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デジタルの力で、パーソルテンプスタッフを“人材派遣業界をリードする圧倒的なNo.1”に

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パーソルグループでは、中期経営計画2026において目指すべき方向性として「テクノロジードリブンの人材サービス企業」への進化を掲げ、グループの各事業・サービスがテクノロジー活用の取り組みを加速させています。


今回は、人材派遣・アウトソーシング事業を手がけるパーソルテンプスタッフで、デジタル管掌付 本部長/CDOとして部門横断的なデジタル施策の推進をリードする中坪にインタビューを実施。これまでの経験や現在担う役割と、その原動力となる思いをはじめ、取り組んでいるデジタル施策と、その推進を通じて目指す世界観について話を聞きました。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「TECH DOOR」では、パーソルグループ内で取り組んでいるITプロジェクトを紹介しています。本記事と併せてぜひご覧ください。

ライフステージの変化を機に退職。それでも消えなかった仕事への思い

―まずは、中坪さんのこれまでのご経歴から教えてください。

新卒で建設系の空調設備を扱う会社に入社し、経理部に配属されました。数字をもとにグループ会社の経営層の方々と事業コンディションについて対話する役割を8年ほど務めた後、結婚を機に一度仕事を離れ、その後2004年にパーソルテンプスタッフに入社して今に至ります。

―仕事を離れる期間を経て、改めてキャリアチェンジを考えたきっかけを教えてください。

仕事を通じて誰かの役に立つことが私にとっての喜びで、仕事が好きでしたから、退職した後もはたらきたいという思いがありました。とはいえ、仕事と家庭のバランスを考えて退職を決めたのだから、という葛藤もあり…週3日くらいのペースではたらけないかと、当時のテンプスタッフに相談したのがきっかけです。


「自社で、部長のアシスタントとして業績集計などを任せられる方を探している」と、これまでの経験を活かせそうなポジションを提案いただき、入社を決めました。

―経営に近い領域で活躍されていた中坪さんが、ITの領域に関わることになったきっかけはどのようなものでしたか?

入社以来、上長のアシスタントとして報告資料の作成などを行っておりました。そのため経営層が求めるものを一定理解できていることを重宝いただいて、上長のキャリアステップに私も同道していました。


そうした中、パーソルテンプスタッフの歴史の中でも大きな取り組みと言える基幹システム開発プロジェクトが立ち上がり、上長がプロジェクトオーナーに着任。私もプロジェクトに参画したことをきっかけに、人材派遣事業の肝となるマッチングロジック分野の役割を任せていただいたのが、IT領域との最初の接点です。


それまでの業務の中で耳にしてきた経営層の考えや、データ集計を担当する中で感じていた課題をふまえて「次の基幹システムはこうした方がいいのでは」とプロジェクト内で対話を繰り返し、リリース後の少し先の未来にも適応できるよう要件を整理して推進しました。2年半におよぶプロジェクトで、たくさんのことを学べた経験だったなと振り返ります。

自分と同じように悩み「はたらきたい」と願う方々のために何かしたい

―その後、現在の役割に至るまでどのような経験をされてきたのでしょうか。

2018年にマーケティング部門の部長を、翌年にはDX推進部の部長を兼務で担い、その後、“仕掛けづくり”という点で考え方に共通する部分の多い両部門を一気通貫で手がける組織が新設され、ここで本部長に就任しました。


やがて派遣スタッフ向けのDXが順調に進んでいくのと同時に、顧客企業向け・社内向けのデジタル施策も発展させるために、その部門も同じ本部に統合され、私自身はデジタル施策全体を俯瞰的に見て、データの利活用を推進するCDOという立場に着任することになったという流れです。

―多岐にわたる領域や役割に挑戦され、活躍の幅を広げてきた中坪さんにとって、はたらくことや新たな挑戦の原動力とはどのようなものですか?

業務を通じて経営層や創業者の考えを理解していく中で、「日本の女性をはじめ、はたらきたくてもはたらけずにいる方々に機会を提供したい」という創業時のテーマに、自分自身を重ねたのだと思います。


仕事と家庭のバランスに悩みながら、それでもはたらきたいと思った自分と同じように、何かの事情や制約で仕事から離れてしまった方や、「もっとはたらきたい」と願っている方のために、何かしたいなと。多くの人々を支援するためにも、もっと会社を大きくしたいという思いが、根底にあり続けています。

自分の中にしっかりとした“軸”を持ち、重要な施策を推進していく

―改めて、現在の役割やミッションについて詳しく教えてください。

現在のミッションは、AI活用の推進やデータ活用による新たなビジネスモデル・プロセスの変革といった重要な施策を、部門を横断した俯瞰的な視点を持って推進していくことです。


執行役員 デジタル推進担当の藻谷や、DXやITなどの部門長とともに「収益性を高めるためにはどうすべきか」「ここがボトルネックになっているのではないか」といった対話をしながら、営業部門に対しても説明し理解を得て、新たな施策を進めていきます。

―この役割をどのように受け止められていますか?

