2021年1月9日(土)より、池脇千鶴主演、オトナの土ドラ『その女、ジルバ』が放送される。

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このたび、江口のりこ、真飛聖、山崎樹範、中尾ミエ、久本雅美、草村礼子、中田喜子、品川徹、草笛光子の出演が決定した。

『その女、ジルバ』は、連ドラ主演9年ぶりとなる池脇が、40歳の新米ホステス・笛吹新(うすい・あらた)&伝説のママ・ジルバの2役に挑む、思いきり笑って思いきり泣ける人生賛歌。

「第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞した、有間しのぶの原作「その女、ジルバ」(小学館)をドラマ化する。

左から)久慈きら子(くじらママ)(草笛光子)、菊子(ひなぎく)(草村礼子)、七子(ナマコ)(久本雅美)、花富屋敷衿子(エリー)(中田喜子)、笛吹新(アララ)(池脇千鶴)

<役どころ紹介>

笛吹新(うすい・あらた 40) 池脇千鶴

笛吹新(池脇千鶴)

福島県出身。大手百貨店でアパレル店員として働いていたが、「姥捨て」と揶揄(やゆ)される物流倉庫へと左遷された負け組 OL。人生折り返し地点にして、男なし、夢なし、プライドもなくなった。

「変わりたい!」と飛び込んだ熟女バーで、「ギャル」「小娘」「ピチピチ」とからかわれるが、悪い気はしない。

戦後の焼け野原から裸一貫で店を育ててきた女傑たちにインスパイアされ、大きな変貌を遂げていく。店での源氏名は「アララ」。

笛吹新/アララ(池脇千鶴)

浜田スミレ(40) 江口のりこ

新が勤務する倉庫のグループリーダー。本社からの出向組の新(池脇)やみか(真飛聖)と違い、倉庫の正社員として勤務している。ぶっきらぼうで愛想はないが、倉庫での仕事に誇りを持っていて、出向してすぐに辞めていく社員に対して壁を作っている。

村木みか(40) 真飛聖

新の倉庫の同僚。新と同い年だが、先に倉庫に出向させられた。百貨店時代は順調にキャリアを重ねていたが、出向後は仕事への情熱をすでに失い、将来への不安も尽きない。実家に母を残していて、いつも気にかけている。

前園真琴 山崎樹範

かつて新と同じ百貨店で勤務していた元カレ。新と婚約中、部下の若い女性に手を出し妊娠させたため、新とは破談となりその女性と結婚している。本社から新が勤める倉庫へと出向させられてきた。

大田原真知(チーママ) 中尾ミエ

BAR「OLD JACK & ROSE」の元ホステス。本名の真知をもじって“チーママ”と呼ばれている。直木賞作家として成功しているが、時々店に訪れ、手伝いをしている。

七子(ナマコ) 久本雅美

「OLD JACK & ROSE」のホステス。ハキハキした喋り口であっけらかんとしており、おせっかいで世話好き。親に捨てられ施設で育っていたが、店の初代ママ・ジルバに助けられた。ジルバを母と慕っている。

菊子(ひなぎく) 草村礼子

「OLD JACK & ROSE」のホステス。清純派で店のアイドル的存在。いつも“親衛隊”と呼ばれるファンがついている。

花富屋敷衿子(エリー) 中田喜子

「OLD JACK & ROSE」のホステス。自称“59歳”。ボディタッチ多め、恋に生きる女性。結婚詐欺師にひっかかり家が潰れるまで貢ぎ、路頭に迷っていたところをジルバに救われた。

蛇ノ目幸吉(マスター) 品川徹

「OLD JACK & ROSE」のマスター。ジルバ、くじらママとともに、長年店を支えてきた。ジルバとのロマンスを、誰にも明かさないが…。

久慈きら子(くじらママ) 草笛光子

「OLD JACK & ROSE」の2代目ママ。佇まいがエレガントで、毒舌ながらフォローの天才。戦中派で、何度も修羅場を乗り越えてきた貫禄がある。店に飛び込んできた新を雇うよう、マスターに進言する。

<江口のりこ コメント>

私は、台本の前に原作を先に読んだのですが、すごく面白かったです。原作は、40歳の女の人の成長する話だけでなく、歴史のことも描かれているので、とても大きなお話で、これをドラマにするというのは大変な作業になるんじゃないかと思いました。

