1月25日(月)、「2021年劇団☆新感線 41周年春興行 Yellow新感線『月影花之丞大逆転』」の製作発表が行われ、出演者の古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花と、作・演出の中島かずき、演出のいのうえひでのりが参加した。
演目の「月影花之丞大逆転」は、1996年、2003年に上演された「花の紅天狗」のスピンオフ作品を座付き作家の中島が急きょ書き下ろし。かつて木野が演じた爆発的なテンションの月影花之丞(つきかげはなのじょう)が再び登場し、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載のネタもの的な作品となる。
「すべての道は舞台に通ず!」という座長・月影花之丞を木野が演じ、舞台一座の面々は、ベテランの風格あふれる塾頭剛太郎(じゅくとうごうたろう)役に古田、ワケありの元トップ女優・水林星美(みずばやしほしみ)役に西野、大口契約ほしさに稽古に参加する保険外交員の東影郎(ひがしかげろう)役に阿部が扮する。またこの一座に潜入しようとするインターポール極東支部捜査官のモスコウィッツ北見(きたみ)を浜中が務める。
18年ぶりに月影花之丞を再び演じることになった木野は「初演のように段取りがなかなかものにならず、毎日、泣きたい気持ちです」と苦労話を。古田は稽古場について「混とんとしていて、実は稽古場を見せるのが一番面白いんじゃないか」と言うと、「木野先生が全く段取りを覚えられない」と暴露。“じいじ”という役柄の古田のことを、“ばあば”と呼ぶなどエピソードを披露し「そんな面白いことを稽古場でされたら、本番がもったいない。(稽古場の様子を)撮っておいて、TikTokとかで流した方がいい」と提案した。阿部は「稽古場での古田さんと木野さんの掛け合いがすごく楽しい」と話した。
劇団☆新感線の舞台には初出演となる浜中は「思っていたよりも楽しくやらせていただいています」と笑顔を。「新感線の舞台は動くからキツイと聞いていたんですけど、僕は全然動いてなくて。むしろ古田さんと阿部さんが動いていて、申し訳ない気持ちもあります」と語った。
そんな浜中に対し、古田は「文(ぶん)は芝居が上手いです。信頼できる。まだ稽古途中なんですけど、これからいらないアドバイスをいっぱいしていこうと思う(笑)」と期待を寄せた。
本作が初の舞台作品となる西野は「舞台稽古ってどういうものだろう?というところからわからなくて、未知の世界だったんですけど、居心地のいい場所だな、と、昨日ぐらいから思いました(笑)」と告白。稽古初日は「ストレッチすら緊張していて、身体を柔らかくしないといけないのに、ずっと力が入っていた」とコメントするも、本番に向けて「楽しめるようになっていけたらいいな」と明かした。
古田は最後に、昨年は劇団公演がコロナ禍のために中止になるなど、寂しい思いもしたが「本当にくだらないことを一生懸命考えております。本当に皆さん、がっかりすると思うので、コロナ禍ではありますが、こんなにがっかりすることがあるのだ、というのを高いお金を払って見に来てください(笑)」と明るく呼びかけた。
最新情報は、舞台「月影花之丞大逆転」公式サイトまで。