藤原竜也と松山ケンイチがW主演を務める映画「ノイズ」の初日舞台挨拶が、1月28日に行われ、藤原、松山、共演の神木隆之介、黒木華、永瀬正敏、監督の廣木隆一が登壇した。

本作は、筒井哲也による人気コミック「ノイズ【noise】」が原作。主人公たちが凶悪犯を誤って殺してしまい、死体を隠すところから始まるという新感覚サスペンス。

公開初日を迎えた感想を、藤原は、「いろいろとみんなで公開初日まで宣伝活動をしてきましたが、言えないことばかりだったので、ようやく楽にしゃべられるようになって嬉しいです。『公開ができるのか?延期になってしまうのか?』と状況がわからない中で、公開させていただき感謝です」と語った。

イベントでは、永瀬が本作の撮影中に撮影した写真をスクリーンに投影しながらの、登壇者によるクロストークが行われた。

永瀬は、「最初の緊急事態宣言が出たときは引きこもっていたんですけど、身の丈に合ったことで、何かを伝えられればと思い、SNSで笑顔の写真を載せていたんです。(この映画のスタッフの方々に)その趣旨に賛同していただいて、撮影現場で撮影させていただきました」と説明。

1枚目の写真について、永瀬は「映画の最後の方のシーンで、監督が『ワンカットで行きましょう』と急遽言われ、(俳優部用のテントに)戻って、『どうしようかな…』とコーヒーを飲んでいたら、藤原くんと松山くんか自主練を始めて、『いけない、コーヒー飲んでいる場合じゃない…』と思い、撮らせていただきました」と振り返った。

松山は「撮られていることを知らなかったので、改めて見ると、こんな感じで自主練をしているんだなと思いました。この写真は、2人とも弁当にあたって、腹が痛いとかではないですからね!」と冗談を言い、会場の観客を笑わせた。

藤原は、「(ワンカットのために)昼過ぎくらいからリハーサルを初めて、ナイトシーンに備えてやるわけですけど、監督のエネルギーとスタッフの技術力にカバーしていただきながら、テンションをあげて、いい緊張感を持って臨んだシーンになりました。20分くらいのシーンになるので『松ケン!合わせとこうか』とか言っていたんです」と明かした。

松山は、「そうですね。普段あまり、映画の現場とかで、『自主練をしよう』と言っていただける俳優の人がいないんです。なので、すごくありがたかったです。おかげで、竜也さんの演技に殴られる準備が出来ました。この撮影が終わったら、ぐったりして動けなかったんです。エネルギーを使い果たして」とコメントし、藤原も「19時くらいに撮影が終わって、3時間くらいその現場にいましたね」と同調した。

映画史に残るアクションシーン!?「こんな光景見たことがない!」

田辺純(松山)の作業小屋でのシーンでは、「映画史に残るアクションシーン」が繰り広げられたそうで、松山は「柄本明さんと余貴美子さんが、殺し合いをするんです。そのシーンの撮影中に全員笑っていたんですよ。『名優2人が殺し合いをしている。こんな光景見たことがない!』と思って。僕も笑ってしまったんですけど、竜也さんだけ、真面目な目で見ていました」とコメント。

神木も、「伝説が生み出される瞬間を目の前で見ているんだという興奮はすごかったです。ドキドキしたし、ワクワクしました。でも、竜也さんは、ずーっと真面目に見ていましたね(笑)」と振り返った。

藤原と松山の本格的な共演は15年ぶりだそうで、藤原は「本当に楽しかったです。『カイジ  人生逆転ゲーム』では、少しだけ共演しましたが、がっつりと組むのは『デスノート』から15年ぶりです。前と変わらない彼の立ち姿や度胸を見て、俳優部にとっては、そういう人が一人いてくれたら、スタッフの方にも発言したり、現場も回してくれるので、助かりました」と感謝した。

以前、「(藤原は)演技に対して暴力的」と語っていた松山は、「面と向かって演技した人じゃないとわからない感覚なんですけど、本作のラストシーンでもそうですし、『デスノート』のときでも、自分とは違うところで演技をしているな、と。圧がすごいんです。パンチをされている感覚なんです。どこかのタイミングで、カメラ目線で同じ芝居をしてもらえば、お客さんも感じると思います」と力説した。

これに対し藤原は、「ありがたいですけど、演技がうまい人たちとやるというのは、本当に楽しくて、いい意味で引っ張られる貴重な経験になりました」と笑顔で答えた。

映画「ノイズ」は、全国公開中。
©筒井哲也/集英社©2022年映画「ノイズ」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画

最新情報は、映画「ノイズ」の公式サイトまで。