出川哲朗、爆笑問題・田中裕二、ナインティナイン・岡村隆史の3人で結成された“スモール3”。フジテレビのバラエティ『出川・爆問田中・岡村のスモール3』から生まれたこのユニットが、12月31日(木)放送の『第71回NHK紅白歌合戦』に出場した。

スモール3が、他局の国民的番組にサプライズ出演を果たしたのは、ユーミンこと松任谷由実とのコラボレーションでのこと。

そもそも3人とユーミンとの出会いは、20年3月7日(土)に放送された『出川・爆問田中・岡村のスモール3』がきっかけ。

ここでユーミンとの対面が叶い、苗場で行われた「松任谷由実 SURF&SNOW in Naeba Vol.40」のステージに上がった3人。そこで勢い余った出川がスモール3のテーマソングの作成を依頼し、ユーミンがこれを快諾。

その後、ユーミンは3人に歌詞を書く宿題を与えたり、歌声チェックをするなどして、「きみのためにSuperman」と題した楽曲が完成。スモール3とユーミンでレコーディングを行った。

それを11月28日(土)放送の『出川・爆問田中・岡村のスモール3』で楽曲披露、12月2日(水)放送の『2020 FNS歌謡祭』で歌唱披露したが、まさか、NHKの『紅白』で歌うことになるとは、誰も予想していなかった。

12月31日、出演数時間前のリハーサルでは、「もう少しで、日本全国、あるいは海外に向けても我々歌うわけでしょ?」(田中)、「とんでもないことが起きようとしている」(岡村)、「歌う順番も、大トリと、トリの前じゃない?一番見る時でしょ、みんなが」(出川)と、お互いに確認し合っていた3人。

さらに田中が「現実感がないから、逆にあんまり緊張してない。とてもじゃないけど、現実的じゃないから、ユーミンと紅白で歌うって」と言うと、出川も「ないない、本当にない!」と、そのありがたみをかみしめていた。

歌って、踊って、笑顔いっぱいの3人にSNSも「スモール3、かわいくて最高!」と歓喜

そして、いよいよ23時過ぎから始まった本番ステージ。まず、タキシードに身を包んだユーミンが「守ってあげたい」を歌唱。その後、ユーミンから「私を励ましてくれるような出会いが、今年ありました」と紹介され、スモール3が呼び込まれた。

3人は、ユーミンと揃いのタキシードにハットというシックなスタイルでスタンドマイクの前に立ち、ユーミンと並びリズムを取りながら「きみのためにSuperman」を歌い始める。ちょっと緊張気味にも見えたが、声の伸びも良く、ダンスにもキレがあり、3人ともとても楽しそう。途中のセリフを、紅白バージョンに変えて言うところでも、余裕が感じられた。

曲を終えると、そのままユーミンが「やさしさに包まれたなら」を歌い始め、そこに3人も加わり、1フレーズを情感を込めて歌いきった。そして最後には、ハットを取ってお辞儀するという紳士的パフォーマンスでカッコよく締めた3人。さすがは、ベテランといった風格が漂っていた。

このパフォーマンスに対して、SNS上では、「スモール3、かわいくて最高だった!」「スモール3好きだからうれしいサプライズでした」「ユーミンとの豪華コラボ」「え、スモール3が紅白?いいの!?うれしいけど」「4人での『やさしさに包まれたなら』もよくてグッときた」といった声が多数上がった。

ステージを終えた3人は、口を揃えて「あっという間だった」と興奮気味にコメント。スタッフが出来栄えを聞くと、「わかんない、どう映っていたかが…」(田中)、「(ビデオで)見たいよね」(出川)と、実感が沸いてないかのようだった。

さらに、番組終了後、ユーミンと合流した3人はお互いを称え合った。そんな中、出川が今年の抱負として「4人でツアーを回ろうと(3人で話していた)」と明かすと、「それはユーミンさんに言うたらあかんやろ」と岡村からツッコこまれ、みな爆笑していた。

また、出川は、自分たちがユーミンのパフォーマンスの邪魔になるのでは、と不安に思っていたところ、「ユーミンさんから“何かあったら私が責任もつから”とメールをいただいたので、カッコいいな、男前だなと思いました」とも明かした。