フジテレビュー!!編集部が“目の保養”となるような麗しい男子を紹介する「眼福♡男子」。Vol.45に登場するのは、現在、動画配信サービスFODで配信中のほか、フジテレビでも放送中のドラマ『シンデレラはオンライン中!』で、中村里帆とともにW主演を務めている瀬戸利樹。

ドラマは恋を知らない平凡な女子大生・有沢一花(中村)と、超エリートの王子様系男子・小野田朝陽(瀬戸)がオンラインゲームで出会い、現実と仮想世界の間で揺れ動く珠玉のラブストーリー。

朝陽は何でもできて、大学の人気者だが、恋愛だけは初心者。瀬戸はそんな朝陽に恋愛面では共感できたものの、他の面は自分には全くない要素と言う。本作に対して、どんな思いを持って演じていたのか、また普段からどのように作品と向き合っているのか、その姿勢も交えて語ってくれた。さらに料理やひとり旅など、プライベートでの一面も明かしてくれた。

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恋愛面以外の朝陽は、僕には全くない要素を持った人

――演じた朝陽に共感した部分はありましたか?

恋愛面での朝陽には共感できるところが多かったです。女性に対して初心なところとか、恥ずかしがってしまうところとか(笑)。あとは気になっている人に対して、直接本音を言うことはできないけど、文字にしたら伝えられるとか。

でも恋愛面以外の朝陽は、僕には全くない要素を持った人だったので、とにかく余裕を持つことを意識していました。

――普段の瀬戸さんは朝陽と比べると余裕がないのですか?

朝陽は周りを気づかえる余裕がある人で、僕自身もやろうと思えばできると思うんですけど、やろうとしていない、というか(笑)。もともと人間観察は好きなので、人のことはよく見ているとは思うのですが、変に負けず嫌いなところが出てしまうことがあって。

例えば、一緒の空間にいる人が「あっ!」って声をあげても、「どうしたの?」って、声をかけてあげられないんです。朝陽はそういうときに自分から「どうしたの?」と言える余裕があります。

それから、朝陽は言葉の選び方もきれいなので、その意味を感じながら話すと、おのずと余裕を持って話すようにもなりますし、立場的にいつも一花が必死になって体当たりをしてきてくれるので、それを受け止める側にいることで、余裕を持てていたのかな、というのもあります。

学校では勉強も運動もできて、“王子”と呼ばれていて、ゲームの世界でもランキング1位で、とにかく何でもできて、自分プラス相手のことも考えられる人なので、余裕を持つことは意識していました。

©「微微一笑很倾城」written by 顧漫/フジテレビ

――余裕を持つことが、朝陽を演じる上で大切にしていたことですか?

そうですね。それからビビが一花とわかってからは、どんなときでも心の片隅に一花を置いておく、というのも意識していました。そう思っているからこそ、例えば周りを歩いている人を、つい一花じゃないか、と思ってしまうとか。そのくらい朝陽は恋愛下手で、いっぱいいっぱいになってしまっている、と思ったので。

――ちなみに、現実で朝陽のような人が近くにいたら、どう思いますか?

友達になりたいかも。真ん中に立っていながら、謙遜もできる人なので、ついていきたい、という気持ちになると思います。友達の中に1人はほしいです(笑)。

――今回、学生役の中では瀬戸さんが一番年上ということで、周りを盛り上げようと意識していたそうですが、プライベートでもそういう場面では、周りを引っ張るタイプですか?

