食のセレクトショップ「グランドフードホール」代表の岩城紀子が、食品の選び方やモットー、さらに休日の過ごし方などを、11月23日(火)放送の『セブンルール』で語った。

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兵庫県・芦屋に本店を構え、東京・六本木ヒルズにも店舗を持つ、食のセレクトショップ「グランドフードホール」。店内には、大手スーパーでは馴染みのない、厳選された商品だけが並ぶ。

代表の岩城を中心に5人のバイヤーが全国を飛び回り、美味しい食品を発掘。年商23億円を売り上げている。後世に残したい美味しい商品を探し続ける「スマイルサークル」代表取締役・岩城紀子の“セブンルール”とは?

ルール①:1ジャンル1商品

岩城が「本当に美味しい」「一生浮気しなくてもいいやつ」といった、選び抜かれた商品だけを店内に並べるため、1ジャンルにつき商品は1種類。

店に置く商品について迷ったときは、お客さんに投票してもらい決めたことも。商品について岩城は、「(手に取った)お客さんが『一生使い続けよう』と思ってくださるのが、一番の幸せ」と語った。

ルール②:事前情報を入れずに試食

「年間3000は試食している」という岩城には、試食会の際にルールが。それは、固定概念をつけないため、どこのメーカーか、誰が作ってるか、何県のものかといった情報を事前に入れないということ。

この日は、コンビーフの試食だったが、単品では味を決められないためポテトサラダに入れて再試食。こうして選んだ商品を店で取り扱うため、直接販売元に出向き交渉している。

ルール③:言い値で買う

幼い頃から食べることが大好きだった岩城は、アメリカ留学から帰国後、アパレルなど幾つかの会社に勤めた。しかし、“食への強い思い”から32歳で食品を扱う企業へ転職し、バイヤー代行業の会社として「スマイルサークル」を立ち上げた。

仕入れる商品については、販売元が「この値段で買って欲しい」と言った値段で購入。これについて、岩城は「この原材料で、この作り方で、この値段だったら納得できるというものだけを選んでいる」と、バイヤーとしての商品選びの基準を明かした。

スタジオには、北海道・奈井江町の多田農園が1本1本手作業で作っている、完熟したトマトだけを使った、トマトジュース「トマト中のトマト」が登場。試飲すると、青木崇高と長濱ねるは「おいしい!」、本谷有希子は「ゴクゴクいけちゃうね」と微笑んだ。

ルール④:保存料などを使った商品を置かない

「スマイルサークル」では、ほぼ99%、添加物(保存料・人工甘味料・合成着色料など)なしの商品を取り扱うというこだわりが。そういった商品を扱うため、WIRED CAFEをはじめ、国内外約80軒の飲食店からメニュー開発などの依頼が寄せられる。

岩城は、最終的に商品を手に取る消費者への選択肢を広げており、「伝統的な方法で一生懸命商品を作り続けている人たちが、安心して作り続けられるようにしたい」と思いを語った。

ルール⑤:休日は1日キッチンに立つ

1週間のうち日曜日しか休みがない岩城は、その日を使って、同居している夫と母の1週間分の作り置きを作る。その際に、メーカーから送られてくるサンプルを使うため、同時も試食もでき、まさに一石二鳥。

ルール⑥:美味しい食品は隅々まで食べる

現在、年内の商品化を目指して多くの試作を重ねている岩城。高知県産の爪昆布で新商品を作るため、奈良県にあるお酢の老舗メーカーを訪ねたり、ジンジャエールを作る際に出る搾りかすを使った新たな調味料作りなど、幅広く挑んでいる。

スタジオでは、尾崎世界観が「調味料を今まで1回も買ったことないですね」と衝撃発言。これを受け、YOUは「嘘でしょ。キャラ作りすぎじゃない?」、本谷は「テレビだからって嘘言わなくていいよ」と反応した。

ルール⑦:一生食べ続けたい味を守る

「グランドフードホール」で取り扱っている看板商品のバウムクーヘン。作っているのは、今年70歳を迎えた香山宏さんで、岩城とは10年の付き合いになる。

香山さんが、経営難により「バウムクーヘン屋を辞めたい」と思っていた10年前に、岩城が「絶対にこの味は残したい」と新たに店を作り、バウムクーヘンを作る環境を整えたという。

そこまで食にこだわる背景には、料理好きだった祖母・君枝さんの存在が。岩城は「祖母はすごく料理上手で。(祖母の手料理を)もう一度食べたいと思って、祖母が愛用していたものや調味料などを探してみたんですけど、お店が潰れてしまって半分以上がなかったんです」と説明。

「美味しくて真面目に作っているものが売れるわけじゃなく、売るのが上手なところのものが売れるという時代」と見極め、「私がどうにかしないといけない」と立ち上がった。

岩城が守り続けたいものは、味だけでなく美味しいものを作り続ける生産者の笑顔。

スタジオでは、売るのが上手なところのものが売れるという時代について、本谷有希子が「今の時代のクリエイターじゃなくて良かった」と感想を。「自分で作る能力だけでなく、それをコマーシャルする能力も同時に求められている感じがする。分業できたらすごく幸せ」と語った。

※記事内、敬称略。

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11月30日(火)放送の『セブンルール』では、予約殺到、片付けのプロ!タスカジ家政婦・seaに密着。家事代行サービス「タスカジ」で予約の取れないほどの人気を誇る彼女。ただ部屋を片付けるだけでなく、その後も散らからない収納の仕組み作りが利用者の心をつかんでいる。片付けのストレスから人々を解放する最強家政婦・seaの7つのルールとは?