フューチャーグループは、最新のテクノロジーをベースに「ITコンサルティング&サービス事業」と「ビジネスイノベーション事業」の2軸でビジネスを展開するソーシャルデザインカンパニーです。
フューチャーのミッションは、「お客様の未来価値を最大化させる」ことです。このミッションを実現するため、当社は成長の源泉として多様な人材の活躍を人材戦略に掲げ、人的資本経営およびダイバーシティの推進に力を入れています。今回は多様な人材の活躍を支えて強いチームをつくる、フューチャーのDE&I活動を紹介します。
左) 神宮由紀 フューチャー株式会社取締役 ニュービジネスディベロップメント担当 兼 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)担当
右) 盛岡美菜 フューチャー株式会社執行役員 グループ人材担当
◆対話から広がる「DE&Iタスクフォース」
神宮:フューチャーでは、多様な人材が活躍できる環境を整備するため、取締役が「DE&I推進委員会」を率いてさまざまな取組みを進めています。また、社員有志による「DE&Iタスクフォース」の活動が盛んなことが特長です。
当社は創業時より、一人ひとりが個性を活かしながらチームとして活躍することをとても大切にしています。そのために女性社員をはじめ社員のいろいろな声を吸い上げ、会社が成長する過程において独自の制度を整えてきました。私がフューチャーアーキテクトの社長に就任したあとの2020年頃からは、「日本で最もダイバーシティが進んだ会社にする」ことを使命に、あらためてDE&Iをグループ経営の重要課題と捉え、多くの社員と対話を重ねてきました。
盛岡:最初は、当事者である女性が会社のことをどのように思っているのか、どう感じているのかを知るために、女性社員全員を対象に数回に分けて、ディスカッションしました。総勢240名が参加し、あらためて働きやすい職場であるという魅力を再確認する一方で、ライフステージごとにあるサポート制度があまり認知されていないといった課題感を共有しました。さらには、こうした課題を自分たちで改善して、より良い会社にしていきたいという想いを持った有志が集まり、2021年4月に「DE&Iタスクフォース」が立ち上がりました。
メンバーは徐々に増えて、今では40名ほどが活動しています。コンサルタント、コーポレートスタッフ、新卒入社、キャリア入社、ロケーションフリーで働く社員など立場も年齢も幅広く、またLGBTQ+の当事者や、障がいのある方など、多様なバックグラウンドを持つ社員も参画しており、ダイバーシティに富んでいます。
神宮:発足当初は「会社のサポート体制強化」と「コミュニティの活性化」を重要テーマに、活動を本格化させました。たとえば「会社のサポート体制強化」については、ライフイベントに応じた制度の紹介や制度を利用した体験談などを共有し、個々の事情やライフステージに合わせてフレキシブルな働き方ができることをあらためて全社に周知しました。
また、IT業界は女性社員の割合が低く、女性が働きやすい環境づくりは継続して取り組むべきテーマです。そこで「コミュニティの活性化」を図る目的で、女性社員に呼び掛けてランチ会を企画しました。コロナ禍で入社した社員も多いので、まずは気軽に会話する場を設けて、同じ課題をもつ仲間や働くうえでのロールモデルと出会うきっかけになればと考えたからです。
盛岡:フューチャーでは社員の「こうなったらいいのにな」「こうしていきたいな」という声を自由に発信し、実現に向けて推進していく仲間とつながるためのイベントが活発に行われています。こうした動きは会社や社員の“未来につながる・未来を良くする活動”に由来して「ミラ活」という愛称で親しまれ、プロジェクト外の成長機会にもなっています。「DE&Iタスクフォース」の活動も「ミラ活」のひとつです。参加者の広がりとともに内容も充実したものになっていき、いまは健康、介護、ライフイベント、マイノリティ(障がい、LGBTQ+)など関心の高いテーマごとにチームを組んで、風通しの良いオープンな会話を楽しみながら、オンライン座談会やライフイベントに関わる制度の改善に取り組んでいます。特定の部署が旗を振る活動とは異なり、自分たちで考え、協力して作り上げていくところに、“フューチャーらしさ”を感じています。アメーバ的に広がっていく面白さもありますね。
◆全社員が多様性と向き合う、フューチャーの「ミモザWEEK」
神宮:2024年からは、「DE&Iタスクフォース」が中心となって、「ミモザWEEK」を始めました。まだ2年目ですが、すでにフューチャーの一大イベントになっています。
