井上清華フジテレビアナウンサーが、憧れの客室乗務員(キャビンアテンダント/CA)の制服姿で訓練に奮闘する。

『潜入!リアルスコープ3時間SP』(1月16日/フジテレビ)では、井上アナが、CA訓練に挑戦。ANA全面協力のもと、最新訓練施設「ANA Blue Base」に潜入し、最先端の業務訓練を体験する。

フジテレビュー!!では、訓練の様子に密着。その様子をレポートするとともに、収録後のインタビューも掲載。

<『潜入!リアルスコープ3時間SP』井上清華アナがCA研修に挑戦!スタジオの山﨑夕貴アナ「もっとしっかりしなさい!」>

身だしなみから前途多難!?CAへの道のりは遠く険しい

CAの制服に着替えて登場した井上アナは、「CAさんに憧れたことがある方は多いと思うんですけど、私も小さいころから憧れていたので、この制服を着られる日が来るなんて…。ただただ、テンションが上がっています!ドラマ『やまとなでしこ』が大好きだったので、今は(ドラマで松嶋菜々子が演じたCAの)“桜子”って思っています」と満面の笑み。

「今日はフジテレビを背負ってここに来ましたので、憧れのCAさんに今日1日でもなれるように頑張りますし、アナウンサーの先輩たちに恥をかかせないように、全身全霊で臨みます!」と気合十分に語った。また、ANAでCAとして働く親友がいるそうで、「(今日の訓練に対して)根拠のない自身があります!」とアピールした。

まずは、CA歴30年の“伝説のCA”前田さんに、井上アナのヘアスタイルや身だしなみをチェックしてもらうことに。すると、おくれ毛が多く、髪をしっかりとまとめるように指摘が。さらに、「後ろにまとめた髪も、毛先が出ないようにネットなどを使ってまとめた方がいい」とアドバイスを受けた。

井上アナは、「アナウンサーの髪型はわりと自由で、番組によっても違いますし、今まであまり指導をされたことがなかったです。こんなに(髪型が)ピシッとしたのはバレエの発表会ぶりです(笑)」と驚いた。

また、井上アナが着けているイヤリングについて。前田さんは、「イヤリングは固定できないのと、引っかかる恐れがありますので、着ける際は、5mm以下の固定できるものか、5mm以内のピアスを付けてください」と注意。

前田さんから「このままだとお客さまの前に出られませんし、訓練するにあたってもしっかりと、今お伝えしたポイントを直してから参加していただきたいと思います」と促され、井上アナは「出直してきます!」と制服を整えるため、足早に現場を後にした。

本格的な訓練開始!

身だしなみを整えて戻ってきた井上アナは、実際の飛行機の客室を再現したモックアップルーム(実寸模型)で「お客さまを想定した、いろいろな事例に対しての対応力・おもてなしの訓練」を受けることに。

「子どもが泣き止まずに困っているお客さまへの接客対応」のシミュレーションでは、前田さんがお手本を見せてくれた。その様子に、井上アナは「(自分も)CAさんから『お手伝いできることはありますか?』って聞かれたことがあります。なるほど…」と感心していた。

続いて、井上アナも挑戦したが、普段子どもと接する機会が少ないからか残念な結果に。「何をしていいか、わからなかったです…。最後に『良い旅を』とか言っちゃいました」と苦笑い。

しかし、前田さんから「お客さまに寄り添う感じが伝わってきて、温かい印象を受けました。とてもよかったと思います。ただ、目の前のお客さまだけではなく、周りのお客さまにも配慮をすると、よりよかったと思います。ぜひ視線を広く持って様子を見てください」とアドバイスされた。

次に「お酒を飲み過ぎているお客さまへの接客対応」のシチュエーション訓練では、お酒のお替わりを要求する乗客の対応に四苦八苦。最後には、断り切れずにお代わりを持って行ってしまい…。

機内アナウンス訓練で現役アナとして意地を見せられるか!?