プライベートでは自分が一番上になること自体が全然ないんです(笑)。だから今回の現場はなおさら貴重でした。いつもは上の人がどうにかしてくれる、という思いがあって、甘えてしまっているので。ただいつもそうやって上の人に頼っているからこそ、今回は自分が動いた方がいいんじゃないか、とも思いました。

――さらに主演ですしね。

主演だから引っ張らなくちゃ、という意識は特にはなかったです。本当を言うと、現場に1人まとめられる人がいれば、その人についていきたいと思う方なので(苦笑)。それが今回は僕が一番年上で、演技経験も他の方に比べると長かったので、さすがに自分が引っ張らなきゃ、と。本音を言うと、まだ周りにおんぶに抱っこしていたい(笑)。

――でも瀬戸さんのおかげで、現場は和気あいあいとしていましたよね。

僕のおかげかどうかはわからないですけど、序盤でみんな仲良くなれました。今でも連絡を取り合ったりもしているので、それは本当に良かったな、と思っています。

朝陽が初めて一花に触れるシーンはドギマギしました

――本作に限らず、現場に入るときに必ずしていることはありますか?

どんな状況でもセリフが出てくるように、前日に散歩をしながらセリフを確認する、というのはいつもやっています。動きながらやると頭だけじゃなくて身体に入ってくるので。ちょっと心配症というのもあるんですけど、それは欠かさずやっています。

――朝陽とは似ていない部分も多い、とのことですが、そういう人物だとセリフが覚えづらい、などはありますか?

それはなかったです。朝陽はもともと口数も少なくて、どちらかと言うと、相手からの言葉に対しても表情で反応する場面も多かったですし。

セリフが覚えづらいのは、自分とは違う接続詞の使い方をする人。例えば、自分なら“でも”って言うところを、“しかし”って言う場合とか。そこが僕としては気持ち悪さを感じてしまうポイントになっていて、ズレていると「あれ?次のセリフなんだっけ?」ってなってしまうことはあります。

――役作りをするときは、自分が演じる役柄を客観的に理解する方ですか?それとも主観的ですか?

まずは客観的に見るようにしています。作品を観てくださる方の目線に立って、どう映るのか、というのを考えます。その上で、その作品にとってのゴールは大体わかってはいるので、それぞれのシーンでは、そのシーンで起こることだけを大切にします。最後にこうなっていたい、というのは、そのときには考えないです。

――今回、印象に残っているシーンはありますか?

どのシーンも気合を入れたので、ここ、というのを選ぶのが難しいのですが、緊張して印象に残った、という意味では、朝陽が初めて一花に触れるシーンです。会話もしながら、動きも大事なシーンだったので、すごく緊張しました(笑)。

撮影に入ってからそんなに日も経ってない時期でもあって、ドギマギしました。けどそのドギマギがいい形で画面に表れているんじゃないか、と、自分でも楽しみにしているシーンでもあります。

――この仕事をする上でポリシーとしていることはありますか?

当たり前のことですけど、挨拶と感謝をすることです。まず現場に入ったら、「おはようございます」、何かしてもらったら「ありがとう」。「ありがとう」は言われて嫌な気持ちになることは、ないですよね。だからそれは絶対に言うようにしています。

例えば、誰かが現場で落ち込むようなことがあったときに、そういう一言でちょっとでも、ホントに0.1ミリとかでいいので、救われたな、とか、幸せだなと感じてもらえたらと。だからこれだけは忘れずに伝えられるように頑張りたいと思います。

茶色い食べ物は美味しいです(笑)

――今瀬戸さん自身が眼福しているものを教えてください。

うーん…茶色い食べ物!茶色い食べ物は美味しいです(笑)。

――煮物や揚げ物などですか?

最近のことで言うと、自分で豚の角煮を作ったのですが、それがすごく美味しくて、幸せになりました。スーパーで豚のブロックが安くなっていたので作ってみたんです。主婦の方みたいな発想ですけど(笑)。

料理をするときはレシピサイトとかは見ずに、「たぶんこれを使えばいいんじゃないか?」と、試しながら作るのが楽しくてやっているんですけど、今回、それで初めて角煮を作ったら、思いのほかうまくいって。

最近、砂糖の大切さを学んだんですけど、今回のキーマンも砂糖だったと思います。砂糖のおかげで甘くするだけでなく、柔らかくホロっとした角煮ができました。

得意料理の一つになったという自作の角煮(本人提供)

――料理はよくしていますか?

