考”が育ちつつある瞬間も。うまくいかなくてもやめずに何度も試すその姿に、“できるまでやってみたい”というチャレンジ精神がにじんでいました。
























■教育現場からの声


学校法人築地龍谷学園 江東学園幼稚園 園長 岡田真氏
『伝統の学びの上に、STEAMを』江東学園幼稚園では、創立以来感謝する心、思いやりのある心を大切にしながら、子どもたち一人ひとりの違いを受けとめ、共に育ち合う保育を実践してきました。
 AIやテクノロジーが進化する今だからこそ、何が正解かではなく、どう問い、どう探究するかが子どもたちに求められる力となっていると考えます。



そのような時代の要請に応えるかたちで、江東学園幼稚園では“心の土台”を育むこれまでの教育はそのままに、“未来を切り拓く探究の力”を重ねる新たな取り組みとしてSTEAM教育の導入に踏み切りました。
導入にあたっては、汎用的なカリキュラムをそのまま適用するのではなく、園の文化や子どもたちの姿に即したご提案をしていただき、江東学園幼稚園らしいSTEAMの形が少しずつ芽吹き始めています。

『STEAMが日常に広がっています』授業のあと、子どもたちは自分たちの気づきを誰かに伝えたくなったようで、下のクラスのお友だちや保護者の方、他の先生に向かって『雲ってどうやってできるか知ってる?』とクイズのように話しかける姿がありました。
また、授業で扱った“水”から連想して、『なんで水道の水って冷たいの?』といった別の場面でも疑問が出てきていて、考える視点が広がっていると感じました。



学校法人築地龍谷学園 江東学園幼稚園 年中クラス担任

■保護者からの声 ~私が息子からたくさん教わっています~

STEAMの後は帰ってきてから、大人でもそうなの?と感じることをたくさん教えてくれます。この回も『雲はね、水のつぶなんだよ』『分子っていうんだよ』と熱心に説明してくれていました。
いつも、長く丁寧に話をしてくれて、すごく楽しかったことが伝わってきます。
自分の経験を誰かに伝えたい!と思えるような体験ができたんだなと感じます。
こういう時間を幼児期に過ごせる園に入園でき、うれしいなと思います。

株式会社MIRIDE 代表取締役 花松孝太朗 コメント

私たちは、STEAM教育をOS(オペレーティングシステム)のような存在だと捉えています。
どんな授業にも共通する“思考の土台”として機能し、その上に、科学やプログラミングといった“アプリケーション”が乗っている、そんなイメージです。
MIRIDEは、その“OS”と“アプリケーション”の両方を高品質に届けてまいります。

しかし、私たちは同時に、アプリケーションはSTEAMだけでは不十分だとも考えています。
哲学、歴史、グローバルな視点──未来を明るくする人としての根っこを育てる学びとしてこれから少しずつ加えていき、そうした教育のかたちをこれから丁寧に実装していきます。

■江東学園幼稚園の今後の展望 ~毎月継続実施をしていく~

毎月の実践を通じて、“問いから始まる学び”を園の文化として育てていく。
江東学園幼稚園では、今後も月1回のペースで年中クラス・年長クラスにSTEAM授業を実施します。
テーマは、日々の保育の中で子どもたちから生まれる素朴な疑問を起点に設計し、
「自分で考え、試して、感じる」体験を大切にした学びを育んでいきます。

100年を超えて大切にしてきた“心の教育”に、未来を切り拓く“探究の力”を重ねて、
これからも子どもたち一人ひとりの「なぜ?」に丁寧に向き合いながら、学び続ける園でありたいと願っています。

■お問合せやご相談について

本取り組みに関する取材や授業見学をご希望の方、導入をご検討中の園関係者様、協業にご関心のある企業様は、下記のお問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。

■本プレスリリース問い合わせ先

株式会社MIRIDE(ミライド)
『幼児×STEAMを日本中へ。』
●当社ホームページ:https://mi-ride.co.jp/garden
●所在地:(本店)東京都新宿区 (支店)東京都立川市
●広報担当:花松孝太朗
●ご連絡先:info@mi-ride.co.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