モックアップルームでの最後の訓練は、機内アナウンス。現役アナウンサーとして意地を見せたい井上アナは、真剣な面持ちで訓練に臨んだ。

まず、現役CAの菅原さんのお手本を聞いた井上アナは、「語りかけるようにアナウンスされるんですね」と感動。菅原さんは「お客さまの様子を見ながら、アナウンスをするように心がけています」と説明した。

また、菅原さんが原稿を持っていなかったことについて、井上アナが「暗記されているんですか?」と驚くと、菅原さんは「お客さまに気持ちが伝わるようにアナウンスをすることが求められております。(言葉が)詰まらないように練習しています」と答え、いくつかのアナウンスを覚えている、と明かした。

井上アナは、「(アナウンサーは)視聴者の方に向けてなんですけど、目の前にいるのは常にカメラなので、実際にお客さまを目の前にして読むのとは違いますよね…」と漏らしながら、機内アナウンスに挑戦すると…。

最後は、日本ではここにしかないという機内を模した最新施設で、あらゆる場面での火事を想定した消防訓練「リアルファイヤーファイティングトレーナー」。

消火訓練を前に井上アナは、「(機内では)CAさんしか消火できる人がいないですもんね。みなさんつなぎを着て、火を消す訓練をしているってことですね。知らなかったです」と驚いた。

実際に消火訓練の様子を見せてもらうと、井上アナは「本物の火と、煙が出て…。あっという間の出来事でした。(消火速度が)すごく早くてびっくりしました」と、その迫力に驚き。井上アナも、座席の上の共用収納棚から出火したという設定で消火訓練に臨むと…。

『潜入!リアルスコープ3時間SP』では、ほかにも、2022年の航空業界大注目のニュースである世界最大の旅客機、フライング・ホヌ 3号機が昨年日本に初上陸した時の様子、さらには真新しい機内へ「リアルスコープ」が独占発潜入したレポートを届ける。

また、空港で働く人々が、日々どのようにして空の安全を守り続けているのか?その裏側にも迫る。

スタジオには、山里亮太(南海キャンディーズ)、岡部大(ハナコ)、王林(りんご娘)、曽田陵介、伊藤沙莉、浜辺美波を迎え、進行は山﨑夕貴(フジテレビアナウンサー)が務める。

<井上清華アナウンサー インタビュー>

――CAの訓練を終えた感想は?

時間があっという間でした。今日はごくごく一部でしたけど、CAさんの訓練は予想していなかったものばかりでした。

機内アナウンスをいつも普通に聞いているけれど、CAのみなさんの暗記などをした努力のたまものだし、いろいろなシチュエーションを想定して訓練していらっしゃって。

機内の密閉された空間の中で、「お客さまに対して」という思いがすごく伝わってきましたし、これは訓練をしていないと「(実際には)出来ないな」と改めて感じました。

——「CAに憧れがある」と語っていましたがいかがでしたか?

アナウンサーという職業を選んだ時点で「CAの制服を着ることは生涯ないんだな」と思っていたので、今回、着させていただき、訓練を受けさせていただけたのは、とてもありがたいことでした。ずっとテンションが上がっていました。

アナウンサーの衣装や身だしなみには、明確なルールがなくて、自分に任されている部分も大きいんです。(身だしなみチェックを受けたときは)久しぶりに学生時代の風紀検査を思い出しました(笑)。

——機内アナウンス訓練を体験した感想は?

みなさん(アナウンスの内容を)暗記されていて、私みたいに読んでいる人がいなかったので、「やっぱりそうなんだな」と。

(機内アナウンスを)読むときは緊張しました。いつも(機内で)聞いているものを読むのかと思うと、嬉しかったですが、緊張してしまい、「ベストパフォーマンスではなかったかな」と。

(機内アナウンス訓練を担当した)菅原さんからは、語りかけるように、お客さまに伝えるように、というのを感じました。(アナウンサーは)視聴者の方に伝えるけれど、カメラ越しなので、目の前にお客さまがいると全く違う緊張感があったなと思いました。

——機内アナウンスでは朝と夜とで、声のトーンを変えるとありました。

私も『めざましテレビ』で、4時55分の放送開始時は、元気すぎる声は聞きたくないかな、と思いプラス5歳くらい年上のつもりでしゃべっています。ちょっと似ている部分があるのかも、と嬉しく思いました。

——次回があるとしたらどんな職業を体験してみたいですか?

次は警察。『教場』のドラマを見ていると、(もし訓練をしたら)1時間くらいで心がへし折られそうですが、ぜひ体験してみたいなと思います。