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知る人ぞ知る鳥取の冬の味覚「ばばちゃん」をさばいてフルコースを堪能!『日本さばける塾 in とっとり』を開催
海と日本プロジェクト広報事務局
開催日/2025年1月18日(土) 場所/さざんか会館(鳥取市)
一般社団法人 海のごちそう推進機構と一般社団法人海と日本プロジェクトinとっとりは、魚を実際にさばくこと、地域の海洋変化や魚種の変遷を学ぶこと、さらに「海を味わう十の技法」による調理体験など、日本の豊かな海の食文化を継承し、輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in とっとり」を1月18日(土)に開催し、9組21名の親子連れが参加しました。参加者は、鳥取の冬の味覚で「ばばちゃん」と呼ばれる深海魚をさばいて鍋や唐揚げなどのフルコースを完成させ、鳥取の海の豊かさを体感しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
「日本さばける塾 in とっとり」イベント概要
魚を実際にさばくこと、地域の海洋変化や魚種の変遷を学ぶこと、さらに「海を味わう十の技法」による調理体験など、日本の豊かな海の食文化を継承し、輪を広げるイベントとして、以下の取り組みを実施しました。
<海を味わう十の技法について>
2013年にユネスコの無形文化遺産となった「和食」。その調理法として定義されるのが、「切る」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」という「和食五法」。
これに海の恵みと向き合うために培ってきた、「締める」「醸す」「干す」「燻す」「漬ける」の調理技法を加えたもの。それが「海の味わう十の技法」です。
「ばばちゃんってどんな魚?」鳥取県の豊かな海の恵みについて学ぶ
海の学びの時間では、魚食普及に取り組む「魚っとりUOWUOW推進局」の植田英樹さんと「いわみ郷土料理愛好会」の福本則子代表が講師を務めて、「ばばちゃん」と「鳥取の県魚」について解説しました。今回さばく「ばばちゃん(学名:タナカゲンゲ)」は、鳥取市のお隣・岩美町で冬の時期に多く水揚げされる深海魚です。福本さんは「鳥取県では『ばばちゃん』と呼ばれているけど、兵庫県では『キツネ』、富山県では『ナンダ』と、地域によって呼びか方が変わるんです」と話した上で、「名前もユニークで顔もグロテスクだけど美味しい魚です」とばばちゃんについて説明しました。また、昔、ばばちゃんはグロテスクな見た目から「売り物にならない」と市場に出回らず漁師の間だけで食べられていた未利用魚であったことや、近年では岩美町内の民宿で出されたことでその美味しさが評判となり、岩美町の特産品になっていることを紹介しました。
続いて、植田さんからは、水産資源が豊かな鳥取県では四季折々に様々な魚が獲れるため「実は県魚が20種類もあるんです」と紹介し、「海洋ごみ問題や地球温暖化が原因で、以前は獲れていた魚も獲れなくなっています。皆さんの力で魚が住みやすい環境を作っていきましょう」と参加者に海の環境を守る大切さを呼びかけました。
ばばちゃんを丸々一匹さばく!貴重な体験に児童も大興奮!
続いて、ばばちゃんのさばき体験です。鳥取県岩美町で多く水揚げされるばばちゃんですが、丸一匹をさばくことは中々ありません。「まずは、表面のぬめりを取らないと臭みが出てしまうので、しっかりぬめりを取りましょう」という福本さんのアドバイスを受け、参加者はたわしを使ってばばちゃんの皮についたぬめりを洗い流していきます。「ぬるぬるして、気持ち悪い!」と言いながらも、児童たちは丁寧にぬめりを洗い流していきました。そして、皮をはいでいよいよ3枚おろしに挑戦です。「すごい弾力!なかなか切れない。」「大きすぎる!」と児童たちはその感触に大興奮。新鮮なばばちゃんは包丁を入れても身と骨が離れにくく、苦戦する参加者もいましたが何とか3枚おろしを完成させました。
ばばちゃんのフルコースが完成!デザートも…「ばばちゃん〇〇」
今回のさばける塾では、さばいたばばちゃんを一口大に切って鍋や唐揚げのほか、昆布〆にした身で刺身に仕上げました。また、いわみ郷土料理愛好会の皆さんのご厚意で、ほぐし身を甘辛く味付けした「ばばちゃんのふりかけ」や「あら煮」も加わる中で、極めつけとして登場したのがなんと、スイーツです!生クリームとカスタードを生地でサンドしたエクレアはその名も「ばばちゃんエクレア」として、岩美町内の洋菓子店で販売されています。ばばちゃんの盛り上げにつながればと開発されましたが、たっぷり入った濃厚なクリームとクリっとした見た目の可愛らしさから大人気の商品です。スイーツも加わりまさに「ばばちゃんのフルコース」が完成しました。