私の演じる浜田スミレは、原作とは少し違うキャラクターになっていて、もしかしたら「私のイメージに少し近づけてくださっているのかな?」という印象を受けました。ぶっきらぼうで人に対して冷たい印象に見られるスミレですが、自分の仕事を一生懸命愛している部分はちゃんと表現したいと思っています。

主演の池脇さんとは、10年以上に前に映画(「ジョゼと虎と魚たち」)でご一緒したきりでしたので、今回お会いできてとてもうれしかったです。池脇さんが主役で連ドラをされるのはとても珍しいことですので、まずそこが自分にとって面白いことだなと。今回の現場のワクワクする要因のひとつでもあったので、池脇さんとお会いした時には素直にうれしかったです。

『その女、ジルバ』の現場は、みんなが頑張って撮影に臨んでいます。面白くなると思いますので、ぜひご覧ください。

<草笛光子 コメント>

今回出ているホステスさんはみんな高齢で、そこが面白いと思いました。バーはだいたい若い人が「いらっしゃい」とかやるでしょ?でもうちのお店は、だいたい40、50、60代で、私は最高齢の80代です。珍しいホステスだらけです。

人生半ばまで生きてきた女性のホステスですから、会話だって普通じゃないと思います。あたたかくて大きくて、包み込んでくれるような、いろんなことができるなと思って、お引き受けしました。

私、漫画は普段は読まなくて、読み方も下手なのですが、この原作は一気に読みました。元気いっぱいで一生懸命で明るくて、来た人を楽しく包み込めるようなバーになれるのではないかと思っています。私が演じるきら子は、戦前戦中、戦後と人生山あり谷あり生きてきた女性。そこは私と同じなので、上手く出せたらと思っています。

主演の池脇さんとは初めての共演なんですよ。もうとにかくしっかりした方だと伺いました。これから手を取り合って、どうやってあの若い彼女の人生と、ここまで年取ってきた人生がかみ合って面白いか、感動するか…。まぁ、任せておいて(笑)。

どうぞこの時間、うちのバーへお遊びにいらしてください。きっと、おかしいことが起こります。

<ストーリー>

時は、2019年。大手百貨店の倉庫で働く彼女は恋人なし、貯金なし、老後の安心なしの人生崖っぷち。いわゆる負け組OL、笛吹 新(池脇千鶴)40歳は、リストラで希望の職場も追われ、夢も、仕事も、結婚も、全部諦めかけていた。

しかし、一軒の店との出会いが、新の人生を大きく変えることとなる。伝説のママ・ジルバ(池脇千鶴/2役)の店BAR「OLD JACK & ROSE」。

採用条件、40 歳以上――終戦直後から、夜の世界で生きてきたホステスたちの超高齢BAR。平均年齢は、70歳以上。そこに訪れるお客が求めるものは、癒し、母性、叱責、そして美味しい料理。

昭和、平成、令和。修羅場ニッポンを生き抜いてきた女たちが、最高の料理と最高のおもてなしで、常連客たちを迎える。

「これまでの人生を変えたい!」と、思いきってその店で働くことを決意した新。やがて、価値観の違いに衝撃を受けることに。“最年少”ホステス・アララとして、「そこの若いの!」「このギャル、誰の孫だい?」「ピチピチしてるからっていい気になるんじゃないよ!」等々いじられ、壊され、挫折しながら、ラテン系熟女たちの活気とエネルギーにあふれた空間で、大きく成長、忘れていた大切なものを取り戻していく。

意識が変われば、自分が変わる。自分が変われば、周りが変わる。人生の折り返しともいえる 40 歳を機に、新の人生は彩を得ることになる。

そんな中、このBARを作った伝説のママ・ジルバの壮絶な過去も明らかに。ブラジル移民で戦後家族を失い、絶望の中、必死に立ち上がったジルバ。

その思いが「BAR OLD JACK&ROSE」には残されていたのだ。

「早いうちにオンナ捨ててちゃダメでしょ! 捨てていいのは、ミサオとカコよ!」「この世には、私達は遊びに来たの。笑って、踊って、転んだらまた笑って――それであっという間に80年よ♪」「幸せなのは良い人でも悪い人でもない。心が身軽な人よ」

どんな苦境でも前を向いて生きていくための珠玉の言葉の数々。昼と夜、二足のワラジで働く新(あらた)のシングルライフに、どんな変化が訪れるのか――。