阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、Windows 95の登場、1ドル79円の衝撃、野茂英雄選手のメジャーリーグ挑戦など、社会を揺るがす出来事が次々と起きた1995年。
貴重な映像とともに、当時現場で撮影したカメラマンたちの証言で歴史的瞬間をたどる特別番組『カメラマンが捉えた1995』が2025年5月18日(日)18:00にBSフジで放送されます。

当時を知るカメラマンの証言と映像

歴史的瞬間を最前線で記録したカメラマンたちが30年の時を経て振り返る証言の数々は、災害への備え、テロ対策、デジタル社会の到来、経済変動への対応など現代社会が抱える問題の起源を理解し、未来への指針を得るための大切な記録となります。

95年に日本は何を失い、何を得たのか。私たちは、ここからどのような教訓を学び、これからの社会をどう築いていくべきなのか。番組を通して改めて考えてみてはいかがでしょうか。

 

地下鉄サリン事件「命を落としていたかもしれない」—安部裕カメラマン
報道現場で直面した生死の境界線とは。密着取材中の女性救急隊員がサリンを吸って倒れる様子を目撃したカメラマンが、スクープと安全のはざまで感じた葛藤と、その経験が報道への姿勢を変えた理由を語ります。

地下鉄サリン事件



阪神淡路大震災「生涯忘れることはできない」—前川勇二カメラマン
なぜ30年経っても消えない記憶なのか。報道ヘリから見下ろした神戸の被害状況、特に長田区から立ち上る黒煙の光景がカメラマンの心に刻まれた理由と、カメラマンだからこそ感じた被災地の現実について振り返ります。

阪神淡路大震災



オウム真理教取材「当時は富士山の美しさすら感じなかった」—秋本泰男カメラマン
緊張感に包まれた逮捕劇の舞台裏。麻原彰晃逮捕の瞬間を撮影したカメラマンが、30年ぶりに旧上九一色村を訪問します。霧に包まれたサティアンで逮捕の瞬間を待ち構えた緊迫の状況と、周囲の美しい風景さえ目に入らなかった理由について語ります。

30年ぶりに旧上九一色村を訪れた秋本カメラマン



野茂英雄投手のメジャー挑戦「批判の中で黙々と努力する姿に感動した」—松本克巳カメラマン
なぜ野茂投手の姿に心を動かされたのか。前例のない挑戦に対する批判の中、黙々と努力する野茂の姿を記録したカメラマンが、カメラを通して見た野茂の知られざる素顔と、勝利の瞬間に交わしたハイタッチに込められた思いを明かします。



阪神淡路大震災「ちゃんと伝え続けること、やめないこと」—吉川浩也カメラマン
1家族を25年間撮り続けた理由とは。震災遺族の長谷川さん1家の日常を四半世紀にわたり記録し続けた吉川カメラマンが、震災で家族を失った悲しみと、それでも前に進む強さを映像に残し続けることで見えてきた、報道の本質について語ります。

阪神淡路大震災を取材した吉川カメラマン

番組企画・総合演出 <石黒雄太コメント>

テレビ報道の最前線で撮影するカメラマンの映像と証言を基にした番組制作を長年考えてきました。今年は1995年から30年の節目を迎えます。1995年は、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災、野茂英雄投手のMLB挑戦など多くの出来事がありました。

当時10歳だった私も、これらのニュースは鮮明に記憶に残っています。地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災のような未曾有のニュースに遭遇した時に、一体私に何ができるのか。本職がカメラマンである私自身、先輩カメラマンを取材しながら改めて考えさせられる機会になりました。
この番組を通じて、視聴者の皆様にも映像の持つ力を感じていただければ幸いです。」
 

番組概要
番組タイトル:『カメラマンが捉えた1995』
放送日時:2025年5月18日(日)18:00〜19:55 BSフジにて放送

番組ホームページ:
https://www.bsfuji.tv/kameramancapture1995/pub/001.html
番組動画:
https://youtu.be/hHorxwJvG6g?si=WyFM-3Z_lfkLkEk2

プロデューサー:森憲一
企画・撮影・総合演出:石黒雄太(フジテレビ 報道カメラマン)
ディレクター・撮影:渡辺大地(フジテレビ 報道カメラマン)
編集:髙橋彰芳