ほとんどの参加者がばばちゃんを食べるのは初めてです。ばばちゃん鍋の身はタラのような味わいで上品で、口の中でホロホロとほぐれます。刺身はもちもちっとした食感で、噛めば噛むほどうま味が出てきます。実際にばばちゃんを初めて食べたという児童からは「身がフワフワしてる!」「普通に美味しい!」と、驚きの声が挙がっていました。講師の福本さんは「ばばちゃんは本当に身も皮も骨も全部食べられるので、捨てるところが無い魚なんです。中々お家でさばくのは難しいとは思いますが、岩美町にも来てもらってばばちゃんを味わって欲しい。」と参加者に呼びかけました。
参加した子ども・保護者の声
<参加児童>
・身と皮を分けるのが難しかったけど、楽しかった。
・ばばちゃんは初めてだけど普通の魚より美味しかった。ごみを拾ったりして魚が住みやすい環境を作っていきたい。
<保護者>
・以前もさばける塾に参加しました。子どもと一緒に魚をさばく経験は中々できないので良かったです。(子どもが)普段は魚を食べないんですが、今日はパクパク食べていてすごくびっくりしました。
・こんなに大きな魚をさばいたのは初めてなので貴重な経験でした。色々な料理が味わえたんですが全部美味しかったので、自宅でも作ってみたいと思います。
<いわみ郷土料理愛好会 新田範子さん>
一匹をさばくのは大変だったと思いますけど、皆さん上手にさばいて下さって本当にうれしいです。色々な食べ方があることを知ってもらって、大勢の人にばばちゃんの美味しさを知ってもらいたいです。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海のごちそう推進機構
URL:http://sabakeru.uminohi.jp/
活動内容:日本さばけるプロジェクトの運営 (日本さばける塾・YouTube「さばけるチャンネル」の企画・運営などの業務)
団体名称 :一般社団法人 海と日本プロジェクトinとっとり
URL :https://tottori.uminohi.jp/
活動内容 :鳥取の海に密着した情報を発信しながら、鳥取の海の今を伝え未来につなぐ活動をしています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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開催日/2025年1月18日(土) 場所/さざんか会館(鳥取市)
一般社団法人 海のごちそう推進機構と一般社団法人海と日本プロジェクトinとっとりは、魚を実際にさばくこと、地域の海洋変化や魚種の変遷を学ぶこと、さらに「海を味わう十の技法」による調理体験など、日本の豊かな海の食文化を継承し、輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in とっとり」を1月18日(土)に開催し、9組21名の親子連れが参加しました。参加者は、鳥取の冬の味覚で「ばばちゃん」と呼ばれる深海魚をさばいて鍋や唐揚げなどのフルコースを完成させ、鳥取の海の豊かさを体感しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
「日本さばける塾 in とっとり」イベント概要
魚を実際にさばくこと、地域の海洋変化や魚種の変遷を学ぶこと、さらに「海を味わう十の技法」による調理体験など、日本の豊かな海の食文化を継承し、輪を広げるイベントとして、以下の取り組みを実施しました。
<海を味わう十の技法について>
2013年にユネスコの無形文化遺産となった「和食」。その調理法として定義されるのが、「切る」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」という「和食五法」。
これに海の恵みと向き合うために培ってきた、「締める」「醸す」「干す」「燻す」「漬ける」の調理技法を加えたもの。それが「海の味わう十の技法」です。
「ばばちゃんってどんな魚?」鳥取県の豊かな海の恵みについて学ぶ
海の学びの時間では、魚食普及に取り組む「魚っとりUOWUOW推進局」の植田英樹さんと「いわみ郷土料理愛好会」の福本則子代表が講師を務めて、「ばばちゃん」と「鳥取の県魚」について解説しました。今回さばく「ばばちゃん(学名:タナカゲンゲ)」は、鳥取市のお隣・岩美町で冬の時期に多く水揚げされる深海魚です。福本さんは「鳥取県では『ばばちゃん』と呼ばれているけど、兵庫県では『キツネ』、富山県では『ナンダ』と、地域によって呼びか方が変わるんです」と話した上で、「名前もユニークで顔もグロテスクだけど美味しい魚です」とばばちゃんについて説明しました。また、昔、ばばちゃんはグロテスクな見た目から「売り物にならない」と市場に出回らず漁師の間だけで食べられていた未利用魚であったことや、近年では岩美町内の民宿で出されたことでその美味しさが評判となり、岩美町の特産品になっていることを紹介しました。
続いて、植田さんからは、水産資源が豊かな鳥取県では四季折々に様々な魚が獲れるため「実は県魚が20種類もあるんです」と紹介し、「海洋ごみ問題や地球温暖化が原因で、以前は獲れていた魚も獲れなくなっています。皆さんの力で魚が住みやすい環境を作っていきましょう」と参加者に海の環境を守る大切さを呼びかけました。
ばばちゃんを丸々一匹さばく!貴重な体験に児童も大興奮!