これまで事業に携わり、基幹システム開発も経験した私がCDOを任されたということは、一般的なデータ統合やデータプラットフォームを構築するといった役割はもちろんのこと、求められるのはそれだけではないのだろうなと。


データやテクノロジーの活用というテーマのもとで、事業全体を俯瞰的に見て「何をどのように使えばいいのか」をしっかりと見極めること、それをデータに基づき関係者に説明し理解を得て取り組みを推進していくこと、これらが私に求められるのだと受け止めました。


そして、データを点在させず、将来の利活用にむけて情報蓄積できる仕組みと、それに伴って重要なセキュリティの担保を実現した先で、次世代メンバーが新たなデジタル施策に果敢に挑戦できる環境を作り上げることがミッションだと捉えています。

―ミッション実現に向けて取り組む中で、中坪さんが大切にしたいと思われていることを教えてください。

ものごとを判断するにあたって、「説明責任」「説明できないことはしない」という軸を持つことを大切にしたいと思っています。


パーソルホールディングスから技術支援に入ってくれているCoE*の皆さんとともに、デジタル化を加速させていくという立場において、事業としてのイエス・ノーをしっかり示すことがより重要になっていくはずですから。難しさやプレッシャーももちろんありますが、優秀な方々とはたらけることのありがたさを感じながら、自分の中に一本筋を通して皆さんと向き合っていければと思います。


*CoE(Center of Excellence):組織を横断して、パーソルグループの各事業でのテクノロジーの実装・活用を強化する組織。優秀なテクノロジー人材の採用やノウハウをパーソルホールディングスに集約して組成。

デジタルを手段の一つとして、業界の圧倒的なNo.1を目指す

―中坪さんのCDOとしての役割やミッションについて詳しくお聞きしましたが、このミッションを実現した先にはどのようなゴールがあるのでしょうか? 中坪さんの視点で描く目標について教えてください。

創業当時から変わらず「誰かのために」と相手を思う気持ちが根付いていること、そして派遣スタッフや企業の方に喜んでいただけるよう力を尽くす、真面目で誠実な社員がたくさんいることが私たちの大きな強みであり、誇りです。


パーソルグループの中で、人材派遣業界最大級のビジネススケールがあると胸を張って言えるのは私たちパーソルテンプスタッフです。そんな私たちが人材派遣業界を引っ張っていき、ここからさらに人材派遣事業のマーケットにおける影響力を大きくしていきたい。そのためにはこの会社をもっと成長させて、業界において圧倒的なNo.1にならなければいけない、と思っています。


またそうした業界をリードできる存在として、私たちが自社用に開発したシステムやデジタルプロダクトを、派遣業界内に提供展開していくべきじゃないか、そして仲間として、同志として一緒に業界を盛り上げていけたらという思いもあります。

―その実現に向けて、具体的にどのような取り組みを進めているのでしょうか?

圧倒的なNo.1になるための手段の一つがデジタルと捉え、「デジタル化が遅れていると言われる業界や社内のカルチャーを変えるにはどうすべきか」「〇〇するための仕組みをデジタルによっていかに作るか」を考えながらさまざまなプロジェクトを始動させています。


たとえば、派遣スタッフ一人ひとりの状況が把握できるアプリを開発し、示唆が得られるようにアプリの裏側でデータを蓄積できる仕組みを構築したり、さまざまな手続きを一元化し、アプリにも連携できるようにマイページをリニューアルしたりしました。


また「派遣スタッフのはたらくモチベーションを向上させる」という観点で進めているのが、評価の仕組みの再整備です。

就業先企業の担当者から、派遣就業期間中の評価コメントをいただき、派遣スタッフにフィードバックするとともに、それを受け取って感じたことを派遣スタッフから返信いただく仕組み作りを進めてきました。それらのデータを蓄積することで、「何が、パーソルグループが掲げる“はたらくWell-being”に寄与するのか」を研究し証明できる状態を目指したいです。

―取り組みを進める中で、現時点で見えている課題などはありますか?

私のミッションの中でも重要なテーマの一つとして“AI活用”がありますが、この方向性についてはもう少し検討が必要です。AIは魔法のツールではないですし、何かAIを使ったツールを開発したとしても、それが事業に溶け込まなければ意味がありませんから。「こういう理由で、こういったAI活用をしている」と、しっかりと根拠を持って言えるようなものを作らなければいけないと考えています。


また、入社からここまで20年ほど、とにかく走り続けてきましたが、私がこの先もずっと同じポジションにい続けるとは限りません。次世代を担う、IT部門と現場や経営層を繋ぐことのできるデジタル人材を1人でも多くしっかりと育てていくことが、最大の課題でもあり、私の楽しみ、やりがいに繋がっていると思っています。

屋台骨としてパーソルグループを支えられる存在に

―業界において圧倒的なNo.1になるというゴールを実現できたその先に、どのような世界を思い描かれていますか? 長期的な展望を教えてください。

かつての私がそうであったように、状況に応じてはたらくことに対するスタンスを変えなければならないタイミングが訪れたとき、派遣というはたらき方がその人にとって“当たり前の選択肢のひとつ”になったらいいなと。

またより大きな視点で、人材派遣の仕組みが「フルタイムではたらけない人のために」といった限られた方々のものではなく、労働人口を流動させる“インフラ”のような、社会において必要不可欠な存在になっていけばいいなと思い描いています。


その結果、人材派遣の仕組みによってより多くの方が幸せになってくれたら嬉しいですね。

―ありがとうございます。最後に、パーソルグループの中でどのような役割を果たしていきたいか、中坪さんの思いを聞かせてください。

これからも屋台骨として頼りにされる、パーソルグループを支えられる存在になっていきたいと思います。


※2024年10月時点の情報です。


パーソルホールディングスが運営するWebメディア「TECH DOOR」では、パーソルグループ内で取り組んでいるITプロジェクトを紹介しています。本記事と併せてぜひご覧ください。





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