女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『NONSTOP!』の金曜恒例コーナー「NONSTOP!サミット」。
8月13日(金)の放送には、東京学芸大学附属世田谷小学校教諭の“ぬまっち”こと沼田晶弘先生が登場。「子供の探究心を引き出すには?」というテーマについて、MCの設楽統と三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋、カンニング竹山、横澤夏子、藤本美貴と共に語り合った。
来年の4月から高校で本格スタートする「探究学習」は、子供が自ら学ぶ力を育てるのが目的だが、そもそも「探究」するテーマが見つからずに悩んでいる親は多い。番組でも、「小4の息子に勉強や趣味に熱中してほしい」という30代女性のエピソードが紹介された。
視聴者の意見を募る「せきらら投票」で、「子供が熱中することを見つけられず、不安な気持ちを理解できるか?」と問いかけると、「理解できる=78%」「理解できない=22%」という結果に。
千秋は「親が(探究することへの)きっかけを作らなくてはいけないけれど、忙しかったりすると、ついゲームなどをやらせてしまいがち」と反省の表情に。藤本は「子供は何をやらせても『好き』というのだが、何かにハマるという感じではなく、結局何が一番好きなの?とモヤモヤする」と打ち明けた。
沼田先生は「子供に探究させるためには、自分に置き換えて考える=“自分ごと化”が近道」とアドバイス。例えば「痛風」という病気について何も知らなかった人でも、自分が罹患すると“自分ごと”になり、能動的に調べて詳しくなるのと同じなのだという。
沼田先生が実践している授業も紹介。小4の国語で習う「ごんぎつね」では、「火縄銃」など生徒が興味を持ったことを調べる中で、時代背景や作者についての理解を深め、そこから登場人物の心情を考察していくという方法を取っているという。
また、「息子はスケボーが好きなのだが、自分ができる技を繰り返しやっているだけで、難しい技に挑戦しようという意欲がない」という藤本の悩みに対しては、沼田先生は「技ができたときに、褒められるなどの“良い経験”をすれば、次につながる。次に目指す技が理解できていないケースも多いので、一緒に動画などを見てみては?」と助言した。
番組公式SNSにも「子供の興味に親が付き合うことが大事」「親が探究心を持てば子供も持つはず」「親が学んでいる姿を見せるのが一番!」などの声が届いた。
小6で「整理収納アドバイザー1級」の資格を取得した清水麻帆さん(現在中2)や、同じく小6の時に「気象予報士試験」に合格した島田有吾さん(現在中1)もリモートで登場した。
清水さんは、整理収納アドバイザーとして働く母の楽しそうな姿を見て資格を目指し、島田さんは、幼稚園のときに忙しい母の代わりに天気予報をチェックしていた経験から、気象に興味を持ったのだという。
テキストには小学生には難しい漢字や表現も多かったというが、清水さんのお母さんは「ただの“勉強”では終わらせたくなかったので、テキストの内容を身の回りのものを使って具体的に説明した」と親の関わり方を紹介。
島田さんのお母さんも「気象台の見学に連れて行くなど、今できることを探した」そうで、気象予報士の試験勉強も一緒に挑戦したのだという。
藤本が「憧れる!」と言うと、横澤は「母の影響の大きさを実感した。日々の会話が大事なんですね」と納得の表情に。SNSにも「うちの子にも見習って欲しい!」「私が見習いたい!」「努力がすさまじい」など、称賛の声が殺到した。
ほか、「小6の娘には特に好きなものがない。得意なことを伸ばしている子の話を聞くと、娘にも何かやらせなくてはいけないのではないかとプレッシャーだ」という40代女性のお悩みも登場した。
横澤は「1歳でも好きなものはわかってくるはずだと言われて、プレッシャー!」とお悩みに共感。沼田は「自分の子と比較する相手は(いろいろなことに秀でた個人が集まった)オールスターだから、余計に悩んでしまうのでは?」と分析した。
探究することが見つからないという子供に向けた「探究学舎」という塾も紹介された。ここでは、「アート」「元素」などについてクイズのように学びながら、子供の探究心を伸ばす授業が行われているという。
沼田は「きっかけさえあれば、探究心を伸ばすことはできる。ただ、そのきっかけがいつ現れるかわからない」と、親の関わり方の難しさを指摘。SNSにも「親が(子供が興味を持った対象について)良いとか悪いとか言うから、(興味の)幅が狭まってしまう」などの意見が届いた。