LOCAL TO LOCAL株式会社
― 建築デザイン学科の学生・教員が矢岳駅でインスタレーション作品を発表 ―


写真提供:実踐大学建築デザイン学科

この春、熊本県人吉市にある築百年の木造駅舎「矢岳駅」に、台湾・実踐大学建築デザイン学科の学生・教員によるアート作品が展示され、地域に新たな光が灯ります。本プロジェクトは、日台連携型地域づくりを実践する人吉市拠点の企業LOCAL TO LOCAL株式会社との連携による国際文化交流の取り組みです。若き建築家たちが、地域の風景に寄り添いながら、過去と未来をつなぐ空間を創り出します。

1. 《壁の空と間》|賴頫(ライ・フ)(実践大学建築デザイン学科2年生)


写真提供:実踐大学建築デザイン学科


写真提供:実踐大学建築デザイン学科

作品《壁の空と間》は、山林の中に静かに浮かぶ繭のような存在です。
矢岳駅前にある桜の木々の間に設置され、春になれば花が咲き、自然とともに作品もまた対話を始めます。
観る者は作品の内部に入り、立ち止まり、身体を通して山との距離や、風の流れを感じることができます。
この場所と人との新たなつながりを生み出す装置となっています。

【作者紹介】
賴頫は実踐大学建築デザイン学科2年生。
素材の中に空間の可能性を見出す力に長け、情熱をもって制作に取り組む姿勢が授業担当教員から高く評価されています。
今回の作品でも、自然と空間への繊細な感受性を発揮しています。


2.《光電獣#43-矢岳駅 Yatake Eki》|姚仲涵(YAO Chung-Han)&大聲光電スタジオ

写真提供:実踐大学建築デザイン学科


写真提供:実踐大学建築デザイン学科

《光電獣#43-矢岳駅》は、雨の日に屋根から伝う水滴を着想源にしたインスタレーション作品です。
柔らかな光が、まるで水滴のように、一滴一滴、静かに流れ落ちる。
またそのリズムは、遠くを走る列車のような律動も感じさせます。
百年の木造駅舎と周囲の山々に呼応するように、優しい光の動きが空間に詩的な静けさをもたらします。
夕暮れとともに灯りがともると、あたり一帯が温かな光に包まれ、訪れる人々にそっと寄り添うような空間が生まれます。

【作品映像リンク】

- 作品ダイジェスト
- ショートムービー


写真説明:左=大聲光電スタジオ所属・曾睿彬氏、右=実踐大学建築デザイン学科主任・姚仲涵氏

【作者紹介】
姚仲涵(YAO Chung-Han)は、実踐大学建築デザイン学科主任であり、現代美術家としても活躍中。
福岡アジア美術館、東京NTT ICCなど国内外の美術館で作品を発表しています。
大聲光電スタジオは、姚仲涵と曾睿彬(Tseng Jui-Pin)によって結成され、音楽・光・空間をテーマに、台湾および世界各地で作品を展開。2024年、偶然設計(Serendipity Studio)とコラボし、ロンドンデザインビエンナーレでは最優秀デザイン賞を受賞しました。


【展示情報】
- 展示期間:2025年3月16日~6月16日
- 点灯時間:16:30~20:30
- 会場:熊本県人吉市矢岳町 矢岳駅(〒868-0813 熊本県人吉市矢岳町4706)


【写真素材ダウンロード】
こちらからダウンロード
※使用時は「写真提供:実踐大学建築デザイン学科」とご記載ください。

【主催・協力】
- 実施:実踐大学建築デザイン学科
- 地域連携支援:LOCAL TO LOCAL株式会社
- 後援:熊本県人吉市
- 特別協力:実踐大学国際事務室
- 協賛:大聲光電スタジオ

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