小松菜奈が主演を務める映画「余命10年」のジャパンプレミアが、1月24日に行われ、小松と、共演の坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、黒木華、原日出子、松重豊、監督の藤井道人が登壇した。
本作は、ヒロインと同じく難病を患い余命10年を生きた小坂流加の同名小説が原作。自らの余命を知り、もう恋をしないと決めた高林茉莉(小松)と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った真部和人(坂口)のありふれた毎日が輝き出すという、切ないラブストーリー。
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1年わたる長期間の撮影を行った本作。役作りに関して小松は、「病状が悪化していくというのもあって、減量をしていたんです。現場でみんなとごはんを食べるということをしていなかったので、自分が持ってきたごはんを食べていました。現場に来るうなぎの差し入れとか『いいな…』と思ったりしていました」と明かした。
また、「大事なシーンの撮影で、お腹が大きく鳴ってしまって。『今の誰、お腹鳴ったの?』と言われて、『私だな…』と思いながら、お芝居を続けましたが、常に現場ではお腹が鳴っていました。茉莉の気持ちは、もっと計り知れないと思うのですが、苦しさや、一杯一杯になってしまう感覚が、自分の身に味わえて、役として消化できました」と振り返った。
イベントでは、本作のタイトルにかけて「これから10年間でやっておきたいこと」が質問。
奈緒は、「ワンちゃんを飼っていて、魚谷燦(うおたにさん)という名前なんですけど、その魚との思い出をたくさん作りたいです。犬の1日が人の1週間だと聞いたので、夏には初めて海に連れて行ったり、この間、雪が降った時は、雪の上でびっくりして固まっていたり。そういう、魚との“初めて”を、この10年という時間の間で、出来るだけたくさん思い出を作っていきたいと思います」と語った。
山田は、「『変化を恐れない』です。自分の決めた信念や、誰かに言われてたことは、守り抜くことも大切なのですが、変化することでいい進化が起こる可能性をつぶしているのでは、とも思います。いい意味での変化を恐れずに進むことを、これからの10年で自分のことを見つめ、いろいろな変化にも適用しながら、歩めたらいいなと思います」とコメント。
坂口は、「今ちょうど30歳なんですけど、勝手に自分の中に変なメッキをつけてしまっているんじゃないかなと思いまして。10年後は40歳なので、それまでにいろいろなものを手放せるような力というのは必要だと思いました。これからもいろいろな仕事をしていく中で、自分についたメッキをいつでも捨てれる考えでいたいので、『断捨離』にしました」と答えた。
小松は、「日本一周」と回答し「世界一周と書きたかったのですが、まだ日本を知らないなと思いまして、日本を知っていくことから始めたいと思います。日本にはまだ知らない魅力が散りばめられていて、そこで会う人にいろいろな話を聞きたいです。海外の人に『日本は素晴らしい場所なんだぞ』と紹介できるようになりたいと思いました」と語った。
映画「余命10年」は、3月4日(金)より、全国公開。
©2022 映画「余命10年」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
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