きっかけは、新年会での「みんなで集まるイベントがしたいね」という何気ないひと言でした。3月8日は「ミモザの日」「国際女性デー」として知られていますが、フューチャーの「ミモザWEEK」は、女性あるいは男性に限定したものではなく、全社員が自分自身と向き合い、多様性を考えるための期間としています。これも企画段階で、メンバー一人ひとりが真剣に考え、意見を出し合って決めたのですが、私自身、多くの気づきを得ることができました。また、若手社員が中心となって企画をリードしたことも大きなポイントです。業務ではまだリーダー経験がない社員が新たな挑戦をし、リーディングの経験を積んでいます。
盛岡:「ミモザWEEK」のテーマも、毎年メンバーで話し合って決めています。2024年は「自分自身と向き合う。バイアスからの解放へ」、2025年は「一人ひとりの個性が未来を動かす」とし、バラエティに富んだ企画を1週間のなかで開催しました。オフィスの各所を黄色いミモザの花で飾り、外部の登壇者を招いた講演会や交流会を開催しました。このほか、リレー発信企画として手を挙げた社員が各テーマに対する気づきや想いを全社メールで発信したり、一緒に働く仲間への「感謝」を寄せ書きにしたり、あらゆる視点から多様性に向き合いました。「やるなら徹底的に」の結果、盛りだくさんになってしまったのも、フューチャーらしいと言えますね(笑)。
「ミモザWEEK」企画メンバー
神宮:2025年の「ミモザWEEK」では、若手経営者である株式会社FinTの大槻祐依さんに講演をお願いし、『令和時代にZ世代起業家が挑む、強みを活かしたグローバルチャレンジ』をテーマにお話しいただきました。
年齢、性別、国籍、価値観など普段は気に留めていないことの多くが、無意識の固定観念として染みついていることがよくあります。こうした固定観念に社員が意識的に目を向けることで、バイアスから解放され、挑戦の幅を広げてほしい。自分と同世代、あるいは自分よりも若い大槻さんの学生時代からの挑戦と失敗、個性を活かした起業の経験を間近に聞くことで、「社長とは年長者がなるもの」とは考えないでほしい、という想いがありました。講演後の感想を読むと、「悩まずにもっとチャレンジしたい」「自分の強みを活かしてキャリアを考えるよい機会になった」といった声が多く、しっかり受け止めてくれたんじゃないかなと思っています。
◆「DE&Iが当たり前のカルチャー」を継承する
神宮:多様性を積極的に受け入れ、お互いを尊重してフラットであること、個性を活かした活躍を促すことは、フューチャーが長く大切にしてきたカルチャーです。一方で、そうした価値観を「当たり前」に継続して、より発展させていくには努力が必要です。会社が成長して、社員数も増えていくなかで文化を継承していくには、トップからのメッセージだけではなく、社員一人ひとりが意見を出し合って醸成していくことが大切です。
盛岡:意見を出し合い、お互いの理解を深めることは、日頃のビジネスでも非常に大切です。誰もが意見を発信しやすいフラットな社風を活かして、新たな価値を生み出せる強い組織でありたいと思います。今後はグループ各社と連携して施策を広げていくことで、誰もが能力を発揮し、活躍できる環境をさらに進化させたいと思っています。働き方などの制度も、会社が細かく規定するのではなく、シンプルかつ社員がそれぞれの事情に応じて取り入れやすく、柔軟であることを大切にしています。自分らしいキャリアもワークスタイルも社員自らが考え、仲間と共有し、理解を深めるなかで、会社として最適なサポートを整えていきたいと考えています。
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神宮: これからの活動は、DE&Iという表現では括り切れなくなっていくと感じています。世の中の誰かが発言したことに迎合するのではなく、自分たちのために何がベストだと思うかを真剣に話し合い、より良い環境をつくり上げていくことを大切にしていきたいです。
私はかねてから「女性活躍」という言葉が必要ない社会を実現したいと思っています。性別に限らずお互いが多様なバックグラウンドを受け入れ、チームとして活躍していくことが当たり前という世の中になることを目指して、フューチャーグループとして今後も歩みを続けたいです。
◆関連リンク
プレスリリース:
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