コロナ禍でも観劇を楽しめるよう公演のライブ配信を始めるなど、新たな取り組みに挑戦している宝塚歌劇団。そんな宝塚を、お家でさらに堪能できるオンライン企画「TO THE NEXT TAKARAZUKA −挑戦しつづける宝塚歌劇−」が1月25日(月)から2月8日(月)まで開催されている。

当イベントは毎夏、KITTE丸の内にて開催されており、今年はKITTEとオンラインで同時開催が予定されていたがオンライン開催のみとなった。最新技術が駆使された特設オンライン会場の様子を、フジテレビュー!!編集部員がお届け。

会場にアクセスすると、まるで劇場へ来たかのような入り口にワクワク。写真や舞台映像が楽しめる「A 宝塚歌劇コラボレーション」と、最新テクノロジーでよりリアルに宝塚を体感できる「B 最新のタカラヅカ体験」に分かれている。

客席へ進むような気持ちで「A 宝塚歌劇コラボレーション」に入ると、色鮮やかな「PHOTO GALLERY WITH LESLIE KIE」コーナーが目に飛び込む。

2010年より機関誌「歌劇」の表紙撮影を担当している写真家レスリー・キー氏による、選りすぐりのポートレートが並んでいる。もちろんクリックすると、より大きな画面でスターたちの美しさを堪能できる。

自分のパソコンやスマートフォン、タブレットで、美しい姿を心ゆくまで眺めていられるのも、オンライン会場ならではの楽しみ方。

こんな素敵な写真は、一体どうやって撮影されているのか?という秘密が明らかになるのが、雪組トップスター望海風斗とレスリー・キー氏による撮影メイキング。

KITTE屋上で青空の下、風を浴びて白いマントをなびかせる望海の凛々しさに惚れ惚れ。マントがフィナーレで背負う大羽根のようにも見えてくる。ちょっとした仕草や目線など望海の繊細さが垣間見られる。

そして「漫画とタカラヅカ」コーナーでは、漫画を原作とした数々の上演作品の中から、厳選された15作品の舞台映像ダイジェストが観られる。

1994年の花組・安寿ミラ主演の「火の鳥」から、2020年星組・礼真琴主演の「エル・アルコン−鷹−」まで一挙に観られるのも、このイベントならでは。懐かしの映像に想いをはせたり、原作を読み返してみたり、次は何が舞台化されるか想像するのも楽しい。

イベント限定グッズも要チェック。望海風斗 in KITTE クリアポスター、アクリルスタンド、ミラー、クリアファイルセット、パタパタメモ、ポストカード、ハンドタオルと多彩なラインナップ。

人気ブランドとのコラボグッズとして、「Complex Biz」によるヘアクリップやクリッピーズ、「Maison de FLEUR」によるトートバッグ、ポーチ、オペラグラスポーチも発売中。いずれもエレガントで華やかな宝塚の世界観が表れた逸品だ。

続いてもう一つの部屋「B 最新のタカラヅカ体験」へ入ってみる。まず試してみたいのが「AR体験」。スマートフォンで撮影した写真とARフォトフレームを合わせて、世界に1つだけのオリジナルフォトを作れる。

下記イメージ画像の劇場写真の部分に、自分で撮影した写真を入れられる。自撮り写真を入れると、スターと夢の2ショットも実現可能。電球の下など、直接ライトが当たる場所で撮影した写真なら、隣で煌びやかに微笑むスターと馴染みやすい。

そして本イベントで特におすすめしたいのが「VR体験」。昨年の雪組公演「NOW!ZOOM ME!!」の「LAST ZOOM LD」と、月組公演「ピガール狂騒曲」のパレードを、なんと最前列アングルで無料視聴できる。

普段はほぼ観る機会がないであろう迫力の最前列アングル、背負った羽に触れられそうな臨場感、間近で観る麗しい姿。「ピガール狂騒曲」主演の珠城りょうと目が合った気さえする。1人貸し切りで観ているような、まさに至福のひと時を過ごせる。

映像はそのままでも視聴できるが、やはり立体的に見えるVRグラスがほしいところ。VRグラスは持っていないという方にも、そうでない方にもぜひおすすめしたいのが、初回限定生産のイベント記念VRグラス。

2020年に話題となった花組公演「はいからさんが通る」をオーケストラピットアングルで観られる映像付きとあり、さっそく購入してみた。

VRグラスとともにシリアルナンバー付QRコードと、オリジナルポーチが付いてくる。専用サイトへアクセスすると、第一幕・第二幕・フィナーレ、それぞれのダイジェスト映像が観られる仕組み。

スマホをセットし、いざVRグラスを覗いて観ると、すぐ目の前、手が届きそうな距離で、トップスターの柚香光たちが歌い踊る迫力に感動を覚える。

オーケストラピットアングルは最前列アングルより、さらに迫力が増す。舞台全体が立体的に浮かび上がり、息遣い、ステップを踏む音、衣装が舞う風までも感じられるような臨場感に圧倒されっぱなし。

ダイジェスト版の他に収録されている「Special Movie」も必見だ。ひと通りVR映像を観終わるとドキドキが止まらない。

「TO THE NEXT TAKARAZUKA −挑戦しつづける宝塚歌劇−」は2月8日(月)まで開催。

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