続いて、ばばちゃんのさばき体験です。鳥取県岩美町で多く水揚げされるばばちゃんですが、丸一匹をさばくことは中々ありません。「まずは、表面のぬめりを取らないと臭みが出てしまうので、しっかりぬめりを取りましょう」という福本さんのアドバイスを受け、参加者はたわしを使ってばばちゃんの皮についたぬめりを洗い流していきます。「ぬるぬるして、気持ち悪い!」と言いながらも、児童たちは丁寧にぬめりを洗い流していきました。そして、皮をはいでいよいよ3枚おろしに挑戦です。「すごい弾力!なかなか切れない。」「大きすぎる!」と児童たちはその感触に大興奮。新鮮なばばちゃんは包丁を入れても身と骨が離れにくく、苦戦する参加者もいましたが何とか3枚おろしを完成させました。
ばばちゃんのフルコースが完成!デザートも…「ばばちゃん〇〇」
今回のさばける塾では、さばいたばばちゃんを一口大に切って鍋や唐揚げのほか、昆布〆にした身で刺身に仕上げました。また、いわみ郷土料理愛好会の皆さんのご厚意で、ほぐし身を甘辛く味付けした「ばばちゃんのふりかけ」や「あら煮」も加わる中で、極めつけとして登場したのがなんと、スイーツです!生クリームとカスタードを生地でサンドしたエクレアはその名も「ばばちゃんエクレア」として、岩美町内の洋菓子店で販売されています。ばばちゃんの盛り上げにつながればと開発されましたが、たっぷり入った濃厚なクリームとクリっとした見た目の可愛らしさから大人気の商品です。スイーツも加わりまさに「ばばちゃんのフルコース」が完成しました。
ほとんどの参加者がばばちゃんを食べるのは初めてです。ばばちゃん鍋の身はタラのような味わいで上品で、口の中でホロホロとほぐれます。刺身はもちもちっとした食感で、噛めば噛むほどうま味が出てきます。実際にばばちゃんを初めて食べたという児童からは「身がフワフワしてる!」「普通に美味しい!」と、驚きの声が挙がっていました。講師の福本さんは「ばばちゃんは本当に身も皮も骨も全部食べられるので、捨てるところが無い魚なんです。中々お家でさばくのは難しいとは思いますが、岩美町にも来てもらってばばちゃんを味わって欲しい。」と参加者に呼びかけました。
参加した子ども・保護者の声
<参加児童>
・身と皮を分けるのが難しかったけど、楽しかった。
・ばばちゃんは初めてだけど普通の魚より美味しかった。ごみを拾ったりして魚が住みやすい環境を作っていきたい。
<保護者>
・以前もさばける塾に参加しました。子どもと一緒に魚をさばく経験は中々できないので良かったです。(子どもが)普段は魚を食べないんですが、今日はパクパク食べていてすごくびっくりしました。
・こんなに大きな魚をさばいたのは初めてなので貴重な経験でした。色々な料理が味わえたんですが全部美味しかったので、自宅でも作ってみたいと思います。
<いわみ郷土料理愛好会 新田範子さん>
一匹をさばくのは大変だったと思いますけど、皆さん上手にさばいて下さって本当にうれしいです。色々な食べ方があることを知ってもらって、大勢の人にばばちゃんの美味しさを知ってもらいたいです。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海のごちそう推進機構
URL:http://sabakeru.uminohi.jp/
活動内容:日本さばけるプロジェクトの運営 (日本さばける塾・YouTube「さばけるチャンネル」の企画・運営などの業務)
団体名称 :一般社団法人 海と日本プロジェクトinとっとり
URL :https://tottori.uminohi.jp/
活動内容 :鳥取の海に密着した情報を発信しながら、鳥取の海の今を伝え未来につなぐ活動をしています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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