今はほぼ自炊です。それで美味しいお米をいただいたこともあって、夜にそれを食べまくってしまっていて…。自炊を始めるまでは夜は炭水化物を控えめにしていたんですけど、やっぱりご飯って美味しいな、と思って、つい(苦笑)。体型のためには食べ過ぎには気を付けないと、とは思うんですけど。

――得意料理はなんですか?

ナポリタンは自分の中で絶対に美味しく作れる自信があります(笑)。あとは、好きなのでムニエル系もよく作ります。今回、そこに角煮も入ってきた感じです。ホントに美味しくて、そのときはご飯を2杯食べてしまいました。困るくらいの美味しさでした。

今のような状況でなければ、舞台(「いまを生きる」)の現場にも持って行きたいんですけど。この状況が落ち着いたら、誰かに食べてもらいたいな、と思っています。

――2021年がスタートしました。ことしやりたいことはありますか?

コロナが収束したら、ひとり旅で遠出をしたいです。去年は一度も行けなかったので。

3年前くらいに何となく思いつきでひとり旅に行ってみたら、その楽しさを知ってしまって。それ以来、何度か行っているんですけど、自分のペース配分で行きたいところに行けるのがいいんです。ご飯を食べるときは少し寂しいとは思いますけど。

僕、もともとインドアなんですけど、ひとり旅だけは積極的に外に出る機会にもなっています。

――最初のひとり旅はどこに行ったのですか?

金沢に行きました。ちょうど北陸新幹線が開通した少しあとくらいで。それまでは北陸に行くのは少し大変というイメージがあったんですけど、東京駅から一本で行けるのか、って。それで2日間のオフがあったときに、1泊2日の弾丸で行きました。

――仕事柄、休みも不規則ですから、ひとり旅の方が気軽に行けますよね。

それもあるんですけど、自分が見たいもの、行きたいところに、時間を有効的に使えるのが、やっぱりいい。むしろ一人の方がいい。これってあんまり性格良くないですかね?(笑)

――そんなことないと思いますよ。一人だからこそ考えられる時間が持てることもあると思います。

そうなんです。去年は一人の時間が増えて、それによって改めて将来について考える時間を持つこともできましたし、僕にとってはいい時間を過ごせたと捉えることもできるかなと思っています。

――では、仕事でやってみたいことはありますか?

恋愛もので、報われない役をやってみたいです。僕、これまでは意外と結果的に報われる役ばかりで、アタックして砕け散るけど、いい奴だったな、みたいな役をやってみたいんです。

いろんな立場の人の気持ちをわかりたい、というのもありますけど、僕が映画やドラマを観ていて惹かれるのは、そういう報われない方のキャラクターだったりもして。そっちの方がいい奴じゃん!って(笑)。だから、今後はそういう役もやってみたいです。

撮影:小嶋文子

<ストーリー>

名門私立大学に通う大学2年生の有沢一花は、恋愛に無関心で、近頃オンラインゲーム「天諭(てんゆ)」に夢中。「ビビ」というキャラでランキング6位の実力だ。

同じ大学に通う小野田朝陽は、容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ抜群。ゲーム会社を起業し、大学では王子と呼ばれる人気者。「天諭」でもランキング1位「レオン」のプレーヤーである。

ゲーム内でレオンと出会ったビビは、次第に惹かれ始め、オンラインで恋に落ちる。現実でも会うことになり、一花はおしゃれをして会いに行くと、それは、学校1のイケメン・小野田朝陽だった。

生きてきた環境の違いに戸惑いながらも互いに惹かれ、付き合い始める2人。しかし、一花は同じバイト仲間で同郷の笹原賢吾からアプローチを受け始め、ミスキャンパスの渋谷里美は朝陽への想いを募らせてゆく。

やがて、王子とは不釣り合いという周りからの嫉妬や誹謗中傷に苦しみ始める一花を救おうと別れを決意する朝陽…。果たして、シンデレラと王子の初恋の行方は──。

番組は、FODで配信中。