ヤマトホールディングス株式会社が、8 月11日(水)よりヤマトグループ公式 YouTube チャンネルにて「音楽宅急便 2021『クロネコファミリーコンサート』~KID’s GROWING STORY~」(以下、音楽宅急便)を開催することを発表した。
1986 年以来 35 年にわたり「本物の、いい音楽を年齢や地域を越えてすべての人にお届けしたい」という願いを込め、日本全国で本格的なクラシック音楽が楽しめる音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」を開催してきた同社。
今年は、「成長」をテーマに、子どもたちが東京フィルハーモニー交響楽団からオンラインレッスンを受けながら一ヵ月練習し、8月11日の本番当日に一緒に演奏する企画「キッズオーケストラ共奏チャレンジ」を配信する。
レッスンを通して子どもたちが成長していく様子を撮影した全4本の映像を随時公開。また、特設サイトで応募した80組の子どもたちとプロのオーケストラによるオンラインでの共奏企画も準備しているという。
当日の演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団をはじめ、山形交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団の4楽団が担当。東京フィルハーモニー交響楽団の演奏はリアルタイムで配信される。YouTube Live配信時には指揮者・飯森範親、司会者・朝岡聡ほか、スペシャルゲストとしてピアニスト・清塚信也が登場する。
4楽団による本格的な演奏はもちろんのこと、出演者が繰り広げる演奏曲やキッズオーケストラに関するトークなども楽しめるコンテンツになっている。
詳細は、音楽宅急便特設サイトまで。
<清塚信也 インタビュー>
──昨年も開催されたオンラインでの「音楽宅急便」では、視聴者参加型の演奏など、オンラインならではの企画が盛りだくさんでしたが、参加してみていかがでしたか?
もともとクラシックは「生音」にこだわってここまで成長してきた音楽ですが、近年の配信技術の向上によって音質や画質なども格段に上がり、素晴らしい音楽会が自宅で体感できるようになったな、と感じました。
視聴者が参加したり、いろいろな意味で音楽会は可能性を拡げているように思います。こうやって新しいことに挑戦していけるのも、表現者としてとても楽しい瞬間です。
──今年は、新たにキッズオーケストラと東京フィルハーモニー交響楽団、そして清塚さんとのコラボ企画がありますが、どんな演奏を期待していますか?
やはり、気持ちや心が現れる瞬間を捉えたいと思います。若い心に触れて、私自身も何か吸収できることを期待しております。
──「音楽宅急便」では、毎年みなさまに「楽しくいい音楽を届ける」企画を考えています。清塚さんが「いい音楽を届けられた」と、思い出に残っている演奏シーンや印象深いエピソードはありますか?
ショパンコンクールを目の前に、ポーランドの田舎の身内だけのコンサートで、ショパンを弾き、“コンクール、コンクール”と思っていたのを忘れて、自由に自分のしたい演奏をしました。人生でも経験のない快感の得られる時間で、とても充実した演奏でした。
他人のためだけでなく、自分のためにも演奏しないとダメだなと思った瞬間でもありました。
──今年の「キッズオーケストラ共奏チャレンジ」のテーマは「成長」です。最近、清塚さんご自身が「成長したな」と思ったことはありますか?
コロナ禍で、YouTube などが注目されて、ステージで披露するのとはまた違ったスキルが必要なのだと解りました。動画ならではの演奏法や見せ方などをこの一年で習得しつつある気がします。それは表現の幅を広げてくれました。
──オンラインの「音楽宅急便」は“おうち”までオーケストラを届けるというコンセプトですが、最近おうちでハマっていることはありますか?
インスタに毎朝のようにウォーミングアップの「動画」をアップしているのですが、曲作りはもちろん、動画編集までして15 分程度で作っています。それにハマっております。
──昨年、「ヤマト宅急便」のテーマ(サウンドロゴ)を即興演奏で素敵に披露してくださいましたが、清塚さんのお宅にはどんな荷物が届くのでしょうか?
やはり最近は音周りの機材が多いですね。あとはウィスキーや焼酎なども(笑)。
──ピアニストであり、作曲家の清塚さんですが、曲づくりで大事にされていることはなんですか?
メロディを大切にしています。やはり、何よりまず心に刺さるのはメロディだと思いますので。
──さまざまなジャンルの楽曲を生み出し、演奏されていますが、普段はどんな音楽を聴かれていますか?
オルタナティブやエレクトロが多いです。シンセサイザーで作る人工的で割とノイジーな音って大好きなのです。世界的にヒットしたゲーム「マインクラフト」の音楽をやっているC418のアンビエントな音など、オススメです。
──コンサート活動、作曲家のほか、テレビ番組にも多数出演するなどマルチに活躍されている清塚さん。今後はどんなことに力を入れていきたいですか?
演奏はもちろんですが、作曲にも力を入れていきたいです。ピアノだけでなく、他の楽器も、そして歌も作ったり。あとは、若い才能を世に紹介する役目も担えれば最高です。
──今年の「音楽宅急便」への意気込みを一言お願いします。
音楽会は開けてみないとわからないプレゼントです。今回も、どんな音のプレゼントが届くのか、楽しみにしてください。オーケストラ、そして子どもたちとのハーモニーもご期待ください!