マンパワーグループ株式会社では、「働く世界に力を与える:We power the world of work」を企業理念とし、人材派遣をはじめとした総合人材サービスを展開しています。それぞれのバックグラウンドを生かしながら働いている社員一人一人の、「プロセス」や「裏側」に焦点を当て、当社の社員を通じてマンパワーグループを知っていただきたいと考えています。
今回は、企業の採用業務を受託、運営を手掛けるRPO1課 根橋 知未さんにインタビューしました。この記事では、根橋さんが経験してきたキャリアと子育てのストーリーを紹介します。
人材業界で見つけた自分の使命―採用業務を通じて感じた成長と挑戦
人材業界での仕事は、誰かの人生の大きな決断の“きっかけ”を与えることができます。私自身、就職活動を通して「自分は何をしていきたいのか」と考えていたとき、目の前の人・企業に対して向き合い、深く関わることができる人材業界での仕事に魅力を感じ、2010年に新卒でマンパワーグループに入社しました。入社後は約4年間、アカウントセールス(法人営業)として勤務したのち、企業の採用業務を受託、運営を手掛けるRPO部門へ異動しました。2024年4月から同部門で課長としてマネジメントを担当しています。採用業務に興味を持ったきっかけは、アカウントセールスとして勤務していたとき、小売店の店舗を新規オープンするにあたり必要な人員を揃えるための募集を担当した経験でした。企業の人材採用の一連の流れを理解し、採用の奥深さや面白さに魅力を感じたため、社内公募制度を使って異動をしました。
2015年には結婚をし、二度の産休・育休期間を経て現在は二児の母でもあります。休日は家族で公園や買い物に出かけたり、友人家族とキャンプに出掛けたりして過ごしています。
就職活動の原点―新卒採用の仕事が導いた自己再生と成長
2017年に産休・育休を取得、仕事から少し離れた環境で家庭に専念しました。私は会社への愛着もあり復帰を前提に産休・育休に入ったのですが、いざ社会復帰したとき「このままで良いのだろうか」と思い悩んだ時期があります。
常に高い目標を自らに課し、目の前の課題に真摯に取り組んできたものの、目に見える成果や立場としての承認を感じる機会が少なく、自身の努力と組織からの評価との間にギャップを感じるようになっていました。その結果、自分の存在意義やこれまでの歩みへの疑念が生まれ、仕事への意欲を見失いかけていたのです。
そのような時マンパワーグループの人事部門から、自社の新卒採用のサポート依頼をうけこの出来事が再び私を奮い立たせました。二次面接を担当することになり、これまで経験してきたキャリアを振り返ったことで、今までの努力は決して無駄ではなかったと自信を取り戻すことができました。これからのマンパワーグループを支える重要な人材を採用するという役割に携われることに、大きな喜びを感じました。
また、一緒に面接を担当する執行役員や部長の「会社をもっと良くしたい」という熱い思いを間近で聞くうちに、私もこの会社で何かを成し遂げたいという気持ちが強くなりました。面接で、学生たちが素直に質問を投げかけてくれたり、私の経験や考えに興味を持って入社してくれる場に立ち合い、「誰かにきっかけを与えたい」と思っていた就職活動当時の原点を思い出し、再び前を向いて歩き出す力をもらうことができました。
子育てと仕事の両立に悩む中で救われた、『頑張る姿をいつか誇りに思ってくれる』という言葉
自分のキャリアについて悩んでいた時期は、家に帰ってからも仕事のことが頭を離れず、心配や不安を抱えて生活していました。仕事でトラブルが発生した時や夜遅くまで働いていた時には、「子どもたちに我慢をさせてしまっているのではないか」と思うこともあり、家庭と仕事のバランスに悩む日々も経験しました。
そのような中、社内で開催された子育てをテーマにした交流会に参加する機会がありました。参加しているメンバーのなかには、私と似た境遇で働いている方や、過去に同様の経験をした方もいて、自然と気持ちがほぐれていきました。
私は思い切って、今の状態で仕事を続けていくことに不安を感じていることを打ち明けると、ある方が「葛藤しながら一生懸命仕事に取り組んでいる姿を見て、いつかお子さんたちはその頑張る姿を誇りに思うときが来ると思いますよ」という言葉をかけてくれました。その言葉を聞けたことで、プレッシャーが少し和らぎ心が軽くなった気がしました。そして、自分のペースでできる限りのことをしていこう、と前向きな気持ちを取り戻すことができたのです。
今では、長男が「ママの会社で仕事をしてみたい」と言うようになり、採用サイトに載っている私の写真を見て誇らしげにしています。そんな姿を見て、母親としてだけではなく、会社で働く私のことも認めてくれているのかなと感じ、一人の人間として少し成長できた気がしています。
マンパワーグループの採用サイト内で、
業務内容やワークライフバランスについてのインタビュー記事が掲載されている。
キャリアと家庭のバランスを楽しむ ―「上手くいかずに奮闘している自分」も受け入れる
これまで様々な経験をしてきましたが、正直なところ仕事と家庭のバランスがうまく取れているときもあれば、業務が繁忙の時は家族と過ごす時間でも仕事のことを考えているときもあります。
以前の私は仕事と家庭のバランスが取れていないとき自分を責めていましたが、チーム全員で協力して高い目標を達成できた経験や、メンバーが優秀社員に選出され成長を間近で感じた瞬間など、キャリアでの成功体験を積み重ねたことで、少しずつ私は変わることができました。上手くいかずに奮闘している自分を客観的に見つめ、前向きにその経験を活かせるようになったのは、部内で一緒に働くメンバーはもちろん、家族がいつも近くで支えてくれたおかげです。
仕事を通して社会に貢献している自分も、母親として子育てをしている自分も、どちらも大切にしたいと考えています。これから先、キャリアや家庭など、周りの環境は変化していくと思いますが、そうした変化も楽しみながら自分自身も成長していきたいです。
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