6月20日(日)、『緋村剣心誕生日記念「るろうに剣心 最終章 The Beginning」in IMAX®舞台挨拶と題した舞台挨拶イベントが行われ、佐藤健、江口洋介、大友啓史監督が登壇した。

今回で「るろうに剣心」シリーズが完結したこともあり、佐藤は「何度見ても、グッとくる。今までやってきた年月を思い出したり、自分にとっての剣心というものについて考えさせられたりして。シーンとは全然関係ないところで感極まりますね」と、しみじみ。

一方、「健がYouTubeで今回の企画(サプライズで舞台挨拶をする)をやらないかということで、これは僕たちにとって一つの区切りになると思ったので、今日はここまで来ました」と、この日の参加は、佐藤からの誘いだったことを明かした江口。

続けて、「さっき、健が涙なんか拭いているから、俺もグッときましたけど。(撮影では役柄もあって佐藤とは)言葉にせずやってきた10年なんで、ぜひともこの気持ちを次の時代に繋げて、皆さんもいい時代にしましょう!」と、涙をこらえながらコメントした。

このコメントを受け、佐藤は「江口さんから、『もっと舞台挨拶とか、サプライズとかやって盛り上げていこうよ』と言っていただいて。『僕、YouTubeやってるんですけど、一緒にどうですか?』って言ったら、『ぜひ!』と言ってくださって」と、この日のイベントはもともと江口からの発案だったことが明らかになった。

改めて、「The Beginning」をIMAX®で見た感想を聞かれた佐藤は、「普通の劇場では言っていないセリフとか、足してません?」と、突然、大友監督へ突飛な疑問を投げかける。

それは、自分でも言った気がしていたセリフが(試写などで見たときに)“無言”のように編集されていると思っていたという佐藤。「それはアリだなと思っていたんですけど、今日言ってませんでした?」と、IMAX®以外の劇場では聞こえないセリフが聞こえたそう。

これに大友監督は、「(セリフは)足してない!低音が持ち上がるんですよ(それによって、音が聞きやすくなる)。北村一輝さんと戦っているときの吐息とかも、普通のスクリーンで見るより立ってる(音が聞こえる)と思うよ」と、IMAX®の特長を説明。すると佐藤は「今日の剣心、いつもより呼吸が荒いなと思ってた(笑)」と言い、笑いを誘った。

作品に対し、多大な思い入れがあるだけに「いやぁ、(映画のプロモーションも)終わりたくないですね。いつまでも公開していてくれたらいいのにと思います」と、寂しそうな表情を見せる佐藤。

続けて、「ね?どうやったらいいんでしょうね?みんながたくさん(劇場に)来たら(公開期間が)長くなるのかな?」と、映画スタッフに視線で問いかけ、暗に客席へ向け何度も映画を見るようおねだりを。さらに「僕もまだもっと(劇場に)来たいなと思いました。幸せな時間ができるだけ長く続けばいいなと思っています」と、自身もさらに劇場で作品を鑑賞することを誓った。

また、この日が自身演じる緋村剣心の誕生日ということで、剣心への思いを語る場面も。「本当の親友って、1年、2年会わなくなったりするじゃないですか。そんな距離感なのかもしれない。作品に入っているときは近くにいて。大切な存在というのは変わらないけど、この先違う役を演じているとき、距離は遠くなる。でも、たしかな絆みたいなものは変わらなくて。常に自分のどこかにいる。そんな距離感の人」と、10年にわたり演じた剣心と深い絆があると語った。

これまでの「るろうに剣心」シリーズでの思い出を聞かれた江口は、じっくりと時間をとって思い返していた様子だったが、「ありすぎちゃって、ここで話すのはもったいないというか。まだ昔話にはしたくない。またこういう機会があるでしょ?」と、ここでは語らない選択を。

「(シリーズ)5本まとめてみるとか!オールナイトとかね!」という江口にの提案に、佐藤も「…オールナイトやるんですか!?」と驚きつつ、「パート1が見たくなるように作られていますよね」と語り、オールナイト上映に前向きな様子を見せた。

降壇時、客席に感謝の拍手を送っていた佐藤健

最新情報は、映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」公式サイトまで。

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