<飯田基祐 コメント>

私の役は、営団地下鉄の指令所の所長、高山です。指令所は、ダイヤの乱れを起こさないように調整し、指令を出し、運行中にトラブルが起きた場合は対処する、地下鉄の頭脳と呼ばれる場所です。

今回、事件当日の指令所と現場職員との緊迫した実際の音声を聞き、地下鉄サリン事件が、当時想定していた事態をはるかに超えたものだったと、改めて思いました。

乗客の命を守ろうと、多数の地下鉄職員も被害に遭い犠牲になりました。この作品をご覧いただき、仕事というもの、命というものに対して、何かを感じていただけましたら幸いです。