古市憲寿とカズレーザーが、経営難に苦しむ店主に本音でアドバイス!

11月23日(火)のフジテレビ『めざまし8』は祝日スペシャル企画として、社会学者・古市憲寿とカズレーザー(メイプル超合金)がタッグを組む「突撃!フルレーザー」が放送された。

古市憲寿が奮闘する店主にぽつり「ケーキの奴隷…」

番組キャスターの古市とカズレーザーがスタジオの外に飛び出て、日本の社会問題に向き合う特集だ。今回のテーマは「相次いで閉店する町のケーキ店」。古市、カズレーザー、久慈暁子フジテレビアナウンサーは、神奈川県にある創業43年の「ヒロセ洋菓子店」を訪問した。

さっそく、忙しく店を切り盛りする店主・廣瀬静江さん(65歳)に話を聞くことに。パティシエの夫と2人で創業したが、8年前に夫が他界して以来、たったひとりで店を守っているという。

ショーケースにはおよそ30種類のケーキがずらりと並び、その多さに古市もカズレーザーも驚きを隠せない。お店の営業時間は午前11時から夜22時半、閉店後の深夜にお店のSNSを更新するなど、1日のほとんどを仕事に費やしている廣瀬さん。しかし「1日の来店客は多くても15人くらい。売り上げは平均1万5000円」と苦しい状況が続き、古市は思わず「ケーキの奴隷じゃないですか」と声を上げた。

ここで、お店の人気メニューを試食。古市は高価なバタークリームを使ったチョコレートケーキ「デビル」(350円)を食べると…気に入ったようで、「懐かしい味」とパクパク口に運ぶ。カズレーザーは「モカロール」(320円)と「パウンドケーキ」に、「美味しい!これ系のケーキってばあちゃん家に絶対ある」とニッコリ。

さらに今回特別に、お店の名物デコレーションケーキの「フルレーザー」バージョンを作ってくれた廣瀬さん。しかし廣瀬さんは、「私、腕がないんで。私が作ってて、そんな(値段が)高いのは出せない…」と、自信なさげに語っていた。

新作ケーキは“ビックリマンのキャラクター”?

古市とカズレーザーは、集客と収益アップのアイデアを廣瀬さんに直接提案することに。

古市は「お店のウリを絞って経営戦略を明確に」と進言する。「デビル」の味を気に入った古市は、バタークリームをもっと活かした新商品「スーパーデビル」を作ってみては?と言うが、カズレーザーから「『ビックリマン』のキャラクターみたい」とツッコミが。

廣瀬さんが「新しいことを始めるの、すっごく難しいんですよ…」と本音を漏らすと、カズレーザーは「めちゃくちゃ無駄がある。コスト削減でケーキの種類を減らしては」と提案。しかし廣瀬さんは、お客さんからの要望に応えてケーキの種類を増やしてきたから…と、カズレーザーの案に前向きになれない様子だった。

そんな廣瀬さんに、カズレーザーは「今の生活、実はそんなに変えたくないのでは?」と斬り込む。変化への恐怖心から「いや〜」と抵抗する廣瀬さんに、「提案しても『いや、でも』って理由を言い出す人は、どうせ変えないんだと思う。変えるのがしんどいなら、変えなくていいと思う」と本音をぶつけて、議論はヒートアップ。

その話し合いから1週間後、久慈アナが再び「ヒロセ洋菓子店」を訪れると…廣瀬さんは古市のアドバイスに従い、クリスマス期間限定の新作ケーキを作っていた。その名も「ホワイトエンゼル」(1ピース430円/1ホール3500円)。バタークリームにホワイトチョコレートを混ぜた真っ白なケーキで、中のラズベリージャムがアクセントになっている。一口食べた久慈アナは「甘すぎなくて酸味がある」と笑顔に。

一方、カズレーザー提案の「ケーキの種類を減らす」については、「ショーケースにたくさんのケーキを並べて、お客さんに楽しんでほしい」というこだわりから、今回は保留に。

谷原章介がスタジオで新作を試食し…

『めざまし8』のスタジオに、その新作ケーキ「ホワイトエンゼル」が登場。皆で試食することに。MCの谷原章介は一口ほおばると「うーん。僕は昭和40年代生まれのがっつり“バタークリーム世代”なので、懐かしい!」と笑顔に。この新作が店にとって吉と出るか?歴史ある「ヒロセ洋菓子店」は「フルレーザー」の助言により、新たな一歩を踏み出したことは間違いない。