フジテレビの『じゃじゃじゃじゃ~ン!』は、朝起きたら謎の生物になっていた2人の子ども、じゃじゃじゃ(大野琉功)とじゃ~ン(竹野谷咲)が、人工知能のAIさん(声:安田顕)と旅をしながら、成長し、元の姿を取り戻すまでを描く子ども番組。

最終回となった、9月27日(日)の放送では、じゃじゃじゃとじゃ~ンがAIさんと歩いていると、大声で「オッス!」と言うのが大好きな「オッス団長と副団長」が登場。じゃじゃじゃとじゃ~ンは「オッス」と声をかけるも、元気のない様子。

左より)副団長、オッス団長、AIさん、じゃじゃじゃ、じゃ〜ン

そんな2人にオッス団長が「元気がないぞ」っとツッコむも、じゃ〜ンは「なんでこの段階(最終回)でオッス団長が出てくるの?」と率直な疑問を投げかける。

オッス団長は「最終回で悲しいのは分かるけど、元気を出していこう」と言い、副団長から「この番組をやってきた中でうれしかったこと」を大きな声で発表するというお題が出された。

トップバッターのじゃ〜ンは「去年作ったミニトマトをAIさんに渡したら、その場で食べてくれてうれしかった」と健気なエピソードを披露。そんなじゃ〜ンに、オッス団長は「あーかわいいな。2年前からじゃ〜ンは、何も変わってないな。ずっと良い子だ!」とほめ称えた。そのときのトマトの味を聞かれたAIさんは「ちょっとごめんなさい…」と感極まり、言葉を詰まらせた。

続くじゃじゃじゃは、「ゲストさんたちがいっぱい来てくれて、みんなで冒険できて楽しかった」と声を震わせながら発言すると、オッス団長は「お前は大人になったよ、成長したよ」と答え「どのゲストがうれしかった?」と尋ねた。じゃじゃじゃは、少し考え「松丸亮吾さん」と明かした。

最後にオッス団長から「どうしようもないことはあるんだよ、一生懸命頑張っていれば『2』ができると思う」と言葉を贈るも、涙を流し続けるじゃじゃじゃとじゃ〜ン。

涙を拭うじゃ〜ン
何度も上を向き、涙をこらえるじゃじゃじゃ

副団長から「今後路頭に迷うことがあったら、安田顕さんに頼りなさい。なんとかなるよ」と励まされるも、AIさんは「そこはどうかな…」と言葉を濁した。

すると、AIさんが「うれしかったのは今、この時だね。始まれば終わるじゃない、終わり方ってつらい終わり方があることもあるじゃん。放送が100回続いたんだぜ、2年やったんだよ。こんなに幸せでうれしいことはないんだよ」と総括すると、オッス団長は「最後に全部持っていかれた感があるな。俺たちが言いたかったよ、今の言葉」と笑わせ、去っていった。

じゃじゃじゃとじゃ〜ンが、ついに元の姿を取り戻す

再び3人が歩いていると、人の自慢話を聞くのが大好きな「テング部長」が登場。じゃじゃじゃとじゃ〜ンは、最後の自慢話を披露することに。

じゃ〜ンは「なんとじゃ〜ンは『じゃじゃじゃじゃ〜ン!』を見てくれている人に会いました。電車の中で『もしかしてじゃ〜ンちゃんですか?番組いつも見てます』と言ってくれた」とファンに遭遇したエピソードをうれしそうに明かした。

さらにじゃじゃじゃが「プリンの黒いところ(カラメル)を作った」と独特な自慢話を披露すると、2人の自慢話を聞いたテング部長から「元の体に戻れる薬」をもらった。さっそく薬を飲んでみると、2人は人間の姿を取り戻し、お互いに「戻ってる!」と喜んだ。

人間の姿に戻ったじゃじゃじゃ(大野琉功)とじゃ〜ン(竹野谷咲)

じゃじゃじゃとじゃ〜ン、AIさんから最後のメッセージ

元の姿に戻った2人に、AIさんは「2人とも9歳で、2年も旅したってすごいな。でも君たちが20歳になったら、(2年は)10分の1なんだよ。その頃には番組を思い出して、いつもいつも寂しくなることはなくなる」と伝え、続けて「君たちが『子ども番組をやってたな』ってたまに思い出してくれたら、AIさんもスタッフのみなさんも、それで十分じゃないかな」と思いを告げた。

さらに「咲ちゃんは『いつもニコニコがモットー』だって言ってたよな。最終回で泣いても、呼吸を整えて笑ったでしょ。それを見て『小学生らしからぬ小学生だな』と改めて思ったね。それがあなたのステキなところで、今まで通り花のように優しくて美しい心を持っててくださいね。ありがとうね」と言葉を贈り、

「琉功くんは、良い意味で『小学生らしい小学生』だね。琉功くんの良いところは器用じゃないところだ。どっちかというと、人にモノを伝えることが器用にできるタイプではないと思う。でもそれで良いのよ、自分で考えた言葉を人に伝えることが出来れば、それで良いの」と優しい口調で伝えた。

最後に視聴者に向けてじゃじゃじゃとじゃ〜ンから、感謝の言葉を伝えることに。

じゃ〜ンは「いつも応援してくれて、ありがとうございます。イベントにも遠くから来てくれたり、SNSでもつぶやいてくれて、すごくうれしかったです。番組は終わっちゃうけど、新しいことが待っていると思うのでそれを楽しみにこれからも頑張ります。ありがとうございました」

視聴者に感謝の言葉を伝える竹野谷咲

じゃじゃじゃは「今まで番組を見てくれて、イベントに来てくれたり、応援してくれてありがとうございます。またイベントとかで会えたら、会いましょう、ありがとうございました」とコメントをし、スタジオから大きな拍手が起きた。

視聴者感謝の言葉を伝える大野琉功

AIさんは「さっきは忘れても良いと言ったけど、AIさんのことだけは忘れないでね。じゃーね、バイバイ!」と元気に番組を締めくくった。